今週(2026年11月1日〜11月8日)のSEO・MEO・AIO・LLMOの動きをまとめました。私(宮崎)は、ニュースそのものより「自社の数字がどう動いたか」を先に見る順番を大切にしています。ご自身のSearch ConsoleとGA4で確かめられる形に置き換えながらお読みください。
🔍 SEO(検索エンジン最適化)
9月のスパムアップデートが10月中に完了したことが確認されました。次のコアアップデートはまだ控えており、10月20〜21日と24日には順位変動の報告が集まっています(Googleは未確認)。
GoogleがAI生成コンテンツのガイダンスを更新し、「事実確認と人によるレビューを経ること」を明記しました。著者情報を偽る記載への注意も示されています。
Search Consoleのパフォーマンスレポートでは、国フィルタの複数選択ができるようになりました。クロール関連のドキュメントにも Retry-After ヘッダーの説明が追加されています。
▶ 宮崎真一の視点
ガイダンス更新は「AIで書くな」ではなく「出す前に人が確かめよ」という話だと私は読んでいます。今週やっていただきたいのは1つだけです。Search Consoleを開き、10月中旬と下旬で表示回数・クリック数が動いたページを並べてみてください。変動報告の日付と重なっていなければ、順位変動ではなく季節要因の可能性があります。慌てて書き直す前に、まずそこを切り分けます。
📍 MEO(マップエンジン最適化)
11月5日、GoogleのSmall Business Bulletinで複数の更新が告知されました。チャットを設定したビジネスプロフィールでは、Googleマップの「電話」の隣に「メッセージ」ボタンが並びます(Android・iOS/提供地域は限定)。
営業時間を自然な文章で入力できる機能も、一部の地域・言語で使えるようになりました。「13:00〜14:30は昼休み」と書くと、Googleが標準の営業時間欄に変換します。
停止されたプロフィールの異議申立ツールは簡素化され、違反したポリシーが先に提示され、公共料金の請求書や営業許可証などを添付できるようになりました。申立は1回限りです。飲食店向けには、第三者の注文プロバイダを個別に表示オフにする設定と、グルテンフリー・ハラル等の食事制限タグが追加されています。
▶ 宮崎真一の視点
葛飾に拠点を置いていると、地域の事業者から「マップは触っていない」とお聞きすることがよくあります。今週の更新で一番手を動かしていただきたいのは、年末年始の営業時間です。自然文で入力できるようになったのは便利ですが、変換結果が意図どおりか確かめる手間は、これまでと同じだけ必要です。入力したら、一度スマホの実機で開いて確かめてください。また異議申立が1回限りという点は重く、停止された場合は書類を揃える前に押さないことをお勧めします。
🤖 AIO(AI Overview・AI最適化)
AI Overviewsの表示範囲が広がり、全検索の8割超で出ているという集計が報じられました。タイプミスや結果が0件のクエリにも出る例が確認されています。
AI ModeとAI Overviews内のリンク表示が更新された一方で、そのリンクのクリックデータはSearch Consoleに出さない方針が示されています。オプトアウトを使った調査では、クリック率0.9%という数字も報告されました(調査設計に左右される数字です)。
このほか、引用カードを外すテスト、ラベルの欠落事例、11月6日からの「検索を続けますか」と尋ねるテストも確認されています。
▶ 宮崎真一の視点
クリックデータが出ない、という点がいちばん実務に効きます。見られているのに測れない区間が広がるということです。私がクライアントのGA4で使っている代わりの手は2つです。1つはSearch Consoleで「表示回数は伸びているのにクリック数が横ばい」のクエリを抽出すること。もう1つは、参照元なし(direct)の流入が増えていないかを月単位で見ることです。0.9%は条件次第で大きく動きますから、他社の調査値ではなく御社の前後比較で判断してください。
💡 LLMO(大規模言語モデル最適化)
11月6日、ChatGPT内に「ビジネスハブ」とみられる機能が報告されました。所有権を検証した事業者向けに、回答に表示された回数とサイトへのクリック数を日次チャートで見せるものです(公式発表ではなく第三者による報告で、プロンプト内容や競合比較は含まれません)。
Googleの生成AI検索向けドキュメントは、やるべきことは「それでもSEO」だと述べています。Bingも「generative engine optimization」という語を採用し、従来のSEOの土台がAI体験に載る前提条件になると説明しています。また、生成エンジンは自社サイトより第三者の独立した情報源を引用する傾向がある、という研究も引かれています。
▶ 宮崎真一の視点
私はWordPressを構築する段階からSchema・構造化データを標準仕様にしています。GoogleもBingも「土台は従来のSEO」と言い続けており、今週のドキュメントもそれを繰り返しました。LLMO専用の作業を足す前に、まずそこを固めるのが順番だと考えています。第三者の情報源が引用されやすいという話は、自社サイトを作り込むだけでは届きにくいという意味でもあります。私自身が年8回程度の登壇を続けているのは、この構造があるからです。
4つのカテゴリを並べましたが、御社に関係するのはたいてい1つか2つです。どれが御社の数字に効くのかは、Search Consoleとビジネスプロフィールを一緒に開いてみないと決まりません。気になる項目があれば、30分の無料診断 でご一緒に確認します(平日8:00〜16:00・オンライン可)。
まとめ
今週の更新で一番大きいのは、AI経由の露出が増える一方で、測れる区間が狭まっていることだと私は見ています。だからこそ、最新トレンドや他社の調査値に振り回されず、御社のSearch ConsoleとGA4の前後比較を起点に、効く施策を1つずつ選んでいくのが着実だと考えています。私は主張する人ではなく、検証する人でいたいと思っています。
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