GA4でUTMパラメータを使う

GA4で特定の流入元を把握する方法:UTMパラメータの活用

こんにちは!戦略的ウェブ制作工房エルタジェールの宮崎です。
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GA4(Google Analytics 4) を使用することで、ウェブサイトへのアクセス状況を詳細に追跡できますが、特定の流入元からのトラフィックを正確に把握するためには、UTMパラメータを活用するのが効果的です。本記事では、GA4で特定の流入元をレポートする方法を、UTMパラメータを使った実践的な手法とともに解説します。

1. GA4で流入元を追跡する重要性

ウェブサイトへのトラフィックは、多くの異なる流入元から発生します。たとえば、検索エンジン、ソーシャルメディア、広告キャンペーン、メールマーケティングなどが挙げられます。GA4を使えば、どのチャネルが最も効果的かを把握できますが、特定のリンクやキャンペーンに絞ってトラフィックを追跡したい場合、UTMパラメータを用いることで、より詳細にトラフィックの分析が可能になります。

特に、特定の流入元やキャンペーンのパフォーマンスを可視化することは、マーケティング戦略の最適化に直結します。GA4での流入元追跡を効果的に行うことで、次のような疑問に答えられます。

  • どのソーシャルメディアが最も多くの訪問者をもたらしているか?
  • 広告キャンペーンは期待通りの効果を上げているか?
  • メールマーケティングからのトラフィックは増加しているか?

これらを把握するために必要なものがUTMパラメータです。

2. UTMパラメータとは?

UTMパラメータ(Urchin Tracking Module) とは、特定のリンクを通じてウェブサイトに訪問したトラフィックを追跡するために、URLに追加する短いコードのセットです。これにより、GA4でどの流入元やキャンペーンからトラフィックが来たのかを正確に把握できます。

UTMパラメータは、次の5つの要素から構成されます:

  1. utm_source(流入元):ユーザーがどこから来たのかを表します(例:utm_source=twitter)。
  2. utm_medium(メディア):トラフィックの種類や媒体を示します(例:utm_medium=social)。
  3. utm_campaign(キャンペーン):キャンペーン名を示します(例:utm_campaign=test_campaign)。
  4. utm_term(検索キーワード):主に有料広告に使用され、検索キーワードを追跡します(例:utm_term=keyword)。
  5. utm_content(コンテンツ):複数のリンクを区別するために使用されます(例:utm_content=button)。

これらのパラメータをリンクに付加することで、GA4で詳細なトラフィック解析が可能になります。

3. UTMパラメータの具体例

次に、具体的な例を使って説明します。

例:

https://yoursite.com/?utm_source=twitter&utm_medium=social&utm_campaign=test

このURLには、以下のUTMパラメータが追加されています:
  • utm_source=twitter: このリンクをクリックしたユーザーがX(旧Twitter)から来たことを示します。
  • utm_medium=social: このリンクがソーシャルメディア上にあることを示します。
  • utm_campaign=test: これは「test」という名前のキャンペーンからのトラフィックであることを示しています。

このリンクをクリックしたユーザーがサイトを訪問すると、GA4ではこの情報が記録され、どのソーシャルメディアのどのキャンペーンがどれだけのトラフィックを生み出したかを追跡できます。

4. UTMパラメータの作成方法

UTMパラメータは、手動で追加することもできますが、簡単に作成するためのツールも利用可能です。Googleの「キャンペーンURLビルダー」を使うことで、正確なUTMパラメータを自動生成できます。

https://ga-dev-tools.google/campaign-url-builder/

URLビルダーの使い方:

  1. ウェブサイトURLに追跡したいページのURLを入力します。
  2. キャンペーンパラメータに各UTM要素(utm_source、utm_medium、utm_campaignなど)を入力します。
  3. 生成されたURLをコピーして、リンク先に設定します。

これにより、正確なUTM付きリンクが作成され、特定のキャンペーンや流入元を追跡できるようになります。

5. GA4でのUTMパラメータを用いたレポート作成

UTMパラメータを使ってトラフィックを追跡した後、GA4でのレポート作成が重要です。特定の流入元やキャンペーンのパフォーマンスを確認するには、GA4の「探索(Explore)」機能を活用します。

GA4でのレポート作成手順:

  1. GA4にログインし、「探索」タブを選択します。
  2. 新しいレポートを作成し、ディメンションには、「セッションのキャンペーン」を設定します。
  3. 指標には「セッション」や「流入元/メディア」などを追加し、UTMパラメータに基づいたトラフィックをフィルタリングします。

例えば、utm_campaign=testに基づくトラフィックをフィルタリングし、特定のキャンペーンの訪問数やコンバージョン率を確認することができます。
これにより、マーケティングキャンペーンの効果を正確に測定し、どのチャネルが最も効果的かを把握できます。

6. 効果的なGA4レポートのポイント

GA4で特定の流入元を追跡する際、レポートをより効果的にするためのポイントをいくつか紹介します。

  • キャンペーンごとにパフォーマンスを比較: UTMパラメータで区別された複数のキャンペーンを並べて比較し、どのキャンペーンが最も高いROI(投資対効果)をもたらしているかを確認します。
  • トラフィックの質を分析: 単に訪問者数だけでなく、滞在時間やコンバージョン率なども分析することで、どの流入元が質の高いトラフィックをもたらしているかを把握します。
  • 自動タグ付けを活用: 広告キャンペーンの場合、Google Adsなどの自動タグ付け機能を利用すると、より正確なトラッキングが可能です。

7. UTMパラメータを使ったGA4での最適化

UTMパラメータを使ってGA4でトラフィックを追跡するだけでなく、これらのデータをもとにサイトやマーケティング施策を最適化することも重要です。

  • 最も効果的な流入元にリソースを集中: データをもとに、最も効果の高い流入元に予算やリソースを集中させます。
  • 効果の低いチャネルを改善: トラフィックが少ない、またはコンバージョン率が低いチャネルに対して、改善策を検討します。

まとめ

UTMパラメータを活用することで、GA4を使って特定の流入元からのトラフィックを詳細に追跡し、マーケティングの効果を正確に把握できます。キャンペーンの効果測定やトラフィックの質を理解するために、UTMパラメータを積極的に活用し、GA4でのデータを活かしてウェブサイト運営を最適化しましょう。

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