
はじめに – 一冊の本に込めた想い
この度、「売上が伸びる!WordPressの始め方」を出版させていただきました。戦略的ウェブ制作工房エル・タジェール代表の宮崎真一です。今回は、なぜこの本を書くことになったのか、制作過程でどのような想いを込めたのか、その経緯をお話しさせていただきたいと思います。
執筆のきっかけ – お客様の切実な声から生まれた使命感
この本を書くきっかけとなったのは、日々のコンサルティング業務で繰り返し耳にするお客様の切実な声でした。「ホームページは必要だと分かっているけれど、何から始めればよいか分からない」「制作会社に依頼して作ったものの、その後は放置状態で効果が全く感じられない」「WordPressという名前は聞いたことがあるけれど、本当に自分たちの事業に合うのだろうか」
こうした声を聞くたびに、技術的な情報は巷に溢れているのに、なぜ中小企業の経営者の方々は迷い続けているのだろうかと考えるようになりました。答えは明確でした。単なる技術解説書はたくさんあるけれど、「なぜWordPressなのか」「どうすれば売上につながるサイトになるのか」という本質的な部分に答える実践的なガイドが不足していたのです。
自分自身の失敗体験が教えてくれたこと
実は、私自身も過去に大きな失敗を経験しています。起業当初は「見栄えの良いサイトを作れば売上が上がる」という思い込みに囚われ、デザイン重視のアプローチを取っていました。しかし、美しいサイトを作っても問い合わせは増えず、お客様の満足度も思うように向上しませんでした。
その苦い経験から学んだのが、「勘や経験に頼らないデータドリブンなアプローチ」の重要性でした。お客様の行動データを分析し、実際の成果に基づいて改善を重ねる。この考え方に転換してから、お客様の売上向上や問い合わせ増加に確実に貢献できるようになったのです。
この失敗体験と成功への転換プロセスこそが、同じような悩みを抱える中小企業の経営者の方々にとって最も価値のある情報だと確信しました。技術的な知識だけでなく、なぜそのアプローチが重要なのか、どのような考え方で取り組むべきなのかを伝えることが私の使命だと感じたのです。
「作って終わり」ではない、継続的な成長への道筋
本書の執筆過程で最もこだわったのは、「作って終わり」ではない継続的な成長の視点を盛り込むことでした。多くのWordPress関連書籍は、サイトの構築方法で終わってしまいます。しかし、実際のビジネスでは、サイト公開後の運用と改善こそが成果を左右する重要な要素です。
そこで本書では、最終章で「継続的な成長への道筋」について詳しく解説しました。GoogleAnalyticsやSearchConsoleを活用したデータ収集方法、アクセス解析に基づく改善施策の立案、お客様の声を反映したコンテンツ改善など、サイトを「生き物」として育てていく具体的な方法論を提示しています。
読者の皆様への想い – 共に成長するパートナーとして
この本を手に取ってくださる読者の皆様には、単なる情報提供以上の価値を感じていただきたいと考えています。エル・タジェールの理念である「御社のデジタル成長パートナー」として、本書が皆様のビジネス成長の一助となることを心から願っています。
中小企業の経営者の皆様が、デジタル時代における競争力を身につけ、お客様により良いサービスを提供できるようになること。そして、それが地域経済の活性化や雇用創出につながること。そんな未来を描きながら、一文字一文字を丁寧に紡いでいきました。
おわりに – 次なるステップへの展望
「未来を拓くデジタル戦略の羅針盤」は、私にとって一つの到達点であると同時に、新たなスタート地点でもあります。本書を通じて多くの経営者の方々とのご縁が生まれ、より多くの企業様のデジタル成長をサポートできる機会が広がることを期待しています。
また、読者の皆様からのフィードバックを大切にし、今後のサービス改善や次回作への反映につなげていきたいと考えています。デジタル技術は日進月歩で進化していますが、「お客様の課題解決」という本質は変わりません。常に学び続け、実践し続け、皆様と共に成長していく所存です。
本書が、一人でも多くの中小企業経営者の方々にとって「デジタル戦略の羅針盤」として機能し、ビジネス成功への道筋を照らす光となることを心より願っています。
著者プロフィール
宮崎真一|戦略的ウェブ制作工房エル・タジェール代表
WordPress構築専門家・ウェブ解析士・データドリブンマーケティングコンサルタント
「御社のデジタル成長パートナー」として、中小企業のデジタル変革を支援。