先に結論
私は2026年6月から85社のサイトを見てきました。そのうち9社については、更新がいつ止まったかを記録に残しています。止まっていた期間は、短い会社で9か月、長い会社で3年3か月でした。ただし、更新が止まっていることを「一番先に直すところ」として書いたのは3社です。残る6社には書いていません。記録した3社には共通点がありました。サイトに書いてある言葉が、今の状態と合わなくなっていたことです。
そもそも私は、サイトの更新日をどこで見ているのか?
私はトップページのお知らせ欄と、サイトマップの2か所を見ています。
名刺交換をした会社のサイトを、私は1社ずつ開いています。まずトップページを上から下まで見ます。お知らせや新着情報の欄があれば、いちばん上の日付を読みます。
ただし、画面に出ている日付だけでは足りません。お知らせを3件しか表示しない設定のサイトが多いからです。そこで私は、サイトマップ(sitemap.xml)も開きます。このファイルには、全ページの最終更新日が並んでいます。画面に出ていないページも含めて、最後に手が入ったのがいつかを確かめられます。
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更新が止まっていた会社は、何社あったか?
9社です。ただし、これは85社すべてを調べた結果ではありません。
私の台帳には85社が並んでいます。そのうち、更新がいつ止まったかを書き残したのは9社です。残る76社について、私は更新日を記録していません。
9社のうち6社は、更新の話を一行目に書いていない会社です。止まっていた期間を短い順に並べます。9か月ほどが2社、1年ほどが1社、2年半ほどが1社、3年2か月が1社、3年3か月が1社でした。
残りの6社に、なぜ更新の話を書かなかったのか?
更新を再開しましょう、という助言は、私でなくても書けるからです。
私が1社に渡す診断書には、一番先に直すところを一行だけ書いています。その一行には、その会社のサイトを見なければ書けないことを入れたいと考えています。お知らせを更新しましょう、はサイトを開かなくても書けます。だから私は、6社とも別の課題を一行目に選びました。
もう1つ理由があります。更新が止まると売上が必ず落ちる、というわけではありません。この6社について、私は問い合わせ数も検索順位も見ていません。見ていない以上、止まっているから損をしている、とは書けません。
実際、6社のうち1社は、止まっていたのが導入事例の欄だけでした。同じサイトの読み物の欄は、私が見た当日まで更新されています。手が止まっていたのではなく、書く場所が分かれていただけです。
一番の課題に書いた3社は、何が違ったか?
3社とも、サイトに書いてある言葉が、今の状態と合わなくなっていました。
1社目は、地域の情報を集めて発信している会社です。トップページのタイトルに「毎日更新」と書いてありました。そのトップページの最新情報は、1年10か月前で止まっています。実際には、地域ごとの3つのサイトが毎日動いていました。動いている場所と、毎日更新と書いてある場所が、別だったわけです。
2社目は、会社の広報と採用を支援している会社です。サイトの全12ページが、2年8か月半前から更新されていませんでした。そのうえ、いちばん新しい記事の題が「コラム始めました」でした。
3社目は、撮影用のスタジオを貸している会社です。トップページの「特長」の1番目に、感染対策を理由にした説明が残っていました。密な状態を避けて撮影できます、という一文です。私が見たのは2026年8月でした。同じページの著作権表記は2022年のままです。実際の強みは、スタジオが3棟並んでいることと、駐車場があることでした。その2つが、古い理由の説明の中に置かれていました。
では、何年止まっていたら書くのか?
年数では決めていません。私が見ているのは、言葉と今の状態が合っているかどうかです。
お知らせ欄が3年3か月止まっていた会社に、私は更新の話を書いていません。最新情報の欄が1年10か月止まっていた会社には書きました。年数だけで並べると、順番が逆になります。
3年3か月の会社は、お知らせが1件しかありませんでした。内容はサイトをリニューアルしましたという告知です。お知らせを続けます、とその会社は最初から宣言していません。読む側も、そこに新しい情報を期待しません。
一方、毎日更新と書いてあれば、読む人はそこで新しい情報を探します。探して出てこなかったときに、書いてあることと画面が合いません。私が一行目に選んだのは、その合わなくなった言葉のほうです。
御社のサイトで、確かめる場所はどこか?
お知らせ欄の日付ではなく、その日付の近くに書いてある言葉です。
確かめる順番を書きます。まずトップページを開いて、いちばん上の日付を見ます。次に、その日付の近くに「毎日」「毎週」「随時」といった頻度の言葉がないかを探します。会社紹介のページも開いて、時期を指す言い方が残っていないかを見ます。
私が見た9社のうち1社には、創立から5年たった時点で一文が残っていました。「創立したばかりの会社です」という一文です。ここに日付は書かれていません。それでも、読んだ人には時期が伝わります。
まとめ:今日できる小さな一歩
今日は、サイトを更新する話ではありません。更新していないことを気にする前に、確かめる場所を1つ決める話です。
① 御社のサイトのお知らせ欄で、いちばん上の日付はいつですか?
② その欄の近くに、「毎日」「毎週」「随時」のような頻度を表す言葉はありますか?
③ 会社紹介のページに、「設立したばかり」のように時期を指す一文は残っていますか?
①の日付が何年も前だった場合でも、それだけで直す理由にはならないと私は考えています。私は9社のうち6社に、更新の話を書きませんでした。かわりに、その会社のサイトを見なければ書けないことを一行目に置いています。
②で頻度の言葉が見つかった場合は、①の日付と並べて読んでみてください。私が一行目に更新の話を書いた3社は、この2つが合っていなかった会社です。直し方は2通りあります。日付のほうを動かすか、頻度の言葉を消すかです。
③で一文が見つかった場合、必要なのは1行の書き換えだけです。書いた当時は正しかった一文が、今も同じ場所に残っているだけかもしれません。
御社が積み上げてきた年数は、お知らせの日付では変わりません。変わるのは、その年数が読む人に伝わるかどうかだけです。
