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サイトに書いてある数字が、いまより小さいままだった ── 72社を診て見つけた、時間が止まりやすい5か所

サイトの数字が、いまより小さいままだった 72社を診て見つけた、時間が止まりやすい5か所

先に結論

名刺交換した会社のサイトを1社ずつ診てきた記録が、72社分あります。これを「公開した当時のまま残っている箇所」という観点で数え直したら、12社ありました。そのうち11社は、古くなっていたのが本文の外側です。そして古い数字は、実際より大きくではなく、小さく書かれていました。

72社を「当時のまま残っている場所」で数え直すと、何社になるか?

72社中12社でした。6社に1社の割合で、公開した当時の記述か設定がそのまま残っていました。

私はブランドマネージャー・ウェブ解析士として、名刺交換をした会社のサイトを毎日数社ずつ、同じ手順で見ています。ふだんは「3秒で何屋か伝わるか」「選ばれる理由が言葉になっているか」「次の一歩が用意されているか」の3つで見ていますが、今回は72社の記録を、時間という別の軸で読み直しました。

内訳は4つに分かれました。検索結果に出る文字が古いのが3社、更新欄が止まっているのが2社、本文に当時の事情が残っているのが1社、公開前の設定が残っているのが6社です。

古くなっていたのは、本文だったか?

12社のうち11社は、古い箇所が本文の外側にありました。本文そのものが古かったのは1社だけです。

これは、ふだんサイトを開いている人の目に入らない場所ばかりだった、ということです。検索結果に出る2行の紹介文、タブに出るページの名前、公開のときに1回だけ触る設定。どれもサイトを開いて上から読んでいっても、画面には出てきません。

つまり、放っておいたのではなく、見える場所に出てこないので確かめようがなかった、という話になります。実際、12社のうち5社は3つの物差しがすべて○以上で、サイト全体としてはよくできていました。3つとも△だったのは1社だけです。手を抜いている会社の話ではありません。

検索結果に出る数字だけが古い、とはどういう状態か?

サイトの中には新しい数字が書いてあるのに、検索結果に出る紹介文や見出しだけが、前の数字のまま残っている状態です。

3社の実測はこうでした。

1社目は、本文に「3,200社/9,000か所(2024年1月現在)」と書いてあるのに、検索結果に出る見出しの数字だけが3,000社のままでした。差は200社です。

2社目は、拠点数です。本文より8拠点少ない数字が、検索結果とSNSにだけ出続けていました。

3社目は、数字ではなく事業の説明でした。いまトップページの一番上に掲げている分野と、検索結果に出る紹介文に書かれている分野が別のものになっていました。紹介文のほうが、前の事業内容のままだったのです。

3社に共通していたのは、古い側が実際より控えめだったことです。盛りすぎていたのではなく、増えたぶんが反映されていませんでした。伸びた会社ほど、この差は開いていきます。

「毎日更新」と名乗るページで、更新欄が止まっていることはあるか?

ありました。しかもその会社は、実際には毎日更新していました。

1社目は、トップページの「最新情報」欄の一番新しい日付が2024年10月でした。ところが同じ会社が運営している3つのサイトを見ると、記事は診断した当日、2日前、3日前に出ていました。「毎日更新」は事実だったわけです。止まっていたのは、トップページの欄だけでした。

2社目は、お知らせが1件だけで、内容は「コーポレートサイトをリニューアルしました」の1行。日付は3年3か月前でした。

どちらも、初めて来た人には「動きの止まった会社」に見えます。実際には動いています。書く量が足りないのではなく、動いている場所と、動きが表示される場所がつながっていないだけでした。

もう1社は本文に残っていた例で、トップページの「特長01」の説明が「コロナ渦で問題となっている密な状態を避けて」という一文のままでした。実際の強みは、スタジオが3件並んでいることと駐車場があることです。強みそのものは変わっていないのに、それを説明する理由づけだけが当時のまま残っていました。

公開前の設定が残っていた6社には、何が残っていたか?

サイトを公開する日に1回だけ触って、以後は開かない設定が、そのまま残っていました。

6社で見つかったのは、次のようなものです。

① 検索エンジンに載せない指定が残ったままで、社名で検索しても出てこない。

② サイトが自分の住所として、制作中に使っていた作業用のURLを名乗り続けている。本来のドメイン名が、サイトのデータの中に一度も書かれていない状態でした。

③ 制作に使った雛形の見本文「ここに説明文が入ります」が、公開後のページに残っている。

④ 日本語で書かれたページなのに、タブと検索結果に出る名前だけが、制作元の国の言語のまま。

⑤ サービスを説明するページなのに、そのページの名前が別のページ用の名前のまま。

⑥ サイトの住所が、公開前の確認に使う無料のURLのまま。

どれも、作った人の技術や、その会社の仕事の質とは関係がありません。公開の日にひとつ外し忘れた、という種類のものです。ただ、①と⑥はそのままだと検索から見つけてもらえないので、影響としては大きいほうに入ります。

5か所は、どの順番で確かめればいいか?

外から見える順に、検索結果、更新欄、年の表記、ページの名前、サイトの住所、の順です。

先に検索結果を見る理由は、そこが一番多くの人の目に触れるからです。サイトを開いてもらえるかどうかは、その2行で決まっています。次が更新欄で、ここは「いまも動いているか」の判断に使われます。年の表記、ページの名前、サイトの住所は、気づいた順で構いません。

5か所とも、直すのに新しい原稿は要りません。いま正しい数字を、古い数字の場所に入れ直すだけです。制作会社に頼む場合も、「検索結果に出る紹介文の数字を、いまの数字に直してください」と伝えれば通じます。

この5か所をご自身で確かめる時間が取れない場合は、30分の無料相談で画面を一緒に開きながら、どこが止まっているかを一件ずつ見ていくこともできます。

まとめ:今日できる小さな一歩

今日は、文章を書く作業ではありません。いまの数字と、サイトに載っている数字を突き合わせるだけです。手元にメモを1枚用意して、次の5つを確かめてみてください。

① 御社がいま名乗れる一番大きな数字(取引先数、施工件数、営業年数、拠点数など)を、1つ書き出せますか?

② Googleで社名を検索して出てくる2行の紹介文に、その数字は入っていますか。入っているとしたら、①と同じ数字ですか?

③ トップページの「お知らせ」や「新着情報」の一番上の日付は、いつになっていますか?

④ サイトの一番下にある年の表記は、今年になっていますか?

⑤ ①〜④のどれかに差があったとして、その差は御社を実際より大きく見せていますか、小さく見せていますか?

①で数字がすぐ出てきたなら、御社は自分の実績を把握できています。書き出せた時点で、材料は揃っているということになります。

②で数字が食い違っていたなら、私が診た3社と同じ状態かもしれません。この欄は本文と別に管理されているので、本文を更新しても自動では変わりません。放置ではなく、連動していないだけです。

③の日付が1年以上前だったとしても、それが「動いていない」を意味するとはかぎりません。実際、私が診た会社は毎日記事を出していました。確かめるのは、動いている場所がサイトのどこかにあるかどうかです。あるなら、つなぐだけで済みます。

④で去年以前の年が出ていたなら、直すのは1か所です。ページごとに直すものではないので、見た目より作業は小さくなります。

⑤の答えが「小さく見せている」だったなら、それが今日の一手です。増えたぶんが反映されていないだけで、御社は書いてある数字より大きい。伸びている会社ほど、この差は自然に開いていきます。

御社が積み上げてきた年月と件数は、実在しています。今日の話は、その数字が最後に更新されたのはいつか、という一点だけでした。