先に結論
「うちには特別な強みなんてない」と言う専門家ほど、実は差別化できていることが多いです。理由はシンプルで、自分にとって”当たり前”すぎることは、強みだと気づけないから。選ばれる理由は、新しく作るものではなく、すでにやっている当たり前の中から「見つけて、言葉にする」ものです。今日はそのやり方を、専門用語なしでお話しします。
「うちの強みは何ですか?」——そう聞かれて、すっと答えられる人は、実はそう多くありません。
「普通にやっているだけで、特別なことはしていないんですよね」。ヒアリングでいちばんよく返ってくる言葉です。でも、その”普通”を一つひとつ聞いていくと、たいてい他所とはっきり違う部分が出てきます。ご本人だけが、それを当たり前だと思っている。
もし今、「うちには売りがない」と感じているなら、それは強みがないのではなく、強みが当たり前になりすぎて見えていないだけかもしれません。ここを掘り起こして言葉にするだけで、価格以外の理由で選ばれる余地は、ぐっと広がります。
なぜ自分の強みは自分で気づけないのか
答え:毎日やっていることは”当たり前”になり、価値として意識に上がらなくなるからです。
人は、長く続けていることほど無意識にこなすようになります。10年やってきた段取り、いつもの気配り、迷わず選べる判断——これらは、あなたにとっては呼吸のようなもの。わざわざ「これがうちの強みです」とは思いません。
でも、お客さんから見れば話は逆です。他所では受けられなかった説明、思ってもみなかった提案、ちょっとした一手間。それが「ここは違う」という印象を作っています。あなたの当たり前は、お客さんの非日常なんですね。
私自身もそうでした。元は新聞記者で、取材して人の話を引き出し、伝わる言葉にするのは”仕事として普通のこと”でした。それがウェブ制作の現場では珍しい強みだと、独立してしばらく経つまで気づけなかった。近すぎるものは、見えないんです。
「当たり前」を強みに変える、いちばん確実な方法
答え:自分で考えず、過去のお客さんに「なぜ選んだか」を思い出す・聞くことです。
強みを机の前で一人で捻り出そうとすると、たいてい「丁寧」「親身」「地域密着」といった、どこでも見る言葉に着地します。これは悪くはないのですが、隣の店も同じことを書いているので、選ぶ決め手にはなりません。
もっと確実なのは、答えを自分の頭ではなく、お客さんの記憶に探しに行くこと。たとえば——
契約や来店を決めてくれた人が、そのとき何と言っていたか。「他はこう言われたけど、あなたは違った」と言われた一言はないか。リピートしてくれる人は、どこを気に入って戻ってくるのか。紹介してくれる人は、あなたを人に何と説明しているか。
こうした”実際に選ばれた瞬間の言葉”の中に、あなたの当たり前で、他所の非日常な部分が眠っています。数人分を書き出して並べると、不思議と同じ方向を指す言葉が浮かび上がってくる。それが、あなたの「らしさ」の芯です。
見つけた強みは、勘のままにしなくていい
答え:言葉にした強みは、サイトで試し、数字で「本当に効くか」を確かめられます。
「これがうちの強みかもしれない」と言葉にできたら、そこで終わりにしないのがおすすめです。その言葉をトップページや自己紹介に置いてみて、反応を見る。問い合わせの内容が変わるか、どのページがよく読まれるか。
ここで、勘と数字は対立しません。むしろ、長年の経験で掴んだ「これがうちの良さのはず」という勘を、アクセス解析の数字で裏づけていく。合っていれば自信を持って前面に出せばいいし、思ったほど響いていなければ、言い方を変えて試す。この「出して、見て、直す」を小さく繰り返すほど、選ばれる理由は磨かれていきます。
一発のうまいキャッチコピーで決まるものではありません。当たり前の中から強みを見つけ、言葉にし、数字で確かめながら育てる。地味に見えて、これがいちばん遠回りのない道だと考えています。似た悩みから「技術はあるのに問い合わせが来ない」を変えた老舗メーカー・八汐シーリングさんの事例も、よければご覧ください。
よくある質問
規模は関係ありません。むしろ小さいほど、代表や担当者の人柄・判断・こだわりがそのまま強みになります。「特別なことはしていない」と感じているなら、その”普通にやっていること”を一度書き出してみてください。他所と違う点が、必ずいくつか見つかります。
ダメではありませんが、それだけだと隣の店と同じに見えます。大事なのは一段具体化すること。「丁寧」なら”何をどう丁寧にしているか”の一場面まで書く。そこまで落とすと、はじめて「この人はちゃんと考えている」と伝わります。
あらたまって聞かなくて大丈夫です。次に会ったとき「そういえば、何が決め手でしたか?」と雑談で触れるだけで十分。アンケートや口コミ、これまでにもらった感想メールを読み返すのも、立派な手がかりになります。
すぐに、とは言えません。サイトの言葉を変えてから反応が動くまでには、ふつうしばらく時間がかかります。だからこそ、一度で完成させようとせず、数字を見ながら少しずつ直していくのが、結局いちばんの近道です。—「うちには特別な強みがない」と感じている方ほど、話を伺うと必ず光るものが出てきます。その"当たり前"を、選ばれる理由になる言葉にするお手伝いをしています。どこを強みとして押し出せばよさそうか、30分の無料診断でご一緒に考えられます。押し売りはしません。気になった方はのぞいてみてください。▶ [30分無料診断はこちら](https://shinichi-miyazaki.website/free-consultation/)%E8%89%AF%E3%81%84%E3%82%82%E3%81%AE%E3%81%AA%E3%81%AE%E3%81%AB%E9%81%B8%E3%81%B0%E3%82%8C%E3%81%AA%E3%81%84%E3%80%81%E3%82%92%E5%A4%89%E3%81%88%E3%81%A6%E3%81%84%E3%81%8F%E3%80%82%E5%AE%AE%E5%B4%8E%E7%9C%9F%E4%B8%80%EF%BC%8F%E3%83%96%E3%83%A9%E3%83%B3%E3%83%89%E3%83%9E%E3%83%8D%E3%83%BC%E3%82%B8%E3%83%A3%E3%83%BC%E3%83%BB%E3%82%A6%E3%82%A7%E3%83%96%E8%A7%A3%E6%9E%90%E5%A3%AB—
