2024年09月14日におこなわれた「ウェブ解析士会議2024」のセミナーメモです。
どれも素晴らしいセミナーだったのですが、松尾茂起さんのBeingは今後あらゆる面で意識していかなければならないと思いました。
あしたのウェブ解析2025(一般社団法人ウェブ解析士協会江尻俊章)
岐路に経っている、データが取れない、生成AIが仕事を変えている
データ→情報→知恵
データは貴重になった
情報はもっと価値がある
情報とAIが次代を変える
AIで情報を知恵に、多面的な知恵にできる
データは原油。データを精製することで、情報になる。
気象データ、株価データ、ログデータ、ソーシャルメディアデータ
データには技術が必要
データを組み合わせて情報にする
データを精製する技術者になろう
Aiに与えるデータを精製する技術者 A4U
顧客が「買いたくなる」コンテンツマーケティングの極意(株式会社ウェブライダー松尾茂起)
【Being軸で成果を考える】
成果につながるコンテンツはどうやって作るのか
私たちはなぜ商品を買うのか
13の欲求を満たしたくて商品を買う
欲求を満たす状態になりたかった→潜在ニーズに出会う
顧客目線での成果(=なりたい姿になった)につながった
成果を上げたくて商品を購入する
3段階のING
having(手に入れたい)、doing(したいやりたい:機能的価値)、being(なりたい:情緒的価値)
ダイソンの掃除機を買いたい、掃除機で掃除したい、部屋をきれいにしたい
マーケティングは2つのアクションに集約される
①doing/beingがわかりやすい商品を作る
②doing/beingを満たしていることをイメージしやすいコンテンツを作る
顧客の成果によりコミットする
ステージング理論:顧客は皆、自分のストーリーを生きている
どんな展開を期待しているか、どんな人物と出会いたいか…考えながら商品を選んでいる
商品を顧客のステージに登場させる:商品はストーリーの登場人物・道具
【ユースケースコンテンツこそが最重要】
活用事例、活用提案、お客様の声、顧客事例など
Beingが伝わるように作る:どんな自分に慣れたかを語ってもらってはじめてユースケース。Beingまでを語ってもらう。
Beingを直接訴求せず、イメージしてもらう
生成AIでユースケースコンテンツの仮説を考える
【エンパシーよりシンパシー】
自分の楽しさを出す:共感するのではなく、自分の姿に共感してもらう
ミラーニューロン:目の前の人が楽しそうだと、自分も楽しくなる
商品の大ファンになぜ好きかを熱意を持って語ってもらう
【生成AIでユースケースの仮説を立てる】
仮のユースケースを作って、商品の訴求ポイントを探る
ユーザーのシナリオ7W1Hで作る→仮のお客様の声を考えてもらう
chatGPTが作るお客様の声から逆算してマーケティングをおこなうのも効果的
食わず嫌いとか行ってられないアクセスビリティ(有限会社ユニバーサルワークス清家順)
アクセスできる人を増やす
障害のある人への合理的配慮の提供
法的な義務でなければ取り組まないのか?
有益だけどアクセス不可な状態は避けるべき
アクセスビリティチェックツールがあるよ Lighthouse
フォーカスインジケーターが見えない
文字4.5:1以上のコントラスト比が必要
文字以外3:1以上のコントラスト比
スライダーは止めるボタンが必要
どう取り組むか
デジタル庁:ウェブアクセシビリティ導入ガイドブック
ツールでチェック
規格文書を読むWCAG JIS X 8341-3:2016
このポートフォリオサイトを診断してみると、ユーザー補助は91点でした。
問題は、プラグインで指定されていたデフォルトの色でした。
調べてみると、3.59:1しかなく、文字で必要の4.5:1をクリアしていません。
こちらのサイトで、コントラストを確認して修正しました。
https://webaim.org/resources/contrastchecker
結果、ユーザー補助はもちろんパフォーマンスも改善してた!
2万ダウンロードのGA4資料とGA4.guideがどうビジネスに繋がったのか?(株式会社HAPPY ANALYTICS小川卓)
自分だからできることをコンテンツとして発信する
専門性、継続して描ける、話題性、収益性
コアとする情報をどうやって発信するか:文章、画像、動画、セミナー
テーマについてのニーズと課題
お問い合わせの75%が、資料ダウンロードしていた
なぜ生成AIで”思い通りに”キャッチコピーや記事が作れないのか?(ワークワンダース株式会社安達裕哉)
キャッチコーピーの作り方
・商品情報整理
・周辺情報集約
・ペルソナ設定
・コンセプト設計
・アウトプット作成
・ブラッシュアップ
プロンプティングが大切
読み手のペルソナを設定する
手本となる文例を与える
周辺情報を与える
プロセスを分割し順次処理をする
AIに、ステップごとにロールを与える
良いコンテンツマーケティング、悪いコンテンツマーケティング(株式会社才流栗原康太)
【ターゲット顧客の認知・リード・商談・受注を獲得】
悪いコンテンツマーケティングでは、広くリードを集めてしまう
取引をしたいお客様をしっかりと定義する:ターゲティングをしっかり
ターゲットの企業規模、業種、部署、役職、抱えている課題、関心事は? LTVは? 市場に何社いる?
【コンテンツを作る前の顧客の購買プロセスを把握する】
顧客の購買プロセスに検索やオウンドメディアがあるのか?
顧客の購買プロセスを把握し、顧客が使っているチャネルで顧客が知りたいコンテンツを届けるべき。
どうやってプロセスを調べるか?実際にターゲット顧客に聞いてみるのがいい。5人ぐらいでじゅうぶん。
【コンテンツへの投資はビッグスタートから始めてしまった】
コンテンツマーケに取り組む企業が増え、スモールスタートでは勝てなくなっている。
サイト改善ガイドブック・サイト制作ガイドブック
5万文字~10万文字で作成
【潜在層・顕在層のうち潜在層も狙う】
顕在層だけを狙うのではなく、潜在層も狙うべき
今すぐ客だけでなく、潜在層も大切
インスピレーション体質を養う「アイデア発想法」(株式会社エンタミナ田口真行)
自由な発想でアイデアを出すのは難しい。しばりがほしい。
制約を用意する。
もしも〇〇だったら。アイデア出しの条件や範囲を限定する。
シニアだったら、さいたま限定だったら、クリエータ専用だったら、冬季限定商品だったら。。。
架空の設定も可能。ポカリスエットを題材にした恋愛ドラマだったら、サスペンス小説だったら、少年漫画だったら。
〇〇を実在の人物にする。秋元康だったら、どうプロデュースするか。タモリだったら、どう販促するのか?織田信長だったら?
ブレストで最適解を導き出す、正解かどうかはわからない。
質より量を出す
想像力を鍛えるトレーニング
日常的にトレーニングするのが大切。
街のさまざまなシチュエーションを題材にする
利用者側ではなく、プランする側として考える。なぜそうしているのか。
立場を変えて考えてみることで、違う視点を得ることができる。
亀井代表あいさつ
ウェブ解析士はふくろうである