食事の制限がある外国人のお客様
この連載では、外国人のお客様に見つけてもらうための手順を、順番にお伝えしています。メニューの多言語対応の4回目は、アレルギーと宗教に関する情報の明記です。
外国人のお客様の中には、宗教や信条、体質によって、食べられないものが決まっている方がいます。たとえば、イスラム教の方は豚肉やお酒を口にしません。ベジタリアンの方は肉や魚を食べません。ヴィーガンの方は、さらに乳製品や卵も食べません。食物アレルギーのある方は、特定の食材を避けます。
こうしたお客様は、来店前にメニューを見て、自分が食べられるものがあるかを確かめます。情報が見つからないと、そのお店は選択肢から外れます。
明記する内容
メニューには、次の情報を英語で書きます。
料理ごとの対応区分(ハラル対応、ベジタリアン対応、ヴィーガン対応)。
使っている主な食材(豚肉、牛肉、鶏肉、魚介類、卵、乳製品、小麦など)。
お酒やみりんなど、調味料に含まれるアルコールの有無。
対応していない料理も、使っている食材を書いておけば、お客様は自分で選べます。
書くときの注意点
「ハラル対応」「ヴィーガン対応」と書くときは、お店で実際にできる範囲を確認してから書きます。食材だけでなく、調理器具や油が他の料理と共通かどうかも、お客様にとっては大切な情報です。
対応できる範囲が限られる場合は、「豚肉は使っていませんが、調理器具は他の料理と共通です」のように、事実をそのまま書きます。できないことを「できます」と書くと、来店後のトラブルになります。
アレルギーについては、お店で対応できる範囲を、お客様が注文前に確認できる形で示します。
載せる場所
店内のメニューだけでなく、外国人のお客様が来店前に見られる場所にも載せます。
Googleビジネスプロフィールのメニュー登録と説明文。
お店のホームページのメニューページ。
どちらにも同じ内容を載せておくと、検索から来たお客様が、同じ情報を見られます。
『外国人に検索される 小さなお店の100の方法(仮題)』(技術評論社・2027年4月発売予定)でも、アレルギー・宗教対応の明記を取り上げる予定です。
次回は、辛さや量、おすすめを記号で伝える方法を見ていきます。
ブランドマネージャー・ウェブ解析士の宮崎真一

