2026年8月17日〜8月23日の1週間に出たSEO・MEO・AIO・LLMOの動きをまとめました。私(宮崎)は「新しい話題を追いかけること」より「自社の数字がどう動いたか」を先に見る立場です。今週も、ニュースを事実として押さえたうえで、明日から何を確かめればよいかまで書いていきます。
🔍 SEO(検索エンジン最適化)
1. Googleが「2026年8月スパムアップデート」を完了。 8月18日午前(米東部時間)に展開が始まり、8月21日早朝に完了がアナウンスされました。今年3回目のスパムアップデートにあたります。
2. 月初から順位変動の報告が続いていました。 8月1〜3日、5〜6日、12〜13日あたりに、順位変動を計測するサードパーティのツールで動きが観測されています。ただしこの時期にGoogleからコアアップデートの公式アナウンスは出ていません。公式発表のない変動もある、という前提で見るのが安全です。
3. 評価されやすいページの傾向。 今回の変動では、一次情報(自分で見た・試した・測ったこと)が明確で、技術面が安定し、検索意図とページの中身が噛み合っているページが比較的堅調だったと報告されています。逆に、独自性が薄く根拠の乏しいページは下げ幅が大きかったとされています。
4. Search Consoleの生成AI関連レポートが拡充中。 Googleは検索を「クリックされる」だけでなく「引用・要約される」ことも成果として扱う方向に進んでいます。
▶ 宮崎真一の視点
スパムアップデートと聞くと身構えてしまいますが、真面目にサイトを運営してきた方が慌てて何かを直す必要は、ほとんどありません。私がまずお願いしているのは「Search Consoleで、8月17日以前と8月22日以降の表示回数・クリック数を並べて見る」ことだけです。これが前後比較の基本で、数字が動いていなければ何もしなくていい、という判断もデータから下せます。私は元記者として事実を確かめる訓練を受け、ウェブ解析士・SEO検定1級として数字で検証する立場に戻ってきました。だからこそ「変動があったらしい」という噂ではなく、御社の実データを起点にしてほしいのです。
📍 MEO(マップエンジン最適化)
1. ローカル検索もAI化が進んでいます。 従来のQ&A(ユーザー同士の質問と回答)が、プロフィール・自社サイト・公開情報をもとにAIが答える形へ置き換わりつつあると報告されています。
2. 更新が止まったプロフィールの表示回数低下。 30日以上、投稿も写真も追加していないGoogleビジネスプロフィールで表示回数が下がったという報告が出ています。単発の観測なので断定はできませんが、更新の手を止めない意味は大きくなっています。
3. サービス提供地域は最大20件まで指定可能に。 商圏を複数持つ事業者にとっては設定を見直す機会です。
▶ 宮崎真一の視点
AIが答えを作る以上、その材料になるのは御社のプロフィールとサイトの記述です。ここで効いてくるのは、営業時間・サービス名・料金の書き方が、プロフィールとサイトで食い違っていないかという地味な一致です。私は葛飾区を拠点に地域の事業者さんと日々やりとりしていますが、この不一致は本当によく見つかります。まずは「GBPの情報とサイトのフッターを並べて読む」だけで構いません。写真1枚、投稿1本を月に2回、これも予約状況とセットで記録しておくと、効果を後から検証できます。
🤖 AIO(AI Overview・AI最適化)
1. AI ModeがGemini 3.7 Flashで動く場面が出てきました。 回答の生成モデルが更新されると、引用されるページの傾向も変わり得ます。
2. Search Consoleの「生成AIパフォーマンスレポート」。 2026年6月3日に発表されたもので、AI Overviews・AI Mode・Discoverの生成AI機能で自社ページが何回表示されたかを、通常の検索結果と分けて確認できます。データは2026年5月18日以降のみで遡及はなく、現時点では表示回数のみ。クリック数・CTR・検索クエリは未対応です。
3. 引用のされ方も変化しています。 箇条書きの横にリンクを添える形式や、掲示板・フォーラムの声を引く「Community Perspectives」など、出典の見せ方が細かく更新されています。
▶ 宮崎真一の視点
「AI Overviewsに出ているかどうか」を、ようやくGoogleの公式データで見られるようになりました。私がここで大事だと思うのは、この数字を単独で眺めないことです。生成AIレポートの表示回数と、GA4のセッション数・問い合わせ数を同じ期間で並べる。すると「AIには出ているが来訪につながっていない」のか「そもそも出ていない」のかが切り分けられます。前者ならページ内の次の一歩(予約・問い合わせ導線)の問題であり、後者は内容と構造の問題です。原因が違えば打ち手も違う——これを取り違えると、時間とお金を無駄にしてしまいます。
💡 LLMO(大規模言語モデル最適化)
1. 呼び名は複数あるが中身はほぼ同じ。 LLMO、GEO(生成エンジン最適化)、AEO(回答エンジン最適化)、AI SEO——用語は乱立していますが、目指すところは「AIの回答の中で、正しく引用されること」で共通しています。
2. 対象となる主要エンジン。 2026年現在、ChatGPT、Perplexity、Google Gemini、Google AI Mode、AI Overviews、Microsoft Copilot、Claudeなどが挙げられています。
3. 求められるのは「機械が検証できる事実」。 明快な言葉づかい、社名・所在地・サービス内容といったブランド情報の一貫性、そして第三者からの言及。これらが引用されやすさに関わるとされています。
4. LLMOはSEOの置き換えではなく拡張。 順位だけを見るのではなく、引用・エンティティの明確さ・質問形式のコンテンツへと視野を広げる、という整理が定着してきました。
▶ 宮崎真一の視点
LLMOで最初にやるべきことは、実はとても地味です。会社名・屋号・住所・営業時間・サービス名を、サイト・GBP・SNS・名刺で完全に揃える。それだけで、機械が「この会社はこういう会社だ」と認識しやすくなります。私はWordPressを構築する段階から、構造化データ(Schema)とFAQの設計を標準の仕様に入れています。後から足すより、最初から入れておいたほうが安く早く済むからです。加えて、月に一度でいいのでChatGPTやGeminiに「〇〇(自社の業種+地域)でおすすめは」と聞いて、記録を残してください。半年続けると、それが御社だけの推薦率データになります。
この週の動きが御社のサイトに影響しているかどうかは、実際の順位と流入を見ないと分かりません。御社のぶんは30分の無料診断でサーチコンソールの画面を共有しながらご一緒に確認します。
まとめ
今週も動きは多くありましたが、私が申し上げたいのは一つだけです。トレンドに振り回されるのではなく、まず御社のSearch ConsoleとGA4を開いて、前後の数字を並べてみてください。効く施策は、そこにしか書かれていません。私は「主張する人」ではなく「検証する人」でありたいと思っています。数字を一緒に見ながら、御社に本当に必要な一手を選んでいきましょう。
LLMO対策の詳細はこちら https://shinichi-miyazaki.website/llmo-taisaku-chusho-tokyo/
執筆:宮崎真一(ブランドマネージャー・ウェブ解析士)/戦略的ウェブ制作工房 エルタジェール
