LinkedIn記事:https://www.linkedin.com/pulse/腕は一番なのになぜか2番手に見える会社のホームページの直し方-真一-宮崎-kzorc/
先に結論(TL;DR)
- 腕は地域で一番なのに「2番手」に見えてしまうのは、実力の問題ではなく、ホームページ上での“見え方”の問題です。
- 人は、中身を確かめる前に「見た目の情報量」と「言葉の具体性」で順位を勝手に決めます。
- 直すべきは3か所。第一印象の写真、最初のひと言、そして「誰の何を解決したか」の具体。
- 直したあとは、勘ではなく数字で「どこで気持ちが離れたか」を確かめて、小さく育てていきます。
「うちの技術は、正直どこにも負けていない」。そう思っているのに、なぜかお客様は隣の同業に流れていく。ホームページを見比べても、向こうが特別すごいわけじゃない。むしろ、うちのほうが実力はある。なのに、選ばれるのはあちら――。
もし、そんなモヤモヤを抱えているなら、今日の話はきっとお役に立てます。
先にお伝えしておきたいのは、これは実力不足の話ではない、ということです。あなたの腕は本物なのだと思います。問題は、その本物が、ホームページの上で「2番手に見える形」になってしまっている。ただ、それだけなんです。
申し遅れました。ブランドマネージャー・ウェブ解析士の宮崎真一です。ホームページ制作と、その後の改善を仕事にしています。今日は、腕は一番なのに2番手に見えてしまう会社のサイトを、どこから直せばいいかをお話しします。
なぜ、腕が一番なのに2番手に見えてしまうのか?
人は中身を確かめる前に、「見た目の情報量」と「言葉の具体性」だけで順位を決めてしまうからです。
考えてみてください。あなたのサイトに来た人は、あなたの施術も、仕事の丁寧さも、まだ一度も体験していません。判断材料は、画面に映っているものだけ。写真、文章、レイアウト。その限られた情報で、「この会社は何番手か」を無意識に値踏みしているんです。
ここに落とし穴があります。腕のいい人ほど、「いいものを出していれば分かってもらえる」と信じて、宣伝や見せ方に手をかけてこなかった。逆に、腕は普通でも見せ方に力を入れている会社は、画面の上では立派に見える。結果として、実力と「画面での見え方」が、皮肉にもねじれてしまう。
だから、実力で負けているわけではないのに、2番手に見える。順位は、腕ではなく「伝わり方」で決まってしまっているんです。
直すべき場所①:第一印象の写真は「その仕事らしさ」が写っているか?
訪問者は3秒で去るか残るかを決めます。その3秒を左右するのが、一番上に出てくる写真です。
多くのサイトが、ここで損をしています。よくあるのが、無料の素材写真。きれいな外国人が握手している写真、どこかで見たオフィス風景。あれは、悪くはないのですが、「どこの会社でも使える写真」なので、あなたらしさがまったく残りません。
代わりに置きたいのは、あなた自身の仕事が写った写真です。実際の施術風景、職人の手元、完成した現場、お客様と話している場面。プロが撮った一枚があれば理想ですが、まずはスマホでもいい。「これは、この会社にしかない写真だ」と思える一枚に差し替えるだけで、第一印象の説得力はぐっと変わります。
直すべき場所②:最初のひと言は「お客様の言葉」になっているか?
トップに置く一文を、業界用語から「お客様が心の中でつぶやく言葉」に変えるだけで、伝わり方が変わります。
サイトの一番上に、こんな言葉が並んでいませんか。「高品質なサービスを提供します」「地域に根ざして○○年」。間違ってはいないのですが、この言葉では、お客様は自分ごとに感じられません。どの会社も同じことを言っているからです。
そうではなく、お客様が悩んでいるときに頭の中でつぶやく言葉を、そのまま置いてみる。整体院なら「その痛み、もう我慢しなくて大丈夫です」。士業なら「難しい手続きを、丸ごとお任せください」。専門メーカーなら「その部材、他で断られませんでしたか」。お客様が「あ、これは自分のことだ」と感じた瞬間、あなたのサイトは初めて“自分の順位”を上げ始めます。
直すべき場所③:「誰の、どんな悩みを、どう解決したか」の具体はあるか?
抽象的な自慢より、たった一つの具体的な事例のほうが、100倍伝わります。
「豊富な実績」「確かな技術力」。こうした言葉は、書いた側は伝えたつもりでも、読む側にはほとんど何も残りません。人が信じるのは、抽象的な形容詞ではなく、具体的な一つの物語だからです。
たとえば私がお手伝いした八汐シーリングさんは、確かな技術を持ちながら「問い合わせが来ない」という状態でした。そこで、どんなお客様の、どんな困りごとを、どう解決したのかを一つずつ言葉にしていった結果、技術の価値が伝わる形になりました(八汐シーリングの事例はこちら)。大切なのは、数を並べることではなく、一つの仕事を「誰の・何を・どう」まで具体的に語ることです。
直したあと、どうやって「効いているか」を確かめるのか?
見た目を直して終わりにせず、数字で「どこで気持ちが離れたか」を確かめて、少しずつ直していきます。
ここが、一番お伝えしたいところです。ホームページは、作り替えた瞬間が完成ではありません。むしろ、そこがスタートです。
どんな言葉で訪れた人が多いか。どのページで離れてしまうか。問い合わせのボタンは、そもそも押されているのか。こうした数字を見ると、「どこで気持ちが離れたか」が、勘に頼らず見えてきます。あなたの長年の経験や勘は、決して間違っていません。それを、数字で裏づけていくだけです。公開して、確かめて、直す。この小さな繰り返しを回すほど、サイトは「作って終わり」の飾りから、静かに信頼を積み上げる“資産”へと育っていきます。
一発の名コピーで一気に順位が上がる、という話ではありません。地味に見えても、確かめながら直し続けることが、いちばん確実に「腕どおりの評価」に近づく道なんです。
まとめ:腕は変えなくていい。「見え方」を変える
腕が一番なのに2番手に見えるのは、あなたの実力が足りないからではありません。その良さが、画面の上で「伝わる形」になっていないだけです。
まずは今日、一つでいい。トップの写真を「自分らしい一枚」に替える。あるいは、最初のひと言を「お客様の言葉」に直してみる。その小さな一歩が、順位を変えていきます。
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良いものなのに選ばれない、を変えていく。ブランドマネージャー・ウェブ解析士の宮崎真一でした。
よくある質問
大丈夫です。大切なのは画質より「その仕事らしさが写っているか」です。素材写真より、明るい場所で撮ったスマホの現場写真のほうが、はるかに伝わります。まずは差し替えから始めてみてください。
うまい言葉をひねり出す必要はありません。実際にお客様が来店・相談のときに口にした言葉を思い出して、そのまま書くのが一番です。あなたが考えた立派な言葉より、お客様の生の言葉のほうが刺さります。
実名や写真が難しければ、「40代・女性・○○のお悩み」のように匿名でも十分に伝わります。大切なのは名前ではなく、「どんな困りごとを、どう解決したか」という中身のほうです。
翌日に劇的に増える、という性質のものではありません。見え方を整えたうえで、数字を見ながら少しずつ改善していくと、じわじわと効いてきます。焦らず、確かめながら育てるのが結果的に近道です。
まずは一人で全部を抱え込まず、今のサイトを客観的に見てもらうのがおすすめです。30分の無料診断では、「まず直すべき一点」を事実にもとづいてお伝えします。そこから始めれば、迷わず一歩を踏み出せます。—
