2026年7月27日〜8月2日の1週間で、検索まわりに起きた出来事をまとめました。私(宮崎)は、話題の新しさよりも「自社のデータで確かめられるか」を基準に情報を選んでいます。今週も、数字で裏が取れる範囲のことだけをお伝えします。
🔍 SEO(検索エンジン最適化)
1. 7月下旬の順位変動が週をまたいで継続
7月23日夜から24日にかけて発生した未確認のランキング変動が、週末を挟んで尾を引きました。海外では「トラフィックが6割減った」という報告がある一方、数日で元に戻ったサイトもあります。Googleからの正式アナウンスはありません。
2. レビュースニペットのガイドラインが更新
やらせレビューや、見返りがあることを開示していない口コミを構造化データに載せることが、あらためて禁止と明記されました。星評価をリッチリザルトに出している事業者は、収集方法の確認が必要です。
3. 6月のスパムアップデートの影響が定着
6月に2日間で展開されたスパムアップデートは、新ポリシーの追加ではなくSpamBrainなど既存の検知精度を上げるものでした。7月は大型のコアアップデートがなく、変動の主因は個別要因に切り分けやすい時期です。
4. Search Consoleのrobots.txt関連に不具合報告
インデックス登録リクエストがrobots.txtの扱いで正しく動かないケースが報告されています。急ぎの反映を狙う場合は、結果を鵜呑みにせず数日後に再確認してください。
▶ 宮崎真一の視点
順位が動いた週こそ、あわてて何かを直したくなります。ですが私が最初にやるのは「直すこと」ではなく「切り分けること」です。Search Consoleで変動前後の期間を比較し、下がったのが全ページなのか特定のクエリ群だけなのかを見る。全体が均等に下がっていればアルゴリズム側の話ですし、特定のページ群だけならそこに原因があります。ウェブ解析士として毎回この順番を崩さないのは、原因が分からないまま加えた修正が、次の変動の原因を作ってしまうからです。今週の変動は正式発表がないぶん、動かずに1〜2週間データを取る判断も十分に正解になり得ます。
📍 MEO(マップエンジン最適化)
1. ビジネスプロフィールのポリシーが改定
Googleがビジネスプロフィールで収集する情報と、その利用範囲についての説明が詳細化されました。事業者側の対応が必要な変更ではありませんが、どのデータが何に使われるかを把握しておく価値はあります。
2. AI可視性レポートとプロフィール分析の導線が追加
ビジネスプロフィール側に、検索プロフィールやAIでの見え方に関する分析へのリンクが加わりました。地図経由の流入をAI検索の文脈でも見られるようになりつつあります。
3. ローカルサービス広告のポリシーが「要件」に改称
広告主の本人確認まわりのルールが整理されました。該当する業種の方は、認証状態の再確認をおすすめします。
▶ 宮崎真一の視点
MEOは「地味な整合性」で決まる領域です。私が葛飾区の事業者さんと最初に見るのは、屋号・住所・電話番号が、ビジネスプロフィール・自社サイト・各種ポータルで一字一句そろっているか。ビルの階数表記や「丁目」の全角半角といった、人間なら同一と分かる差でも、機械は別物として扱うことがあります。今週のレビューガイドライン更新とあわせると、「口コミを増やす前に、口コミの集め方が正しいか」を先に確かめる週かもしれません。割引と引き換えの口コミ依頼は、短期的に星が増えても、あとで表示ごと失うリスクがあります。
🤖 AIO(AI Overview・AI最適化)
1. AI Overviewsは200か国以上・月間25億人規模に
Google I/O 2026以降、AI OverviewsとAI Modeは一つの体験として統合されつつあります。Googleの整理では、AI Overviewsは「要点をつかみ、リンクへ進む出発点」、AI Modeは「比較や検討が必要な質問向け」という役割分担です。
2. AI Modeがフランスでも提供開始(7月22日)
隣接権を巡る交渉で導入が遅れていた最後の主要市場が開きました。地域ごとの段階展開が終盤に入ったことを示す動きです。
3. AI Modeに外部アプリ連携が追加(7月16日)
InstacartやCanva、YouTube Musicなどを接続し、検索画面から買い物カゴに追加するといった操作ができるようになりました。検索が「調べる場所」から「済ませる場所」に寄っています。
4. Search ConsoleでAI関連のレポートが拡充
AI機能内での見え方に関するレポートへのアクセスが広がり、AI機能での表示をコントロールする方法についての解説ドキュメントも公開されました。
▶ 宮崎真一の視点
「AI Overviewsでクリックが減った」という話は、感覚ではなく数字で確かめられる時代になりました。私がおすすめするのは、Search ConsoleでAI関連レポートが見られるようになっているかを今週中に確認し、見られるなら表示回数とクリック数の関係を記録しておくことです。ここで大事なのは、比較の起点になる「今の数字」を先に押さえておくこと。半年後に「減った気がする」と言っても、比較対象がなければ打ち手は決まりません。生成AIパスポートの学習でも痛感しましたが、AI関連の変化は速いぶん、記録を持っている人だけが冷静に判断できます。
💡 LLMO(大規模言語モデル最適化)
1. ChatGPT経由の流入が過去最高水準に
参照元としてのChatGPTの比率が1%台に乗り、1か月で数倍という伸びを示したという集計が出ています。AI経由の流入全体の中でも大きな割合を占めるという分析です。数値は調査元によって幅があるため、自社のGA4で確かめるのが確実です。
2. 生成AI全体では勢力図が分散
ChatGPTの世界シェアが1年前の約76%から5割台へ下がり、Geminiが4分の1超まで伸びたという集計もあります。「ChatGPTだけ見ておけばよい」段階は過ぎつつあります。
3. 引用されるページの条件はシンプル
各種の解説が共通して挙げるのは、定義が明確・構造が整理されている・情報が新しい・サイトと各種プロフィールで内容が一貫している、という4点です。比較ページやFAQ、事例など、答えとして切り出しやすい形式が有利とされています。
▶ 宮崎真一の視点
LLMOと聞くと新しい技術対応が必要に思えますが、実際にやることは「機械が読み取りやすい形で、事実を正確に書く」ことに尽きます。私がWordPressを構築する段階からSchema・構造化データを標準仕様に入れているのは、あとから足すと抜けや矛盾が生まれやすいからです。もう一つ、今週の勢力分散のニュースを踏まえてお伝えしたいのは、GA4の参照元を一度見ておくこと。chatgpt.com、perplexity.ai、gemini.google.comなどからの流入がすでにあるかどうかで、優先度は変わります。ゼロなら今は急ぐ話ではありませんし、じわじわ増えているなら手を打つ根拠になります。
まとめ
今週は、正式発表のない順位変動と、AI検索まわりの機能拡充が重なった一週間でした。こういう週ほど、外の情報で判断せず、自社のSearch ConsoleとGA4を開くことをおすすめします。私は、最新トレンドを追いかけることよりも、自社のデータを起点に「今の自分に効く一手」を選ぶことのほうが、結局は成果につながると考えています。
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