ホームページを「作って終わり」にしないために、発注前に決めておく3つのこと

ホームページを「作って終わり」にしないために、発注前に決めておく3つのこと

TL;DR(先に結論)

  • 「作って終わり」になる原因の多くは、業者ではなく発注のしかたにあります。
  • 完成形ではなく「作った後どう育てるか」を先に決めておくと、放置されるサイトになりません。
  • 発注前に「目的の数字」「更新の担当と頻度」「効果の確認方法」の3つを言葉にしておくだけで、結果は大きく変わります。
  • 何から決めればいいか分からないときは、30分の無料診断で一緒に整理できます。

前に作ったホームページが、いつの間にか放置されている。問い合わせはほとんど来ないし、自分でも開かなくなった——。もしそう感じているなら、それはあなたの努力不足でも、運が悪かったわけでもないかもしれません。多くの場合、原因は「作ったあと、どうするか」を決めずに発注してしまったことにあります。

これは決して珍しい話ではありません。むしろ、まじめに本業に打ち込んでいる専門家ほど、この落とし穴にはまります。サイトのことは詳しくないから業者に任せた、出来上がったものを受け取った、そこで関係が終わった。誰も悪気はないのに、サイトだけが静かに止まっていく。今日はその「止まらせない発注のしかた」を、専門用語抜きでお話しします。

なぜホームページは「作って終わり」になってしまうのか?

多くのサイトが放置される最大の理由は、発注の段階で「完成」だけをゴールにしてしまうからです。

家を建てるときを思い浮かべてください。完成して引き渡されたら、そこから「住む」という長い時間が始まります。ホームページも同じで、公開された瞬間がスタートです。ところが発注のときは「どんなデザインにするか」「何ページ作るか」という”完成の形”ばかりに話が集中して、「公開した後どう使うか」がほとんど話題に出ません。

すると何が起きるか。完成した時点で、発注した側も作った側も、お互い「仕事が終わった」という空気になります。本来そこからが本番なのに、誰も次の一歩を持っていない。こうして、できたてのサイトは数か月で更新が止まり、情報は古くなり、検索でも見つからなくなっていきます。腕のいい職人がこだわって作った道具が、使われないまま棚の奥にしまわれるようなものです。

発注前に決めておく「3つのこと」とは?

「このサイトで何の数字を動かすか」「誰がいつ更新するか」「効果をどう確かめるか」。この3つを言葉にしておくだけで、放置されるリスクは大きく下がります。

順番に見ていきます。どれも難しい知識はいりません。あなたが本業で当たり前にやっている「段取り」を、サイトにも当てはめるだけです。

1. このサイトで「何の数字」を動かしたいのか

まず「問い合わせを月に何件」「新規予約を何件」など、具体的な数字の目標を一つ決めておきます。

「かっこいいサイトがほしい」ではなく、「このサイト経由で新規の予約を月に5件取りたい」。この一言があるだけで、デザインも文章も構成も、すべてその目標に向かって決まっていきます。逆にここが曖昧だと、見た目はきれいでも「で、これで何が増えるの?」というサイトになります。

数字を決めるのが難しければ、「今は紹介と口コミだけ。ここに、検索から来る新規をもう一つの蛇口として足したい」くらいの言葉でも十分です。大事なのは、作る前に”ゴール”を共有しておくこと。ゴールのないマラソンは、誰も走り続けられません。

2. 公開した後、「誰が・いつ」更新するのか

「お知らせは誰が、どのくらいの頻度で更新するか」を、発注の時点で決めておきます。

ここが一番抜けやすいところです。自分で更新するのか、業者に頼むのか。頼むなら月いくらで、どこまでやってくれるのか。自分でやるなら、簡単に直せる仕組みになっているのか。これを決めずに公開すると、「直したいけど触り方が分からない」「業者に頼むと毎回お金がかかる」となり、結局そのまま放置されます。

おすすめは、発注のときに「公開後の運用」を必ず一つの議題にすることです。たとえば「お知らせは月1回、自分でスマホから投稿できるようにしてほしい」と伝えておけば、最初からそういう作りにしてもらえます。実際、当工房では制作だけで関係を終えず、公開後の運用サポートまでを一つの流れとしてお手伝いしています。作って渡して終わり、ではなく、育つところまで隣にいる——それが「作って終わり」を防ぐ一番確実な方法だと考えているからです。

3. 効果が出ているか、「どうやって確かめる」のか

「アクセスや問い合わせの数を、どの道具で・どのくらいの頻度で見るか」を決めておきます。

サイトには、何人が見て、どこから来て、どのページで離れたかを記録する仕組み(アクセス解析)を入れることができます。これがあると、「思っていたより、このページが読まれている」「ここで皆が離脱している」といった事実が、勘ではなく数字で見えてきます。

私はウェブ解析士として多くのサイトを見てきましたが、効果が出ているサイトとそうでないサイトの差は、才能ではなく「数字を見て、直しているかどうか」でした。あなたが施術や仕事で、お客様の反応を見ながら少しずつやり方を調整しているのと同じです。あなたの”勘”は財産です。それを数字で裏づければ、もっと自信を持って手を打てるようになります。

業者を選ぶとき、何を聞けばいいのか?

「公開した後、どう運用していくか一緒に考えてもらえますか?」と聞いてみてください。その反応で、相手が”作って終わり”かどうかが分かります。

デザインの実績や料金も大事ですが、それ以上に「公開後」の話にどれだけ真剣に乗ってくれるかを見てください。すぐに運用の話、数字の話に切り替えて一緒に考えてくれる相手なら、長く付き合える可能性が高い。逆に「とりあえず作りましょう」で運用の話を避ける相手は、また同じことの繰り返しになりかねません。

過去に「技術はあるのに問い合わせが来ない」状態から抜け出した事例として、八汐シーリングさんの取り組みをまとめています。職人としての本物の技術を、どう”伝わる形”にして数字につなげたか。発注を考えている方の参考になるはずです。

https://shinichi-miyazaki.website/yashio-sealing-wordpress-case-study/

自分の場合は何から決めればいい? と思ったら

ここまで読んで「3つとも、自分の場合どう決めればいいか分からない」と感じても、それで普通です。本業のプロであるあなたが、サイトの段取りまで一人で完璧に組む必要はありません。

エル・タジェールでは、30分の無料診断で、今のサイトの状態と「作って終わり」になっていないかを一緒に確認しています。煽ったり、無理に契約を迫ったりはしません。あなたの仕事の価値を、どうすれば誇張なく、正しく伝わる形にできるか。そこを事実と数字で一緒に整理する時間です。

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よくある質問

今あるホームページが放置気味ですが、作り直さないとダメですか?

必ずしも作り直す必要はありません。多くの場合、目的の整理と更新の仕組みを見直すだけで、今のサイトを活かせます。まず現状を確認してから判断するのが安全で、費用も抑えられます。

自分にはパソコンの知識がなく、更新を続けられる自信がありません。

知識がなくても続けられる作りにしておくことが大切です。スマホから数分で投稿できる仕組みにしたり、更新そのものを任せられるサポートを使ったりと、選択肢があります。発注の段階で「無理なく続けられる形」を相談しておくのがコツです。

アクセス解析を入れると、何が分かるのですか?

何人が、どこから来て、どのページを見て、どこで離れたかが分かります。これにより「どのページが効いているか」「どこを直すべきか」を勘ではなく事実で判断でき、改善のたびに成果が積み上がります。

制作費とは別に、運用にも費用はかかりますか?

運用の形によって変わります。自分で更新するなら追加費用は基本的にかかりませんし、サポートを使う場合は内容に応じた費用になります。大事なのは、発注前に「公開後にいくらかかるか」まで見えている状態にしておくことです。

まず何から始めればいいですか?

「このサイトで動かしたい数字」を一つ書き出すところからです。それが決まれば、更新の仕組みも、効果の見方も自然と決まっていきます。一人で決めにくければ、無料診断で一緒に言葉にしていきましょう。—