【WordPress週刊情報】2026年8月17日〜8月23日の最新ニュースまとめ

WordPress週刊ダイジェスト

今週(2026年8月17日〜8月23日)のWordPressに関する最新情報を、葛飾区の宮崎真一(私)が「実務でどう活かすか」の視点を添えてお届けします。

今週はWordPressの本体そのものが新しくなり、あわせて、よく使われている問い合わせフォームの部品に不具合が見つかったという報告がありました。どちらも「今すぐ何かが起きる」という話ではありませんが、ご自身のサイトが当てはまるかどうかだけは、確認しておく価値があります。この記事では「月曜の朝、管理画面のどこを開いて、何を見ればいいか」までお伝えします。

📢 WordPress公式ニュース

1. WordPress 7.1「Mary Lou」が公開されました(8月19日)
WordPress本体の新しいバージョンが公開されました。愛称の「Mary Lou」は、ジャズピアニストのメアリー・ルー・ウィリアムズにちなんだものです。目立つ変更は、パソコン・スマホ・タブレットで見え方をどう変えるかを、専門的な指定(CSS=見た目を決める記述)を書かずに管理画面から調整できるようになった点です。
参照元:https://wordpress.org/news/2026/08/mary-lou/

2. 画像の扱いが軽くなりました
これまでサーバー側で行っていた画像の圧縮やサイズ調整が、閲覧している人のブラウザ側(つまり、お使いのパソコンやスマホの中)で処理されるようになりました。サーバーへの負担が減り、写真のファイルサイズも小さくなります。写真をたくさん載せる整体院・工務店・飲食店のサイトでは、表示の速さに効いてくる変更です。

3. 記事の編集画面が「独立した枠の中」で動くようになりました
今回から、投稿の編集画面が管理画面本体とは切り離された枠の中で動く形に統一されました(専門的には「完全iframe化」と呼ばれる変更です)。ふだんの書き心地はほとんど変わりませんが、古いプラグイン(追加機能の部品)を使っている場合、編集画面でボタンが効かないなどの誤作動が起きることがあります。

4. WordCamp US 2026が開催されました(8月16〜19日・米国フェニックス)
世界中から1,100名以上が参加した公式イベントです。共同創設者のマット・マレンウェッグ氏は「WordPressは複雑さではなく、シンプルさで知られたい」と述べました。また基調講演では「AIはあなたの仕事を無くさない。仕事の中身を移すだけだ」という言葉が紹介され、AIが下書きを作れる時代だからこそ、人が判断する部分が重くなるという議論が繰り返されました。
参照元:https://wordpress.org/news/2026/08/wcus-2026-recap/

▶ 宮崎真一の視点
月曜の朝、管理画面の左メニューから「ダッシュボード」→「更新」を開いて、今お使いのバージョン番号を見てください。7.1になっていなくても、慌てて上げる必要はありません。本体を新しくすると編集画面の動き方が変わるため、古い追加機能とぶつかることがあるからです。ご自身で判断しづらい場合は、制作会社に「7.1で編集画面の仕組みが変わったそうですが、うちで使っているプラグインは動作確認済みですか。本番の前に、テスト用のサイトで試せますか」と一言聞いてみてください。テスト用のサイトとは、本番と同じ内容の練習用サイトのことで、ここで先に試してから本番を更新するのが安全な順番です。

🔌 プラグイン・テーマ情報

1. Yoast SEO 28.3が公開されました(8月18日)
SEO対策で広く使われているYoast SEOが更新され、検索エンジンに「このページは何についてのページか」を伝える情報の一覧表(schemamap.xml)をサイトの入口に置くようになりました。検索エンジンやAIがサイトの中身を理解しやすくなる方向の変更です。あわせて、WordPress 7.1での動作確認も済んでいると表示されています。
参照元:https://developer.yoast.com/changelog/yoast-seo/

2. Yoast SEOがElementorの新エディターに対応しました
ページを見た目のまま組み立てられるElementor(エレメンター)の新しい編集画面で、Yoast SEOの文章チェックがうまく働かない場面がありました。これが解消され、Elementorで作ったページでもSEOの採点が正しく出るようになっています。

3. 主要プラグインは順次7.x系に対応しています
WooCommerce(ネットショップ機能)、Yoast SEO、Elementorといった利用者の多い部品は、いずれもWordPress 7.0系への対応版を出しています。逆に言えば、対応表明のないプラグインほど、本体を新しくしたときにつまずきやすいということです。

▶ 宮崎真一の視点
管理画面の「プラグイン」→「インストール済みプラグイン」を開いて、一覧をざっと眺めてみてください。見るのは「有効になっているのに、何のために入れたか思い出せないもの」があるかどうか、この一点です。使っていない部品を止めるだけで、更新の手間も、不具合の入口も減ります。私が引き継ぐサイトでは、有効なプラグインが20個を超えていることが珍しくありませんが、実際に売上や問い合わせに効いているのはその中の数個です。数を増やすより、効いているものを見極めるほうが、表示速度にもSEOにも効きます。

🔒 セキュリティ情報

1. 問い合わせフォーム「Forminator Forms」の不具合が報じられました(8月18日)
問い合わせフォームを作るプラグイン「Forminator Forms」に、ログインしていない人でも本来アップロードできないはずのファイルを送り込めてしまう不具合が見つかりました(CVE-2026-15748)。危険度は10点満点中9.8と評価されています。修正版はすでに出ており、バージョン1.56.2以降なら対応済みです。ただし約60万件の導入サイトのうち、半数ほどが古いままと報じられています。現時点で、実際に悪用された報告は出ていません。
参照元:https://www.securityweek.com/300000-wordpress-sites-potentially-exposed-to-hacking-due-to-form-plugin-flaw/

2. WordPress 7.0.4は画像処理まわりの修正でした(8月12日)
今週の直前になりますが、本体の修正版7.0.4が出ています。画像を扱う仕組み(Imagick)を使っているサーバーで、細工された画像ファイルから不正な命令が動いてしまう可能性への対処です(CVE-2026-65640)。この不具合は10年近く前のバージョンにも及ぶため、WordPress 5.0系まで遡って修正版が配布されました。つまり、かなり古いバージョンのまま動いているサイトにも修正版が用意されています。
参照元:https://wordpress.org/news/2026/08/wordpress-7-0-4-release/

▶ 宮崎真一の視点
今週中に一つだけやるなら、これです。管理画面の「プラグイン」一覧で「Forminator」を使っているか確認し、使っている場合はバージョンが1.56.2以上かを見てください。古ければ「更新」を押すだけで済みます。あわせて、各プラグインの右側にある「自動更新を有効化」を押しておくと、次からは放っておいても修正版が当たります。本体の更新は編集画面に影響することがあるので慎重に、プラグインの修正版は早めに——この使い分けが、作って終わりにしないための最小限の習慣です。

宮崎真一からのご提案

今週のニュースは、どれも「サイトを持っている人が、少しだけ手元を確認すれば済む」話でした。ただ、こうした確認を毎週ご自身で続けるのは、本業をお持ちの方にとって現実的ではないと思います。私は、WordPressサイトの構築から、Googleアナリティクスを使ったウェブ解析、そこから先の改善提案までを一人で担当し、月に一度、数字を一緒に見ながら「次に何を直すか」を決める形で伴走しています(ウェブ解析士として、判断はできるだけ数字に根拠を置くようにしています)。更新の可否判断や不具合の切り分けも、その中に含まれます。ご相談は全国どこからでもオンラインで承っています。詳しくは公式サイト https://shinichi-miyazaki.website/free-consultation/?cta=digest0823#booking をご覧ください(平日8:00〜16:00)。

まとめ

今週は、WordPress本体の新バージョン7.1が公開され、編集画面と画像の扱いが変わりました。あわせて、問い合わせフォームのプラグインで修正版の当て忘れが多いことが報じられています。本体は急がず確認してから、プラグインの修正版は早めに——これが今週の要点です。私は、こうした最新の動きを「御社のサイトで、月曜の朝に何を確認するか」という具体的な行動と、GA4などの数字に翻訳してお伝えする形で伴走しています。