今週(2026年10月26日〜11月1日)のWordPressに関する最新情報を、葛飾区の宮崎真一(私)が「実務でどう活かすか」の視点を添えてお届けします。
今週はWordPress本体の更新が1本出ました。管理画面に「更新してください」と出ているなら、それがこれです。ご自身でコードを触らない方も、月曜の朝に管理画面を開いて確認するだけで済む話ですので、必要なところだけ拾い読みしてください。
📢 WordPress公式ニュース
1. WordPress 7.1.4 が公開されました(10月28日)
公式の発表によると13項目の修正が入り、そのうち12件が不具合(外から悪用されうる穴)の修正です。自動更新を有効にしているサイトは、何もしなくても順次更新されます。
2. 次の大きな更新「7.2」のベータ2が公開(10月27日)
ベータ=まだ開発中の試用版のことです。公式発表には「本番サイトや業務で使っているサイトには入れないでください」と明記されています。試すなら、本番と別に用意したテスト用サイト(本番と同じ内容のテスト用サイト。ここで先に試してから本番を更新します)で行います。
3. 7.2 の日程が示されました(11月17日に候補版、12月8日に正式公開)
候補版=正式公開の直前に出る、ほぼ完成版のこと。つまり年末に本体の大きな更新が1本来ます。12月が繁忙期の業種の方は、12月8日前後を「サイトをいじらない週」として先に空けておくと落ち着いて対応できます。

▶ 宮崎真一の視点
月曜の朝、管理画面の「ダッシュボード → 更新」を開いて、WordPress本体が 7.1.4 になっているか見てください。古い番号のままなら、同じ画面に更新ボタンがあります。自分で押すのが不安なら、制作会社に「7.1.4 に上がっていますか。上がっていなければ、テスト用サイトで確認してから本番を更新してください」とそのまま伝えれば用件は足ります。
🔌 プラグイン・テーマ情報
1. Yoast SEO 28.8(10月27日公開)
SEO向けの定番プラグインです。AIの道具がYoast経由で記事タイトルや説明文(検索結果に表示される文章)を読み書きできる仕組みが追加されました。勝手に書き換わるものではなく、使う側が指示したときだけ動きます。
2. WooCommerce 11.3 の事前情報(10月26日公開)
ネットショップ用プラグインで、公開は11月9日の週の予定です。セール札に割引率を出せる、スマホで商品写真をなぞって切り替える動きが滑らかになる、返品・返金ポリシーのページを設定画面から指定できる——といった買い手の目に触れる改善が入ります。一方で内部の仕様変更も多いため、独自に作り込んだ機能があるお店は影響を受ける可能性があります。
3. 標準テーマの名前が「Ipsum(イプサム)」になります
テーマ=サイトの見た目の土台です。WordPressには最初から標準テーマが1つ付いてきますが、16年続いた「Twenty Twenty-○(年号)」という名付けが終わり、7.2から「Ipsum」になります。すでに動いているサイトのテーマが勝手に入れ替わることはありません。




▶ 宮崎真一の視点
プラグインは「入れた数」ではなく「使っている数」で見てください。月曜に管理画面の「プラグイン」を開き、停止中のものが並んでいたら、それは使っていないのに更新を待ち続けている荷物です。ウェブ解析士として表示速度のご相談を受けると、原因の上位に来るのがこの「使っていないのに残っているプラグイン」です。消す前に、制作会社へ「これは削除して問題ないか」を一度確認してください。
🔒 セキュリティ情報
1. 7.1.4 で直ったもののうち、影響が大きいのは「更新作業中の一瞬」を突かれる不具合です
本体を更新している最中、新しいファイルが一時的に置かれる場所が外から見える状態になることがあり、その短い時間を狙われると、サイト上で勝手にプログラムを動かされる可能性がありました。古いバージョンを使っているサイト向けにも、4.7まで遡って修正が配られています。
2. 公開2日後の10月30日、セキュリティ会社Wordfenceが「24時間で約6万3千件の攻撃を遮断した」と報告しました
狙われているのは、まだ更新していないサイトです。言い換えれば、更新が済んでいればこの件についての対応は終わりです。
3. テーマ側にも報告が出ています
10月30日時点の脆弱性集計では、ThemeREX社製の24のテーマに深刻な不具合が報告されました。有料テーマを一度購入してそのまま、というサイトは、更新が止まっていないか確認する価値があります。




▶ 宮崎真一の視点
「作って終わりにしない」とは、毎日サイトを見張ることではありません。今週中に3つだけ見てください。①本体が 7.1.4 か ②自動更新がオンか(「プラグイン」一覧の右側に「自動更新を有効化」と出ていれば、まだオフです)③「ユーザー」の一覧に見覚えのない管理者が増えていないか。この3つなら10分で終わります。もし見覚えのない管理者がいたら、自分で消す前に制作会社へ連絡してください。消すと、どこから入られたかの手がかりも消えてしまいます。
宮崎真一からのご提案
今週のように「本体を更新してください」という話は毎月来ます。ただ、本当に手間なのは更新そのものではなく、「更新して大丈夫か」「更新したあと何か壊れていないか」を誰も見ていない状態が続くことだと思っています。私はWordPressの構築から、月々のアクセス解析と改善、マーケティングのご相談までを、一人で続けて見る形でお手伝いしています。平日8:00〜16:00、全国どこからでもオンラインで対応できます。ご相談は30分の無料診断からどうぞ。その場で契約をお願いすることはありません。
まとめ
今週は、WordPress本体 7.1.4 の公開と、12月8日に来る次の大きな更新の予告が中心でした。やることは「管理画面を開いて 7.1.4 になっているか見る」だけです。来週以降も、こうした動きを「で、自分は何をすればいいのか」に翻訳してお届けします。私は最新動向を数字と実務に落として、一緒に見ていく立場でご一緒します。
参照元:WordPress公式ニュース/Yoast SEO変更履歴/WooCommerce開発者ブログ/Make WordPress Core/The Hacker News(Wordfence報告)

