こんにちは。デジタル庁デジタル推進委員の宮崎です。
今回は、マイナンバーカードの利用拡大に向けた画期的な取り組みをご紹介します。
全国初!マッチングアプリでのマイナンバーカード活用
2025年4月30日から、株式会社タップルが運営するマッチングアプリ「タップル」において、全国で初めてマイナンバーカードを活用した「かんたん独身証明」機能の提供が開始されました。
これは、民間事業者がマイナンバーカードを活用した新たなサービス提供の先駆け事例として、大変注目すべき取り組みです。
なぜこの機能が生まれたのでしょうか?

利用者の声に応える
マッチングアプリ利用者から「独身であることを証明したい・してほしい」という強いニーズがありました。オンラインでの出会いが一般化する中、相手の信頼性を確認したいという声は自然な要望と言えるでしょう。
社会環境の変化に対応
マイナンバーカードの保有率が約8割という高水準に達し、デジタル社会の基盤が整いつつあります。この環境変化を活用し、より安心安全なサービス提供が可能となりました。
「かんたん独身証明」の仕組み
簡単な2ステップで証明完了
- 1回目の読み取り:本人のカードであることを確認
- 2回目の読み取り:マイナポータルに遷移し、独身であることを確認
取得される情報
- 券面事項の住所
- 氏名
- 生年月日
- 性別
- 婚姻関係情報
プライバシー保護も万全
重要なポイントとして、マイナンバーおよび入力パスワードを「タップル」が取得・保存することはありません。必要最小限の情報のみを安全に活用する設計となっています。
従来の本人確認との違い
これまでの年齢確認
- 運転免許証やマイナンバーカード、健康保険証などによる年齢確認
- 顔写真一致確認
新しい独身証明機能
- マイナンバーカードを用いた独身証明
- より確実で強固な本人確認
- 公的機関の情報に基づく信頼性の高い証明
今後の展開への期待
株式会社タップルでは、今後以下の機能拡充も予定されています。
- JPKIの本人確認機能
- マイナンバーカードを活用した収入証明
これらにより、利用者はより強固で信頼性の高いプロフィールを作成できる選択肢を得ることになります。
マイナンバーカードの可能性を広げる取り組み
この事例は、マイナンバーカードが行政手続きだけでなく、民間サービスでも価値を発揮できることを示しています。デジタル社会における信頼性の基盤として、マイナンバーカードの活用領域は今後さらに広がっていくことでしょう。

期待される効果
- 利用者の安心感向上:相手の独身状況を確実に確認できる
- サービスの信頼性向上:虚偽申告や詐欺行為のリスク軽減
- 社会全体のデジタル化促進:民間サービスでの活用事例拡大
まとめ
マイナンバーカードを活用した「かんたん独身証明」機能は、デジタル社会の進展と国民のニーズが結びついた画期的な取り組みです。プライバシー保護を徹底しつつ、利用者に新たな価値を提供するこの事例は、今後の民間サービスでのマイナンバーカード活用の良いモデルケースとなることでしょう。
デジタル庁では、このような民間事業者の創意工夫を支援し、国民の皆様がより便利で安全なデジタルサービスを享受できる社会の実現に向けて取り組んでまいります。
※詳細な技術仕様や導入に関するお問い合わせは、デジタル庁マイナンバーカード・インフォをご参照ください。