その見積もり、「一式」のまま頼んで大丈夫?──また後悔しないための、制作費の見方

その見積もり、「一式」のまま頼んで大丈夫?──また後悔しないための、制作費の見方

先に結論。 ホームページの見積もりが「制作一式 ○○円」の一行だけなら、いったん立ち止まってください。金額の高い・安いより先に見るべきは、「作ったあと」に何をしてくれるかが書かれているかです。ここが空白のままだと、前回と同じ「作って終わり」を、もう一度お金を払って買うことになりかねません。

前に頼んだホームページが、結局あまり効果がなかった。あの制作費は、どこへ消えたんだろう──。そう思ったことがあるなら、今日の話はきっとお役に立てます。犯人はあなたの見る目のなさではありません。多くの場合、見積書の「読み方」を誰も教えてくれなかっただけです。

なぜ「一式」の見積もりは危ないのですか?

「一式」は、何が含まれて何が含まれないかが曖昧なまま契約が進むからです。作る範囲は書いてあっても、「作ったあと」の役割分担が抜け落ちがちです。

見積書に「トップページ制作」「お問い合わせフォーム」と作業項目が並んでいても、それは全部「作る」話です。ホームページが問い合わせを生むかどうかは、公開したあとに決まります。誰がアクセスを見るのか。効いていない箇所を誰が直すのか。そこが書かれていない見積もりは、車でいえば「納車まで」の値段だけを示して、その後は知りません、という状態に近いのです。

私自身、独立して間もない頃はデザインとライティングに自信があり、納品のたびに感謝もされました。でも数年後、付き合いの長いお客様に「ホームページ、結局あまり効果がなくてね」と言われて、言葉を失いました。作ることには一生懸命でも、その後まで責任を持つ設計になっていなかったのです。だからこそ、見積書のこの空白の怖さは、身をもって知っています。

見積書のどこを見れば「作って終わり」を見抜けますか?

「公開後の運用・改善」と「成果をどう測るか」の2点が書かれているかを見てください。この2つがない見積もりは、作る作業の値段でしかありません。

具体的には、次の項目が見積書か提案書のどこかにあるかを確認します。

  • 公開後、アクセス解析(Google Analyticsなど)を誰が見て、何を報告してくれるのか
  • 反応が悪いページを、いつ・どう直していくのか(月1回なのか、頼んだ時だけなのか)
  • 「問い合わせが増える」ことをゴールに置いているか、それとも「公開」がゴールになっているか
  • 更新や修正を頼んだとき、いくら・どれくらいの早さで対応してくれるのか

派手なデザインの話や、最新機能の話より、この地味な4つのほうがずっと大事です。ホームページは、公開してからが本番だからです。一発のきれいな見た目で決まるのではなく、公開して、数字を見て、直す。この繰り返しで、少しずつ「問い合わせが来る資産」に育っていくのです。

安い見積もりを選ぶと、なぜ結局高くつくのですか?

安さの多くは「作ったあと」を省くことで成り立っているからです。初期費用は下がっても、放置されたサイトは売上を生まず、作り直しでもう一度払うことになります。

これは他社を悪く言いたいのではありません。事情はシンプルで、公開後に伴走すれば人の時間がかかります。その分を削れば、見積もりは安くできる。つまり安い見積もりは、「作ったあとは自分でやってください」というメッセージであることが多いのです。ITが苦手で時間もない誠さんが、それを一人で回せるでしょうか。

大切なのは、金額そのものより「その金額で、どこまで面倒を見てもらえるか」です。見積書を並べたら、値段の欄ではなく、「公開後」の欄を先に読み比べてみてください。 空白が多いほうが、実は高い買い物になりがちです。

では、契約前に何を聞けばいいですか?

「公開したあと、成果をどう一緒に確認してくれますか?」と一言聞いてください。答え方に、その相手の姿勢がはっきり出ます。

「アクセスを毎月一緒に見て、悪いところを直していきます」と具体的に答える相手なら、作って終わりにはしません。逆に「公開すれば大丈夫ですよ」「SEO対策は入ってます」と話をそらすなら、要注意です。数字で語れる相手かどうか。ここが、あなたの大事なお金を託していい相手かの分かれ目になります。

実際、公開後に数字を見て直し続けたことで成果につながった例があります。技術はあるのに問い合わせが来なかった老舗メーカーのサイトを立て直した八汐シーリングさんの事例や、POLESTARさんの事例では、いずれも「作って終わり」にせず、公開してからの改善を一緒に積み重ねました。名コピー一発ではなく、測って直す仕組みそのものが、信頼を少しずつ積み上げていくのです。

よくある質問

見積もりに「保守費」とありますが、これが運用のことですか?

必ずしもそうとは限りません。「保守」はサーバーの維持やシステムの更新だけを指すことも多く、アクセスを見て改善する「運用」とは別物の場合があります。「保守費には、アクセス解析と改善の提案も含まれますか?」と、中身を具体的に確認してください。

すでに作ってもらったサイトがあります。作り直すしかないですか?

いいえ、多くの場合は作り直しの前にやることがあります。今のサイトのどこでお客様が離れているかを数字で確認すれば、部分的な改善で反応が変わることも少なくありません。ゼロから作り直す前に、まず現状を測るのがおすすめです。

相見積もりで一番安いところに頼むのは、やはり危険ですか?

「安い=悪い」ではありませんが、安さの理由を必ず確認してください。作業を効率化して安いのか、公開後の伴走を省いて安いのかで、意味がまったく違います。値段の数字だけで比べると、本当のコストを見誤りやすいのです。

専門用語が多くて、正直よく分かりません。

それで大丈夫です。むしろ、専門用語で煙に巻く相手より、あなたに分かる言葉で説明してくれる相手を選んでください。分かるように話せることも、伴走できる相手かどうかの大事な目印です。—見積書は、金額を確かめる紙ではなく、**「この人は、作ったあとまで一緒に走ってくれるか」を見抜くための紙**でもあります。値段の欄より、「公開後」の欄を。そこに空白が多いなら、契約の前にひとつ質問してみてください。それだけで、また同じ後悔をする確率は、ぐっと下がります。もし、いま手元にある見積書やホームページを「これで大丈夫か、一緒に見てほしい」と思われたら、30分の無料診断をご利用ください。お手元のサイトのどこがボトルネックになっているか、数字を見ながら、押し売りなしでお伝えします。平日8〜16時、オンラインで全国対応しています。30分無料診断はこちらhttps://shinichi-miyazaki.website/free-consultation/%E8%89%AF%E3%81%84%E3%82%82%E3%81%AE%E3%81%AA%E3%81%AE%E3%81%AB%E9%81%B8%E3%81%B0%E3%82%8C%E3%81%AA%E3%81%84%E3%80%81%E3%82%92%E5%A4%89%E3%81%88%E3%81%A6%E3%81%84%E3%81%8F%E3%80%82%E3%83%96%E3%83%A9%E3%83%B3%E3%83%89%E3%83%9E%E3%83%8D%E3%83%BC%E3%82%B8%E3%83%A3%E3%83%BC%E3%83%BB%E3%82%A6%E3%82%A7%E3%83%96%E8%A7%A3%E6%9E%90%E5%A3%AB%E3%81%AE%E5%AE%AE%E5%B4%8E%E7%9C%9F%E4%B8%80%E3%81%A7%E3%81%97%E3%81%9F%E3%80%82—