先に結論
お客さんが誰かに御社を勧めるとき、LINEでURLを送ることがあります。
相手がそのURLを押す前に、トーク画面には写真と社名の入ったカードが出ます。出ない場合は、URLの文字列が一行あるだけです。
この差は、ページにOGPという設定が入っているかどうかで決まります。本文をいくら直しても変わりません。
私が見た111社のうち、OGPが入っているかまで確認できたのは48社でした。そのうち24社が未設定です。24社のうち11社は、選ばれる理由に一番良い評価を付けた会社でした。ホームページとして準備はできています。
URLを押す前に、相手のトーク画面には何が出ているか?
写真と社名の入ったカードか、URLの文字列だけかのどちらかです。OGPの有無で決まります。
LINEにURLを貼って送ると、吹き出しの下に小さなカードが出ます。写真が1枚。社名。その下に一行の説明が付きます。サイトを開かなくても、この3つは相手に見えています。
カードが出るのは、アプリがOGPを読みに行く場合だけです。LINE、Slack、Teams、X、Facebook、iPhoneのメッセージでは出ます。メールでは出ません。 GmailでもOutlookでも、本文にURLが一行入るだけです。
このカードは、ページの本文から自動で作られるのではありません。HTMLの中にOGPという設定の欄があり、そこに登録した写真と文が読まれます。正式にはOpen Graph protocolといいます。
OGPが入っていなければ、LINEで送ってもカードは出ません。トーク画面に残るのはURLの文字列だけです。青い文字が一行あるだけで、押すまでは何も伝わりません。
なぜ、自分の画面では気づけないのか?
自分のURLを、自分に送る場面が無いからです。開くときはいつも検索かお気に入りからです。
ご自分のサイトを開く場面を思い出してください。検索して開く。お気に入りから開く。管理画面から開く。どれもURLを人に送る操作ではありません。
送るのはお客さんのほうです。そしてお客さんは、カードが出なかったことを御社に言いません。言わなくても良いからです。
OGPはサイトに表示されません。ページをどれだけ見ても、入っているかどうかは分かりません。検索結果に出るタイトルと並んで、画面の外で効いている設定です。
私は名刺交換した会社のサイトを、自分あてにURLを送って、開く前の画面で確かめています。
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111社を見て、OGPが入っていなかったのは何社か?
数えられた48社のうち、24社が未設定でした。入っていたのは6社です。
私は名刺交換した会社のサイトを111社まで見てきました。このうち、HTMLを開いてOGPの有無まで確かめたのが48社です。
24社では、写真の設定が1ページも入っていませんでした。6社では入っていました。残りの18社は判定を保留にしています。
24社の顔ぶれで目を引いたのは、自社の良さを書けている会社が多いことです。選ばれる理由に一番良い評価を付けたのが11社。真ん中の評価が12社。一番下は1社だけでした。
中には、SNSを3つ運用している会社もありました。サイトの中には、そのSNSへのリンクを9か所置いていました。それでもOGPだけが入っていませんでした。
別の会社は、人づてに広がる仕事をしていました。担当者が利用者の家族に伝える。施設の職員が別の施設の職員に伝える。使っている家族が知人に伝える。私は診断書に、この3通りともLINEで送られる場面を想定して書きました。その場面でカードが出ない状態でした。
写真で選ばれる商売の会社も2軒ありました。どちらも料理の写真をサイトに何枚も載せています。その写真が、送られた先には出ない状態でした。
御社のURLは、5つのうちどこで止まっているか?
LINEでご自分あてにURLを送ります。送信した直後の画面を見ます。サイトは開きません。
LINEには自分あてのトークがあります。友だち一覧の一番上、ご自分の名前を押すと開きます。そこにURLを貼って送ってください。押して開く必要はありません。 見るのは、送信した直後に吹き出しの下に出るものです。
①トップページのURLを送ってください。写真つきのカードは出ましたか。URLの文字列だけになっていませんか。
②カードが出た場合、写真は御社のものですか。灰色の四角や、地図だけになっていませんか。
③カードの文字は、社名だけになっていませんか。何をしている会社かが1行目に入っていますか。
④料金のページと実績のページのURLでも、これと揃えて送ってみてください。トップだけ設定されていることがあります。
⑤SNSのプロフィール欄に貼っているURLでも送ってみてください。そこを押す人も、同一のカードを先に見ています。
5つのうち、①で止まる会社が一番多くなります。②と③は、カードは出るのに中身が決まっていない状態です。④と⑤は、トップだけ直して下層を忘れたときに起きます。
私は元は新聞社で記者をしていました。見出しと写真で、その記事が読まれるかどうかが決まるのを毎日見ていました。OGPで登録するのは、見出しと写真そのものです。
直すのに、サイトを作り直す必要はあるか?
ありません。OGPの欄に、写真1枚と文を2つ登録する作業です。
直す場所はページの本文ではありません。OGPの欄です。写真を1枚と、社名を含む一行と、説明の一文を登録します。
WordPressをお使いなら、SEO用の設定を入れる場所にOGPの欄が並んでいます。Yoast SEOやAll in One SEOをお使いなら、編集画面を下にたどると出てきます。ここが空のままになっていることが多い場所です。
登録したあとは、その場では変わって見えないことがあります。LINEやSNSが一度読んだ結果を覚えているためです。少し時間を置くか、別のページで試すと分かります。
デザインを変える話でも、写真を撮り直す話でもありません。すでにサイトにある写真を1枚選んで、登録するだけの作業です。
まとめ:今日できる小さな一歩
御社を紹介してくれた人は、すでにいます。足りないのは紹介ではなく、送られた先に出る1枚です。
①LINEの自分あてトークに、トップページのURLを送ってください。開かずに、写真の入ったカードが出たかどうかだけ見てください。
②出なかった場合、いま御社のサイトにある写真の中から、1枚だけ選ぶとしたらどれですか。
①でカードが出た場合、その写真と一行は、御社が選んだものになっていますか。テーマの初期設定のまま、意図しない写真が出ていることがあります。
②で1枚が決まった場合、今日の作業はそこで終わりです。あとはOGPの欄に登録するだけになります。私がこれまで直してきた範囲では、選ぶところが一番時間のかかる工程でした。
良いものを持っている会社ほど、人に教えられています。教えられた先で何が見えているかだけが、まだ決まっていないのかもしれません。
