葛飾 の WEB制作会社 WEB制作工房エル・タジェールでは、サイトのコンバージョンアップに向けた改善施策をご提案しております。お問い合わせ数やサイト閲覧数の増加にお悩みの企業様・店舗様に、GA4を使った具体的な改善方法をご提案いたします。
フォーム到達率を増やすことは、コンバージョンを促進するための重要な要素です。ユーザーがフォームにアクセスし、実際に入力を開始するプロセスは、ウェブサイトの全体的な効果を測定する上で重要な指標です。このセクションでは、フォーム到達率を高めるための具体的な施策について詳しく解説します。
1.フォーム到達率とは
「フォーム到達率」とは、サイト内で特定のフォームページにたどり着いたユーザーの割合を示す指標です。これは、サイト内の他のページからフォームページに進んだユーザーがどれくらいいるかを測定するもので、主に以下の計算式で求められます。
フォーム到達率の計算方法
フォーム到達率 = (フォームページの閲覧数 ÷ 特定のスタートページの閲覧数)× 100
例えば、特定のページ(スタートページ)が1,000回閲覧され、そのうち100人がフォームページに到達した場合、フォーム到達率は10%となります。
フォーム到達率が重要な理由
フォーム到達率は、ユーザーが実際にコンバージョンの近くまで進んでいるかどうかを把握するために重要な指標です。フォーム到達率が低い場合、ユーザーがページのどこかで離脱していることを示しており、フォーム到達に至る導線やサイトの使いやすさ、各ページの内容に改善の余地があると考えられます。
BtoB(企業間取引)サイトにおけるフォーム到達率は、一般的に、サイト訪問者のうちどれだけの割合が問い合わせや資料請求などのフォームに到達しているかを示す重要な指標です。BtoBサイトの場合、フォーム到達率が高いほど、ユーザーがサービスや製品に興味を持ち、次のアクションに進んでいることを意味します。
2.BtoBサイトでフォーム到達率が重要な理由
BtoBサイトにおけるフォームは、見込み顧客(リード)を獲得し、ビジネス機会へとつなげるための重要な接点です。BtoBの場合、意思決定プロセスが長く複雑になることが多く、複数のステップを経てコンバージョンが発生するため、フォーム到達率を高めることが最初の重要なハードルとなります。
BtoBサイトのフォーム到達率に影響を与える要素
サイトのユーザーエクスペリエンス(UX)
BtoBサイトでは、訪問者が必要な情報にアクセスしやすく、フォームまでスムーズに誘導されることが重要です。例えば、製品やサービスの詳細をわかりやすく提供し、次のアクションを示す明確なコール・トゥ・アクション(CTA)ボタンを配置することで、フォーム到達率が向上します。
コンテンツの質とリード育成
BtoBサイトに訪れるユーザーは、情報収集を目的としていることが多く、高品質なホワイトペーパー、ケーススタディ、業界レポートなどを提供することで、フォーム到達率を上げることが可能です。これにより、フォームに興味を引き、企業の信頼性や専門性を高められます。
リードの温度感に合わせたアプローチ
BtoBユーザーには、初めて訪問した段階では問い合わせや契約を行わないことも多いので、まずはダウンロードフォームや無料トライアルの申込フォームなど、リードの温度感に応じたフォームを用意することが効果的です。これにより、ユーザーの興味レベルに応じた適切な行動を促進できます。
サイトのナビゲーション設計
複雑な製品やサービスを扱うBtoBサイトでは、情報をわかりやすく整理し、フォームページまでの導線を最適化することが重要です。特に、複数の製品ページやカテゴリページを経由する場合、ユーザーが迷わないようにナビゲーションを工夫することで、フォームまでの到達率が向上します。
3.フォーム到達率を増やすための具体的施策
1. 明確なコール・トゥ・アクション(CTA)の設定
目立つCTAボタンの配置
フォーム到達率を高めるためには、ユーザーに行動を促すコール・トゥ・アクション(CTA)ボタンを目立たせることが非常に重要です。例えば、目に入りやすい位置に配置するだけでなく、ボタンのサイズや色を工夫し、周囲のデザインとコントラストを付けることで、ユーザーの注意を引きます。「今すぐ申し込む」や「無料でダウンロード」など、具体的で行動を促す文言を用いることも効果的です。
GA4でCTAの効果を測定
Google Analytics 4(GA4)の「イベント」トラッキングを利用して、各CTAボタンのクリック率を詳細にモニタリングすることができます。どのボタンが最もクリックされているのか、またそのボタンが設置されているページのどの位置が最も効果的かを分析することで、CTAの配置やデザインの最適化が可能です。こうしたデータに基づいてCTAを改善することで、フォームへの誘導率を高めることができます。
GA4設定方法
GA4での測定は、ウェブ解析士にお任せ下さい。
戦略的WEB制作工房エル・タジェールでは、3ヶ月にかけてしっかりと計測し、2週間毎に数値を報告しながら、改善案をご提案いたします。
Google Analytics 4 (GA4) の「イベント」トラッキングを利用して、各CTA(コール・トゥ・アクション)ボタンのクリック率を詳細にモニタリングするためには、以下の手順でGA4を設定します。
1. GA4プロパティの設定
- GA4プロパティを作成: まず、Google Analyticsアカウントにログインし、新しいGA4プロパティを作成します。既存のUniversal Analyticsプロパティをアップグレードすることも可能です。
- データストリームの設定: ウェブサイトのデータストリームを設定し、測定IDを取得してウェブサイトに設置します。これにより、サイト上のすべてのユーザーアクションがGA4に送信されます。
2. イベントトラッキングの設定
- 自動トラッキングの確認: GA4にはいくつかの自動トラッキング機能が備わっています。たとえば、スクロール、ファイルダウンロード、外部リンククリックなどのイベントが自動的にトラッキングされます。ただし、CTAボタンのクリックなどのカスタムイベントを追加する必要がある場合は、以下の手順に従います。
3. カスタムイベントの設定
- Googleタグマネージャーの使用: Googleタグマネージャーを使用してカスタムイベントを設定します。タグマネージャーで新しいタグを作成し、トリガーを「クリック」に設定します。CTAボタンに特定のIDやクラスを持たせ、それに基づいてトリガーを設定します。
- イベントパラメータの設定: クリックイベントが発生したときに、GA4に送信されるイベントパラメータを設定します。たとえば、「cta_button_click」というイベント名を設定し、どのボタンがクリックされたかを識別できるようにパラメータを付与します。
4. GA4でのイベント確認
- イベントレポートの確認: GA4の管理画面で「イベント」セクションにアクセスし、設定したカスタムイベントが正しく記録されているか確認します。ここで、各CTAボタンのクリック数やクリック率を確認することができます。
5. データの分析と改善
分析結果に基づく最適化: 取得したデータを基に、どのCTAボタンが最も効果的か、またどのページや位置がクリック率を高めるかを分析します。その結果に基づいてCTAボタンのデザインや配置を改善します。
A/Bテストの実施
CTAの効果をさらに高めるために、A/Bテストを実施することも考慮すべきです。異なるデザインや文言のCTAを比較し、どちらがより高いクリック率を達成するかをテストします。GA4を活用すれば、これらのテスト結果をリアルタイムで分析し、最も効果的なCTAを見つけ出すことができます。
2. 特典の提供によるユーザー誘導
ユーザーインセンティブの活用
フォームを送信することによって得られる特典を提供することで、ユーザーの関心を引きつけることができます。例えば、割引クーポンや無料コンテンツ、限定情報へのアクセス権など、ユーザーにとって魅力的な特典を提示します。このようなインセンティブを用いることで、フォームへの入力を促し、誘導率を向上させることができます。
GA4で特典の効果を測定
GA4の「イベント」レポートを利用して、特典ページへの訪問やクリック率を追跡し、その効果を測定します。特典がどの程度のユーザーを引き寄せているのか、また特典を強調したページが他のページと比べてどのようなパフォーマンスを示しているのかを分析することで、特典の内容や提示方法を最適化することができます。これにより、特典を活用したフォーム到達の効果を最大化できます。
特典の種類とユーザーセグメンテーション
特典の効果を最大限に引き出すためには、ユーザーセグメンテーションを行い、異なるユーザーグループに合わせた特典を提供することが有効です。例えば、新規ユーザーには初回購入割引を、リピーターにはポイント制度を提供するなど、ユーザーの属性や行動に応じた特典を設定することで、フォーム入力への誘導をさらに促進します。
3. フォームの目立たせ方と配置の最適化
視覚的に際立つフォームデザイン
フォームそのものを目立たせるデザインを採用することも、誘導率の向上に寄与します。例えば、サイト内の他の要素と色やフォントを差別化し、ユーザーの視線が自然とフォームに向かうようにデザインします。また、フォーム周りの余白を増やし、シンプルかつクリーンなレイアウトを維持することで、ユーザーがフォームに集中しやすくなります。
GA4でフォーム配置の効果を分析
GA4のカスタムイベント機能を活用し、フォームの配置に関するデータを収集・分析することで、どの位置が最も効果的かを判断します。例えば、サイドバーやフッターに配置されたフォームがトップページに配置されたフォームと比べてどの程度の到達率を持つかを測定し、最も効果的な配置を見つけ出します。このデータに基づいてフォームの位置を改善することで、誘導率の向上が期待できます。
ポップアップフォームの活用
フォーム到達率をさらに高めるために、ポップアップフォームを使用することも考慮に入れるべきです。ユーザーが一定の条件(例えば、ページ滞在時間やスクロールの進捗など)を満たした際に表示されるポップアップフォームは、目に留まりやすく、フォームへのアクセスを増やす効果があります。ただし、ポップアップの頻度やタイミングを適切に設定しないと、逆にユーザーの離脱を招く可能性があるため、慎重に運用する必要があります。
4. フォローアップの強化
フォーム送信後のユーザー体験の向上
フォーム送信後のユーザー体験も、次回のアクションを促す上で重要な要素です。フォーム送信後にユーザーに確認メッセージやお礼のメッセージを表示するだけでなく、次のステップとして役立つ情報やリソースを提供することで、ユーザーとの関係を深めることができます。例えば、サンクスページに関連商品やサービスの紹介を掲載することで、追加のコンバージョンを促進することが可能です。
GA4でフォローアップの効果を測定
GA4の「イベント」レポートを活用して、フォーム送信後のユーザー行動をトラッキングすることができます。フォローアップメールの開封率やクリック率、サンクスページでの追加アクションの発生率を測定し、フォローアップの効果を検証します。これにより、フォローアップ施策を継続的に改善し、ユーザーとのエンゲージメントを高めることができます。
再訪問を促すリターゲティングキャンペーン
フォームを送信したユーザーに対して、再訪問を促すためのリターゲティングキャンペーンを実施することも効果的です。例えば、フォーム送信後に特定のページを訪問しなかったユーザーを対象に、SNS広告やメールキャンペーンを通じて再度誘導することで、コンバージョンの機会を増やします。GA4を使用して、リターゲティングキャンペーンのパフォーマンスをトラッキングし、最適化することで、フォーム誘導率の向上を図ります。
まとめ
フォーム誘導率を増やすためには、ユーザーに対して明確な行動指針を示すこと、特典を活用してユーザーの関心を引くこと、そして視覚的に際立つフォームを適切な位置に配置することが重要です。また、フォーム送信後のフォローアップを強化し、再度のアクションを促すことで、エンゲージメントを深めることができます。GA4を活用して、これらの施策の効果を定量的に測定し、継続的に改善を行うことで、フォーム誘導率を効果的に向上させることが可能です。