【WordPress週刊情報】2026年7月13日〜7月19日の最新ニュースまとめ

WordPress週刊ダイジェスト

今週(2026年7月13日〜7月19日)のWordPressに関する最新情報を、葛飾区の宮崎真一(私)が「実務でどう活かすか」の視点を添えてお届けします。

📢 WordPress公式ニュース

WordPress 7.1のベータ期間が7月15日のBeta 1で始まりました。正式リリースは8月19日、WordCamp USに合わせた日程です。以後は毎週ベータ版が公開され、8月5日からリリース候補(RC)フェーズに入る予定になっています。(参照:wordpress.org/news/

7.1の中心にあるのは、レスポンシブスタイリングと擬似状態のエディタ対応です。ホバー・フォーカス・アクティブといった状態別の見た目が、これまでのようにカスタムCSSを書かずにエディタ上のコントロールで指定できるようになります。手書きのCSSを減らせる分、引き継ぎや保守がしやすくなる変更です。

新しいブロックも加わります。PlaylistブロックとTabsブロック、そして目次(Table of Contents)ブロックがベータに含まれています。あわせて、ブロックテーマではエディタのiframe化が強制される点も、テーマ側の実装によっては表示に影響しうるところです。

非同期のやりとりを助けるNotes機能も拡張されました。提案モードと絵文字リアクションが加わり、複数人でのレビューがやりやすくなっています。

7月17日には、Beta 2が7.0.2のセキュリティ修正を取り込む形で公開されました。この背景については後述します。なお開発面では、Gutenberg 23.4でReact 19互換のためのツールが提供され、23.5が7月1日に公開済みです。(参照:developer.wordpress.org

▶ 宮崎真一の視点
私が今週いちばん注目したのは、擬似状態のエディタ対応です。ボタンのホバー色ひとつのためにカスタムCSSを足していく運用は、担当者が変わった瞬間に誰も触れなくなります。標準機能に寄せられるところは寄せる。これは見た目の話ではなく、サイトの寿命の話です。ベータの検証はステージング環境で行い、本番には入れないでください。あわせて、iframe化の強制はテーマによって崩れが出る可能性があるため、8月19日を待つのではなく今のうちに1度は編集画面を開いておくことをおすすめします。

🔌 プラグイン・テーマ情報

Gutenbergプラグインは23.5が公開されています。7.1に入る機能を先取りして試せるため、レスポンシブスタイリングの挙動を確認したい場合はこちらが早道です。ただし本番サイトでの常用は想定されていません。

React 19への移行が、プラグイン側にも影響します。Gutenberg 23.4ではReact 19互換性を確認するためのツールが用意されました。独自ブロックを持つサイトや、ブロックを大量に提供するプラグインを入れているサイトでは、8月19日の前に一度確認しておきたいところです。

WooCommerceは11.0が視野に入ってきました。7月中旬時点でコミュニティの話題に上がっており、10.9系で進んだチェックアウトまわりのクエリ削減の流れが続く見込みです。(参照:gutenbergtimes.com

▶ 宮崎真一の視点
React 19への移行は、プラグインの「入れっぱなし」が一番効いてくる場面です。私はいつも、使っていないプラグインを止めることから始めます。数を減らせば検証範囲が減り、不具合が出たときの切り分けも速くなる。ウェブ解析士の観点で申し上げると、プラグインを止める前後でPageSpeed Insightsのスコアと、GA4の直帰率・平均エンゲージメント時間を記録しておくと、「軽くなった気がする」を数字で確認できます。感覚ではなく記録で判断する。これが遠回りに見えて、いちばん確実です。

🔒 セキュリティ情報

今週は、WordPressの歴史でも指折りの重大なセキュリティ週となりました。7月17日、WordPress 7.0.2が緊急のセキュリティリリースとして公開されています。修正されたのは「wp2shell」と呼ばれる2件の脆弱性の連鎖です。(参照:wordpress.org/news/

内訳は、CVE-2026-63030(REST APIのルート解釈の不備)とCVE-2026-60137(WP_QueryにおけるSQLインジェクション)です。この2つを組み合わせると、ログインしていない攻撃者が初期設定のままのWordPressに対して任意のコードを実行できてしまいます。影響を受けるのは6.9.0〜6.9.4および7.0.0〜7.0.1です。

WordPress.orgは対象環境への強制的な自動更新を有効化しました。公開から数時間のうちに実証コードが出回っており、待つ理由はありません。自動更新を切っている環境、バージョンを固定している環境では、手動での更新が必要です。

▶ 宮崎真一の視点
この件で私がお伝えしたいのは、順番です。まず今日、管理画面の「更新」でコアが7.0.2以上(6.9系なら6.9.5以上)かを確認してください。ベータ版の検証も、7.1の準備も、その後で構いません。そして更新が済んだら、サーバーのアクセスログとGA4を突き合わせて、7月17日前後に見覚えのない流入やページがないかを確認する。私が「作って終わりにしない」体制を大切にしているのは、この確認を誰かが定期的に行う仕組みがないと、被害に気づくのが数か月後になってしまうからです。

宮崎真一からのご提案

私は、WordPressサイトの構築からGoogle Analyticsを使った解析、そこから導く改善施策までを一続きでお手伝いしています。今週のように緊急のセキュリティ更新が出た場合、「更新して終わり」ではなく、更新前後で数字がどう動いたかまで見届けることが大切だと考えています。バージョンの確認方法が分からない、更新すると表示が崩れないか不安、といったご相談も歓迎します。対応は全国、オンラインで承っており、平日8:00〜16:00にご連絡いただければ順にお返事いたします。詳しくはhttps://shinichi-miyazaki.website/をご覧ください。

まとめ

今週は、8月19日の7.1に向けたベータ開始という前向きな話題と、7.0.2の緊急セキュリティリリースという待ったなしの話題が同じ週に重なりました。7.1の検証は時間をかけて、セキュリティ更新は今日のうちに。急ぎ方の違いを見分けることが、限られた時間で運用を回すコツだと私は考えています。最新動向を「今すぐ動く数字」と「あとで効いてくる実務」に翻訳して、皆さまのサイト運営に伴走してまいります。

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