先に結論
ご自分のホームページを開いて、お客様にいちばん伝えたい一言をページ内検索に入れてみてください。何件と出るでしょうか。私は名刺交換をした会社のサイトを1社ずつ見て、141社になりました。1社ごとに、いちばん先に直すところを一行で書き残しています。その一行に「無い」と書いた会社が40社ありました。ただし40社のうち33社には、◎か○の評価が付いています。他社と違う点が言葉になっているか、という評価です。無かったのは良さではありませんでした。
御社の言葉を、トップページでどうやって数えるか?
トップページを開いて、ページ内検索にその言葉を1語入れるだけです。
パソコンなら Ctrl キーと F キーを押します。Mac なら command キーと F キーです。スマホのブラウザにも「ページ内を検索」という項目があります。
ページ内検索に入れるのは、御社がお客様にいちばん伝えたい一言です。扱っている品目でもかまいません。仕事の進め方でも、開業した年でもよいです。お客様に言われてうれしかった一言でもよいです。
出てきた件数を見ます。1件でも出れば、その言葉はトップページにあります。0件なら、トップページには出ていません。
私は数字を見る訓練を受けて、ウェブ解析士の資格を取りました。だから「書いていない」と判断する前に、いつも数えます。読んだ印象で決めると、見落としたときに気づけません。
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御社が数える言葉は、いくつ選べばよいか?
3語ほど選んでください。1語だけだと、言い回しの違いで0件になることがあります。
御社が書くときの言い方と、お客様が口にする言い方は、ずれることがあります。御社が「対応が早い」と書いていても、お客様は「すぐ返事がくる」と言うかもしれません。
そこで、御社の言い方で1語、お客様の言い方で1語、扱っている品目でもう1語を選びます。3語を順に入れて、件数を見ます。
お客様の言い方が思い出せないときは、直近に届いたお礼のメールを1通開いてください。そこに書かれている言葉を、そのまま使います。
私が「無い」と書いた40社は、良さそのものが無かったのか?
40社のうち33社には、他社と違う点について◎か○の評価が付いていました。
141社の全体では、この評価が◎か○だったのは112社です。割合にすると79%になります。40社だけで見ると83%でした。ほとんど変わりません。
つまり、私が「無い」と書いた相手は、良さを書けていない会社ではありませんでした。
検索に出なかった大切な言葉は、どこに置かれていたのか?
3社はトップページ以外の場所に書いてありました。1社はどこにも書いていませんでした。
1社めは、専門にしていない地域からの依頼は断る、と書いていました。理由も書いてあります。「自信がないから」です。この文は、サイトの中の1ページにだけありました。トップページで、この文に出てくる語を7つ選んで数えると、全部0件でした。
2社めは、いちばん効く一文を title という設定欄に入れていました。title は検索結果に出る1行です。ページの本文には、この一文は一度も現れませんでした。
3社めは、採用のページを作り込んでいました。未経験の人に日当を払って職場を体験してもらう制度まで書いてあります。トップページには、採用の案内が一行もありませんでした。
4社めだけは、どこにも書いていませんでした。ドメインに開業の年号を入れている会社です。その年号をサイト全体の本文で数えると、一度も出てきませんでした。
はじめの3社は、書く作業が終わっています。書いた場所と、読む人が最初に通る場所が、別だっただけです。
なぜ、自分の言葉ほどトップページに出しにくいか?
自分の判断や来歴を前に出すと売り込みに見える、と感じるからではないかと思います。
私がお会いしてきた方は、お客様の役に立つ説明を迷わず書けます。扱っている品目の説明も、仕事の流れも、きちんと書いてあります。手が止まるのは、自分の判断や来歴を書く段になってからです。
さきほどの1社めは、断る理由を「自信がないから」と書けた会社です。それでも、その一文はトップページにはありませんでした。
自分の言葉だけは、自分で大きく書きにくいのだと思います。
御社が今週、トップページに移すのはどの一文か?
0件だった言葉が書いてあるページを開いて、その一文をそのまま写してください。
書き直さなくてかまいません。トップページ以外のページに書いてある文は、落ち着いて書いた文です。トップページ用に短くすると、理由の部分が落ちます。理由が落ちると、お客様には「よくある言い方」に見えます。
置く場所は、トップページの最初の画面の中です。指で送らずに読める範囲です。そこに1文だけ足します。
作業は、文を写して貼るところまでです。10分ほどで終わります。
まとめ:今日できる小さな一歩
今日は、御社のトップページを1枚だけ開いて、言葉を数えるところまでをやってみてください。
① 御社がお客様にいちばん伝えたい一言を決めて、トップページのページ内検索に入れてください。何件と出ますか。
② 0件だったとき、その言葉はサイトのどのページに書いてありますか。
③ 2件以上出てきた言葉は、どの言葉ですか。
①で1件以上出たなら、御社の言葉はもうトップページにあります。残っているのは、その言葉が最初の画面の中に入っているかどうかだけです。
②で書いてあるページが見つかったなら、新しく考える作業はありません。その一文を写して、トップページに置くところから始められます。
③で出てきた言葉が、伝えたい言葉と違っていたなら、トップページは別の言葉を繰り返しています。入れ替える候補が、②で見つかった一文です。
御社の仕事の中身は、もう文章になっています。読む人が最初に通る場所に、その文が置かれていないだけかもしれません。

