,

サイトに書き忘れたと思っていた案内が、予約システムの中には書いてありました

「書き忘れたと思っていた案内が、予約システムの中には書いてありました」と書かれたカバー画像。宮崎真一の写真と、84社のうち10社はボタンの先が外のツールやアプリ、そのうち6社でサイトに無い案内が外側だけにあったという説明

先に結論

御社のサイトには、押すと別のツールやアプリに切り替わるボタンがありませんか。
私が画面を操作しながら見た84社のうち、10社はボタンの先が外のツールやアプリでした。
その10社のうち6社で、サイトに無い案内が、外のツールやアプリの中にだけありました。
書き忘れではありません。書いた場所が、サイトの外だっただけです。

御社のサイトの外に、予約やお問い合わせのツールやアプリはいくつありますか?

押すと画面の上のアドレスが変わるボタンを数えます。変わったら、そこから先はサイトの外です。

予約システム、外部のフォーム、LINEの公式アカウント、SNSのページ。よく使われるのは、この4つです。整体院なら予約システム、士業ならフォーム、サロンならSNSの予約機能が当てはまります。

どれも便利なツールやアプリです。空室や日程の管理を任せられます。問い合わせの取りこぼしも減ります。使うこと自体に問題はありません。

確かめてほしいのは1点だけです。外に置いたツールやアプリの中に、サイトには書いていない案内が入っていないか。入っていると、サイトだけを読んだ人には届きません。

私が見た84社のうち、外のツールやアプリを使っていたのは何社でしたか?

84社のうち10社です。業種は宿が多く、広告や制作の会社も入っています。

私は名刺交換をした会社と、手紙を出す予定の宿のサイトを、1社ずつ開いて見ています。台帳は2026年6月19日から9月26日までで119社になりました。

119社すべてのサイトを見ています。そのうち84社は、画面を操作しながら見て、その記録を残しました。残りの35社は、ページの文章を読むことが中心で、ボタンを押した先までは記録していません。

画面を操作するときは、本体のページを読んだあと、予約と問い合わせのボタンも押します。切り替わった先の画面も、そこで読みます。

▶ こういう見方を、週に1通お送りしています(無料・いつでも解除できます)
https://shinichi-miyazaki.website/newsletter/?cta=daily0927m

84社のうち、ボタンを押すと外のツールやアプリに切り替わったのは10社でした。ただし、84社すべてで押した先を書き残したわけではありません。実際には、もう少し多いかもしれません。

外のツールやアプリの中にだけ書かれていたのは、どんな案内でしたか?

10社のうち6社で見つかりました。3社は、予約や問い合わせをサイトの中で受けていませんでした。3社は、サイトに無い案内をツールやアプリの中にだけ載せていました。

まず最初の3社です。この3社は、予約や問い合わせを、すべて外のツールやアプリで受けていました。サイトの中には、申し込む手段が1つもありません。

1軒は、予約のボタンを押すと、加盟している団体のサイトに移ります。宿のサイトの中では予約できません。別の1軒は、電話番号がサイトの12ページのどこにもなく、問い合わせのフォームもありません。予約は、外の3種類のサービスでしか受けていませんでした。もう1社は、問い合わせの手段が、外部のフォームへのリンク2本だけでした。

次の3社です。この3社は、泊まる前に知っておきたい案内を、ツールやアプリの中にだけ載せていました。

1軒は、予約システムのプラン一覧に3つの案内を書いていました。チェックインの時刻、キャンセル料、それにエレベーターが無いという注意書きです。サイトのページには、どれも書いてありません。私は最初、この宿はチェックインの時刻もキャンセル料も書いていないと判断しかけました。予約システムを開いてみて、その判断を取り消しました。

1軒は、支払いが現金だけだという案内を、別のURLにある予約フォームの中に書いていました。サイトの9ページには、この案内がありません。そのフォームの設定欄には、宿を紹介する文も1つ入っていました。一日4組だけの宿で、地元の食材で手作りの料理を出す、という内容です。私がこの宿について読んだ文の中で、いちばん魅力が伝わる紹介文でした。その文が、サイトのどのページにも載っていませんでした。

もう1軒は、画面の上部に並ぶメニュー6項目のうち、「新着情報」だけがSNSのページに移ります。宿のサイトの中には、新着情報のページがありません。

その案内がサイトに無いと、読む人はどうしますか?

決める前に確かめたい条件を、予約の画面まで進んで探すことになります。

検索した人は、まずサイトを読みます。チェックインの時刻、キャンセル料、支払い方法。どれも、決める前に確かめたい条件です。サイトに書いていなければ、予約の画面まで進んで探すしかありません。

そこまで進む人もいれば、進まない人もいます。私はその割合を測っていません。ですから、予約が減るとまでは言えません。言えるのは、確かめる手間が1回増える、というところまでです。

もう1つあります。御社の名前で検索した人が最初に開くのは、たいてい御社のサイトです。予約システムの中の案内は、その時点ではまだ目に入りません。

外のツールやアプリをやめて、サイトで作り直すべきでしょうか?

その必要はありません。ツールやアプリはそのまま使い、中に書いた案内をサイトにも載せます。

私はブランドの設計を資格の課程で学ぶ中で、ある考え方を何度も教わりました。言葉を作る仕事と、その言葉を置く場所を決める仕事は別だ、という考え方です。今回の6社は、案内の文章をもう書き上げています。足りないのは、その文章をサイトにも載せることだけです。

作業は書き写すだけです。ツールやアプリの中にある案内を、サイトのページに書き写します。新しく考える文章は、ほとんどありません。

1つだけ気をつけることがあります。一つの案内をサイトとツールの両方に書くと、変えるときに直す場所が2つになります。片方だけ直して、もう片方を直し忘れることがあります。

チェックインの時刻や設備も、変わることがあります。変えたときは、ツールやアプリとサイトの両方を直してください。料金のように変わることが多い案内には、別の方法もあります。サイトには「料金は予約画面でご確認ください」と一行だけ書きます。

御社のサイトで、今日見るべき場所はどこでしょうか?

トップページの「ご予約」「お問い合わせ」のボタンです。押して、切り替わった先を読みます。

お客さんになったつもりで、御社のサイトをトップページから開きます。予約か問い合わせのボタンを押します。そして、画面の上のURLを見ます。御社のURLのままなら、その先は自社サイトの中です。別のURLに変わったら、そこは外のツールやアプリです。

外のツールやアプリに移ったら、その画面を上から下まで読みます。サイトでは見かけなかった案内がないか、探してください。チェックインの時刻、料金、支払い方法、設備。1つでも見つかったら、それが今日サイトに書き写す一行です。

まとめ:今日できる小さな一歩

ご自分のスマホで、3つの問いに答えてみてください。ボタンを押して、読むだけで終わります。

① 御社のサイトから外に出るボタンは、いくつありますか。
② その先の画面に、サイトでは見かけなかった案内はありますか。
③ その案内を変えたとき、サイトも一緒に直せますか。

①が0なら、今日の話は御社には当てはまりません。予約も問い合わせも、自社サイトの中で受けています。1つ以上あれば、②に進んでください。

②で1つでも見つかったら、御社は書き忘れていたわけではありません。書いた場所が、お客さんの目に入りにくいところだった可能性があります。文章は、もう書けています。

③で「直せる」と答えられたら、今日そのままサイトに書き写せます。直す手間が心配なら、サイトに「詳しい条件は予約画面でご確認ください」と一行書くだけでもかまいません。読む人は、どこを探せばよいかが分かります。

御社が用意した案内は、すでに文章になっています。お客さんが読む場所にも置けば、伝わり方が変わるかもしれません。