「ホームページを作ったけれど、なかなか問い合わせが来ない…」
戦略的ウェブ制作工房エル・タジェールで中小企業のホームページをサポートしていると、こんなお悩みを本当によくお聞きします。でも実は、WordPressの下書き保存と予約投稿機能を「ちょっとしたコツ」で使うだけで、この状況は大きく変わるんです。
私がお手伝いした町の工務店では、この方法で3ヶ月後に問い合わせが月3件から8件に増えました。特別な技術は一切使っていません。今回は、そのシンプルで効果的な方法をお伝えします。
なぜ多くのお店や会社のホームページが読まれないのでしょうか
これまで80社以上のお客様とお仕事をさせていただく中で、うまくいかない理由がはっきり見えてきました。
最大の問題は「思いついた時に書いて、書いたらすぐ公開」というパターンです。
でも考えてみてください。あなたのお客様は、いつホームページを見ていますか?
飲食店なら、お昼前の11時頃と夕方の5時頃によく見られます。美容院なら、仕事帰りの夜7時頃や休日の午後。工務店なら、平日の朝10時頃と午後2時頃が多いんです。
ところが多くの方が、「今、時間ができたから記事を書こう」「書き終わった、よし公開!」という流れで更新されています。これでは、せっかく良い記事を書いても、お客様がいない時間に公開してしまうことになります。
「なんとなく更新」をやめるだけで起きた変化
町の製作所を経営するAさんの事例をご紹介します。
以前の更新方法
- 思い出した時に記事を書く
- 書いたらすぐに公開
- 月の問い合わせ:3件
新しい更新方法
- 火曜日の朝10時と金曜日の午後2時に投稿
- 記事は事前に準備して予約投稿
- 3ヶ月後の問い合わせ:8件
この変化の秘密は、お客様が「情報を探している時間」に合わせて記事を公開したことでした。朝10時は仕事が落ち着いて調べ物をする時間、午後2時は比較検討をじっくりする時間なんです。
エル・タジェール流「お客様に読まれる下書き活用法」
一般的には「時間がない時の一時保存」として使われる下書き機能ですが、私がお勧めしているのは「お客様目線で見直すための下書き活用」です。
- お客様の立場で記事を企画する
- 記事を書く前に、こんなことを考えてみてください
– お客様はどんなことで困っているかな?
– どんな情報があったら嬉しいかな?
– 同業他社にはない、うちならではの情報は何だろう?
例えば、美容院なら「梅雨時期の髪の悩み解決法」、工務店なら「冬に向けた住宅のメンテナンス方法」など、季節や時期に合わせた情報が喜ばれます。
- 一晩「寝かせて」品質を上げる
- 記事を書き終えても、すぐには公開しません。下書き保存して、最低でも一晩は置いておきます。
翌日に読み返してみると、「これ、分かりにくいな」「お客様の知りたいことと違うかも」といった気づきが必ずあります。この見直しが、記事の質を格段に良くするんです。
- お客様がスマホを見る時間に公開
- お客様が「ちょっと調べてみようかな」と思う時間を狙って予約投稿します。
多くの業種で効果的な時間帯:
– 平日の朝10時〜11時(朝の一息ついた時間)
– 平日の午後2時〜3時(午後の休憩時間)
– 夜7時〜8時(仕事終わりのリラックス時間)
ただし、業種によって違いがあります。飲食店なら昼前と夕方、美容院なら夜や休日の方が効果的です。
業種別「お客様がスマホを見る時間」
これまでの経験から分かった、業種別の「読まれやすい時間」をご紹介します:
町の工務店・リフォーム会社
- おすすめ時間:火曜日10時、木曜日14時
- 理由:平日の落ち着いた時間で、じっくり検討できる
- 避けたい時間:月曜日の朝(忙しい)、金曜日の夕方(週末気分)
美容院・エステサロン
- おすすめ時間:木曜日19時、日曜日14時
- 理由:週末前の予約を考える時間、休日のゆったりした時間
- 避けたい時間:平日の昼間(働いている人が多い)
飲食店・カフェ
- おすすめ時間:水曜日11時、土曜日17時
- 理由:ランチ前の下調べ時間、週末のお出かけ前
- 避けたい時間:食事中の時間帯
これらは実際のお客様の行動パターンから導き出した時間です。
「とりあえず更新」から「戦略的更新」への変化
多くの中小企業が「とりあえず更新しなきゃ」という意識で運営されていますが、少し考え方を変えるだけで結果は大きく変わります。
以前の考え方:
- 「更新しなきゃいけないから、何か書こう」
- 「書けた時に公開すればいいや」
- 「とりあえず新しい記事があればOK」
新しい考え方:
- 「お客様の役に立つ情報を届けよう」
- 「お客様が見てくれる時間に合わせよう」
- 「読んでもらって、興味を持ってもらおう」
この意識の変化が、単なる「情報発信」を「お客様とのコミュニケーション」に変えてくれます。
予約投稿を使った「お客様との関係作り」
エル・タジェールがお客様にお伝えしている大切な考え方が「お客様との関係作り」です。一度ホームページを見てくれた人に、段階的に情報をお届けして、最終的に「相談してみよう」と思ってもらう流れを作ります。
3段階でお客様との距離を縮める
- 第1段階:「へえ、そうなんだ」と興味を持ってもらう
- – 更新頻度:週1回
– 内容例:「意外と知らない○○の話」「こんな時は要注意」
– 投稿時間:お客様がよく見る時間
- 第2段階:「この人(会社)詳しいな」と信頼してもらう
- – 更新頻度:週1回
– 内容例:「○○の選び方」「失敗しないコツ」
– 投稿時間:じっくり読める時間帯
- 第3段階:「相談してみようかな」と行動してもらう
- – 更新頻度:月2回
– 内容例:「お客様の声」「よくある質問とその答え」
– 投稿時間:問い合わせしやすい営業時間前
この流れを予約投稿で自動化することで、お客様のペースに合わせて関係を深めていけます。
よくある間違いと、シンプルな改善方法
間違い1
「毎日更新」にこだわりすぎる
「毎日更新した方がいい」と思って、内容の薄い記事を量産してしまうケースがあります。
実際のところ:
- 週1回の充実した記事 > 毎日の薄い記事
- お客様は「新しい情報」より「役立つ情報」を求めている
- 無理して毎日更新すると、疲れて続かない
改善方法: 下書き保存を活用して、1記事にしっかり時間をかける。予約投稿で無理のないペースを維持する。
間違い2
「書いて終わり」になってしまう
記事を公開して満足してしまい、その後どうなったか確認しないケースです。
確認したいポイント:
- どの記事がよく読まれているか
- どの記事を読んだ人から問い合わせが来るか
- どの時間に投稿した記事の反応が良いか
改善方法: 月に1回、「今月はどうだったかな?」と振り返る時間を作る。うまくいった記事の傾向を見つけて、次に活かす。
今日から始められる「戦略的予約投稿」3ステップ
難しいことは一切ありません。今日からでも始められる具体的な手順をお教えします。
- お客様の行動パターンを想像する(10分)
- 「うちのお客様は、いつホームページを見るかな?」と考えてみてください
– 平日と休日、どちらが多そう?
– 朝、昼、夜のうち、どの時間帯が多そう?
– スマホで見ることが多そう?パソコンが多そう?
- 月間の投稿計画を立てる(20分)
- カレンダーを見ながら、1ヶ月の投稿予定を決めます
– 投稿頻度:週1〜2回から始める
– 投稿日時:お客様がよく見そうな時間
– 記事テーマ:お客様の役に立ちそうな内容
- 実際にやってみて、調整する(継続)
- – 下書き保存で記事の質を上げる
– 予約投稿で計画的に公開
– 月1回、「どうだったかな?」と振り返る
エル・タジェールが大切にしていること
私たちエル・タジェールが一番大切にしているのは、お客様のビジネスが本当に良くなることです。
WordPressの機能を使いこなすことが目的ではありません。お客様のお店や会社に、もっとたくさんの人が興味を持ってくれること。そして、実際に問い合わせや来店につながることです。
「ホームページを作って終わり」ではなく、一緒に成長していくパートナーでありたい。それが、エル・タジェールの想いです。
下書き保存と予約投稿は、そのための大切なツールの一つです。でも一番重要なのは、お客様のことを考えながら、コツコツと続けることです。
もし、あなたのホームページがなかなか成果につながらないと感じているなら、今日お伝えした方法をぜひ試してみてください。きっと変化を感じていただけるはずです。
御社のデジタル成長を、エル・タジェールが全力でサポートいたします。