まず最初にやるべきこと(読む前に実行)
今この瞬間、あなたのサイトが真っ白になっていますか?
もしそうなら、まずは以下を確認してください。管理画面も白い場合は最重要度で対処が必要です。管理画面は見れるなら重要度は中程度、エラーメッセージが出るなら対処可能なレベルです。お客様から連絡が来ている場合は最優先で対応しましょう。
安心してください。私の経験では95%以上のケースは復旧可能です。
今すぐ復旧が必要な方へ
営業に支障が出ている場合や、自力での対処に不安がある場合は、緊急サポートを受け付けています。電話は平日8:00-16:00で対応が可能です。
「とりあえず元に戻したい」「今すぐ営業を再開したい」という方は、まずはご連絡ください。
私は戦略的ウェブ制作工房エル・タジェールの代表として、これまで300件以上のWordPressトラブルを解決してきました。ウェブ解析士、SEO検定1級の資格を持ち、特に中小企業のデジタル成長支援を専門としています。
この記事では、緊急度に応じて段階的な解決策を提示します。まずはレベル1から試してください。うまくいかない場合は、無理をせずレベル2に進むか、エルタジェールにご相談することをお勧めします。
なぜWordPressは突然白くなるのか?
私がこれまで解決してきたWordPressトラブルを分析すると、白い画面の原因には明確な傾向があります。
65%のケースはプラグインかテーマが原因です。WordPress管理画面からの操作で解決できる可能性が非常に高いということです。
中小企業サイトに特に多い3つのパターン
パターン1
「更新恐怖症」による問題の蓄積
「更新して壊れたら怖い」という理由で、プラグインやWordPress本体の更新を避け続けた結果、古いバージョンの組み合わせで突然エラーが発生するケースです。私のクライアントの約30%がこのパターンに該当します。
パターン2
「無料」「安い」プラグインへの過度な依存
コスト削減を重視するあまり、サポートが終了したり品質の低いプラグインを多用している結果、プラグイン同士の競合で白い画面が発生するケースです。
パターン3
「とりあえず動いている」状態の放置
小さな警告やエラーメッセージを無視し続けた結果、問題が積み重なって大きなトラブルに発展するケースです。月1回程度の軽微なトラブルから突然の全サイトダウンに至ることが多くあります。
レベル1:今すぐ5分で試せる緊急対処法
管理画面アクセステスト(必須)
まず、あなたのサイトのURLの後に「/wp-admin」を付けてアクセスしてみてください。例えば「https://your-site.com/wp-admin」のようになります。
管理画面にログインできる場合はフロントエンドのみの問題で軽症、管理画面も白い場合はシステム全体の問題で重症、ログイン画面は出るがログイン後に白い場合は権限・セッションの問題です。
- 手順1:プラグインの緊急一時停止
- WordPress管理画面にアクセスできる場合、まずはこの方法を試してください。
WordPress管理画面の左側メニューから「プラグイン」をクリックします。インストール済みプラグイン一覧が表示されたら、ページ上部の「一括操作」ドロップダウンメニューをクリックし、「無効化」を選択します。プラグイン一覧の一番上にあるチェックボックスをクリックして全プラグインを選択し、「適用」ボタンをクリックしてください。
この操作の意味
すべてのプラグインが一時的に停止されます。プラグインの機能(お問い合わせフォーム、SEO設定など)は一時的に使えなくなりますが、サイトの基本機能は維持されます。
サイトを別のタブで開き直してください。正常に表示されるようになったら、プラグインが原因だったことが確定します。
- 手順2:問題プラグインの特定作業
- サイトが正常に表示されるようになった場合の次のステップです。
プラグイン一覧で、まず「重要度の低い」プラグインから有効化します。一つ有効化するたびに、サイトを確認し、白い画面に戻ったら、そのプラグインが原因です。問題プラグインを無効のまま、他のプラグインを順次有効化していきます。
プラグイン有効化の推奨順序
バックアップ系プラグイン、セキュリティ系プラグイン、キャッシュ系プラグイン、SEO系プラグイン、お問い合わせフォーム系、その他の機能拡張系の順で有効化することをお勧めします。
問題プラグインが特定できた場合は、そのプラグインを無効のまま放置するか、同様の機能を持つ代替プラグインを検索・導入するか、有料プラグインの場合はプラグイン制作者に問い合わせてみてください。
- 手順3:テーマの緊急変更
- プラグインを無効化しても改善しない場合は、テーマが原因の可能性があります。
WordPress管理画面の「外観」メニューをクリックし、「テーマ」を選択します。現在「有効」になっているテーマを確認し、Twenty Twenty-Four(または最新の標準テーマ)を「有効化」してサイトを確認してください。
注意点
テーマを変更すると、サイトのデザインが大きく変わります。これは一時的な措置であり、復旧後に元のテーマに戻すか、代替テーマを検討する必要があります。
テーマ変更後は、サイトが正常に表示されるか、主要なページ(会社概要、お問い合わせ等)が機能するか、お問い合わせフォームが正常に動作するかを確認しましょう。
レベル2:管理画面にアクセスできない場合の対処法
管理画面も白い画面になってしまっている場合は、サーバー上のファイルを直接操作する必要があります。この段階では少し技術的な知識が必要になりますが、手順通りに進めれば多くの場合で解決できます。
FTPソフトを使った対処法の準備
FTPソフト(FileZilla、WinSCPなど)、サーバーのFTP接続情報(ホスト名、ユーザー名、パスワード)、テキストエディタ(メモ帳、Sublime Text、VS Codeなど)が必要です。
FTP接続情報は、レンタルサーバーの管理画面にログインして「FTP設定」「ファイル管理」などのメニューを確認してください。不明な場合はサーバー会社のサポートに問い合わせましょう。
プラグイン強制無効化(FTP版)
FTPソフトでサーバーに接続し、WordPressがインストールされているフォルダを探します(通常は「public_html」「www」「htdocs」など)。「wp-content」フォルダを開き、「plugins」フォルダを見つけてください。「plugins」フォルダを右クリックして「名前の変更」を選択し、「plugins-disabled-20241215」など、日付を含む名前に変更してサイトを確認します。
この操作の効果
WordPressは「plugins」フォルダを見つけられなくなるため、すべてのプラグインが無効化されます。プラグインのファイル自体は削除されていないので、後で復旧可能です。
サイトが復旧した場合は、フォルダ名を「plugins」に戻してから、「plugins」フォルダ内の各プラグインフォルダを一つずつ別名に変更して問題のプラグインを特定します。
テーマ強制変更(FTP版)
プラグインが原因でない場合のテーマ対処法です。
「wp-content」フォルダ内の「themes」フォルダを開き、現在使用中のテーマフォルダを特定します(通常は最も更新日時が新しいもの)。そのテーマフォルダを「themename-disabled-20241215」など別名に変更すると、WordPressが自動的に利用可能な他のテーマに切り替わります。
標準テーマが存在しない場合は、WordPress.orgからTwenty Twenty-Fourをダウンロードし、ZIPファイルを展開して「twentytwentyfour」フォルダを「themes」フォルダにアップロードしてください。
デバッグモード有効化による詳細エラー確認
より具体的な原因を特定するための方法です。
WordPressルートフォルダの「wp-config.php」をダウンロードし、テキストエディタで開きます。「define(‘WP_DEBUG’, false);」を探して「false」を「true」に変更し、ファイルを保存してサーバーにアップロードしてサイトを確認してください。
デバッグモード有効化後に表示される情報
エラーが発生しているファイル名、エラーが発生している行数、具体的なエラー内容(Fatal Error、Parse Error等)が表示されます。
例えば「Fatal error: Cannot redeclare function_name()」というエラーが表示された場合、特定のプラグインで同じ関数が重複定義されていることが原因です。
重要な注意事項
デバッグモードを有効にすると、サイト訪問者にも技術的なエラー情報が表示されてしまいます。問題が解決したら必ず「false」に戻してください。
レベル3:根本解決と再発防止策
データ分析に基づく予防策の構築
単純にサイトを復旧させるだけでは、同じ問題が再発する可能性が高いです。私の経験では、適切な予防策を実施していない企業の78%が6ヶ月以内に同様のトラブルを経験しています。
トラブル再発パターンの分析
予防策なしの場合、6ヶ月以内の再発率は78%です。基本的な予防策のみ実施している場合は45%、包括的な予防策を実施している場合は12%まで下がります。
WordPressサイトヘルス機能の活用
WordPress 5.2以降に搭載されている「サイトヘルス」機能は、トラブルの予兆を早期発見するのに非常に有効です。
WordPress管理画面の「ツール」から「サイトヘルス」に進み、「ステータス」タブで全体的な健康度を確認し、「情報」タブで詳細な環境情報を確認してください。
重要なチェック項目
推奨事項の数は5個以下が理想的です。PHPバージョンがサポート期間内か、プラグインに古いバージョンがないか、テーマが最新バージョンか、メモリ使用量が上限に近づいていないかを確認しましょう。
警告項目は、セキュリティ関連を高優先、パフォーマンス関連を中優先、機能改善の提案を低優先で対応することをお勧めします。
プラグイン管理の体系化
プラグイン管理表を作成して、プラグイン名、用途、最終更新日、開発状況、代替候補、重要度を記録しましょう。例えば、Contact Form 7はお問い合わせ用途で2024年11月15日に更新され、開発はアクティブ、代替候補はWPForms、重要度は高といった具合です。
プラグイン更新の安全な手順
バックアップを取得(必須)し、可能であればステージング環境で事前テストを行います。メンテナンスモードを有効化してから一つずつ更新し、動作確認後にメンテナンスモードを解除してください。
危険なプラグインの見分け方
2年以上更新されていない、WordPress本体の最新バージョンでテストされていない、インストール数が1,000未満、サポートフォーラムで未解決の問題が多数報告されている、作者の他のプラグインが長期間更新されていないプラグインは注意が必要です。
実際の企業事例:劇的改善ストーリー
製造業A社(従業員50名)の事例

改善前は月2-3回のサイトトラブルが発生し、復旧まで平均2日間かかって年間推定機会損失が350万円に上っていました。担当者のストレス過多も問題でした。
実施した改善策として、使用中プラグイン31個を15個に整理し、2年以上更新されていないプラグイン8個を代替品に移行しました。PHPバージョンを7.2から8.1にアップデートし、週次バックアップ体制を構築し、緊急時対応マニュアルを作成しました。
改善後は、トラブル発生が年1回未満となり、復旧時間は平均30分以内、機会損失はほぼゼロになりました。担当者の業務負担が軽減され、ウェブ経由の問い合わせが前年比23%増加しています。
小売業B社(店舗3拠点)の事例

改善前は週1回程度の軽微なエラーと月1回の重大トラブルがあり、顧客からのクレーム増加とECサイト売上の低迷に悩んでいました。
古いテーマから2024年対応テーマに移行し、重複機能プラグインを統廃合しました。画像最適化による表示速度改善、SSL証明書の適切な設定、セキュリティプラグインの導入を実施しました。
改善後は、サイト安定性99.9%稼働率を達成し、表示速度が平均2秒から0.8秒に改善されました。ECサイト売上は前年比41%向上し、顧客からのウェブサイト関連クレームはゼロになっています。
よくある質問(FAQ)
Q1: プラグインを無効化すると、お問い合わせフォームも使えなくなりますか?
はい、一時的に使えなくなります。しかし、これは緊急時の対処法です。サイトが復旧したら、お問い合わせフォーム用プラグインを個別に有効化して動作確認してください。もし問題が再発したら、そのプラグインが原因の可能性が高いので、代替のプラグインを検討しましょう。
Q2: FTP操作が怖くて手が出せません。他に方法はありませんか?
多くのレンタルサーバーでは「ファイルマネージャー」という機能を提供しています。これはブラウザ上でFTPと同様の操作ができる機能です。サーバーの管理画面から「ファイル管理」「ファイルマネージャー」などの項目を探してみてください。それでも不安な場合は、専門家に依頼することをお勧めします。
Q3: バックアップを取っていませんでした。今からでも間に合いますか?
サイトがまだ管理画面にアクセスできる状態であれば、今すぐバックアップを取ることをお勧めします。UpdraftPlus、BackWPupなどの無料プラグインを使用してください。ただし、すでに問題が発生している状態でのバックアップには、その問題も含まれてしまう可能性があります。
Q4: 復旧作業中にさらにサイトが壊れることはありますか?
適切な手順で作業すれば、状況が悪化することはほぼありません。今回紹介した方法は、元のファイルを削除するのではなく「名前を変更」する方法なので、いつでも元に戻せます。ただし、不安な場合は作業前に必ずバックアップを取ってください。
Q5: 同じ問題が再発しないようにするには何をすれば良いですか?
最も重要なのは「定期的なメンテナンス」です。月1回のサイトヘルスチェック、適切なタイミングでの更新作業、そして質の高いプラグインの選択が鍵になります。また、トラブル発生時の対処手順を文書化しておくことも大切です。
まとめ:継続的な安心のために
WordPressの白い画面エラーは確かに深刻なトラブルですが、適切な知識と手順があれば必ず解決できます。私がこれまでサポートした300件以上の事例で、最終的に復旧できなかったケースは1%未満です。
今回お伝えした重要なポイント
緊急時の冷静な判断では管理画面アクセス可否の確認が最重要です。段階的なアプローチで簡単な方法から順次試すこと、症状だけでなく根本原因を見つける原因の特定、同じ問題の再発を防ぐ体制作りとしての予防策の実施、無理をせず適切なタイミングでサポートを求める専門家との連携が大切です。
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