2026年1月16日、CSS Niteが主催するウェビナー「ゼロクリック検索が進むAI検索時代にWeb制作者が提案するSEOとは」に参加しました。講師は、1999年からSEOに従事し、国内SEO分野の第一人者として知られる住太陽さん。AI検索の普及によって激変する検索環境の中で、Web制作者が今後どのようなSEO戦略を提案すべきかについて、非常に示唆に富んだ内容でした。
本記事では、ウェビナーの要点を整理しながら、WordPress構築専門家・ウェブ解析士として私自身が導き出した「AI検索時代のSEO戦略」について考察します。
検索エンジンは「リンク一覧」から「回答提供」へ
住さんが冒頭で強調されたのは、検索エンジンの役割が根本的に変化しているという事実です。
従来、Google検索は「URLを提示するサービス」でした。ユーザーはキーワードを入力し、表示されたリンク一覧から自分でサイトを選び、情報を探す。これが当たり前の検索体験でした。
しかし、AI OverviewsやAIモードの登場により、検索エンジンは「回答を提供するサービス」へと変貌しています。ユーザーは検索結果ページで完結し、わざわざWebサイトをクリックする必要がなくなってきている——これが「ゼロクリック検索問題」です。
この変化が意味するのは、従来のコンテンツSEO(情報提供型の記事を量産して流入を増やす戦略)の終焉です。
いくら良質な記事を書いても、AIが要約して検索結果に表示してしまえば、ユーザーはサイトに来てくれません。私たちが丹精込めて作ったコンテンツは、AIの「養分」になるだけという厳しい現実があります。
AI検索時代に勝ち残る鍵は「第三者の評判」
では、どうすればいいのか。住さんの答えは明快でした。
「口コミとパブリシティがすべて」
AIも検索エンジンも、最終的に信頼するのは企業の自己主張ではなく、第三者による評価だということです。
AIが回答を生成する際、その根拠として重視するのは「人々の評判」です。つまり、自社サイトでどれだけ「当社の製品は優れています」と主張しても、AI Overviewsに掲載されることはありません。しかし、複数の第三者が「あの会社の製品は素晴らしい」と言及していれば、AIはその情報を統合し、推奨してくれる可能性が高まります。
事例の重要性も、ここに起因します。
お客様の声、導入事例、メディア掲載、業界での評価——これらはすべて「第三者による評判」であり、AI推奨を獲得するための重要な材料になります。
ユーザーの選択もAIの推奨も、人々の評判で決まる。生の声の価値は、AI時代でも変わらないのです。
私の考察①:ブランディングとレピュテーションにフォーカスすべき
住さんの主張を聞きながら、私はある確信を持ちました。
AI検索によって回答を見る時代に、その回答に掲載されるために本当に必要なのは、「口コミとパブリシティ」を生み出す土台——つまり、ブランディングとレピュテーション(評判管理)ではないか。
口コミやパブリシティは、突然降って湧くものではありません。それらは、企業が長期的に構築してきたブランドの結果として生まれるものです。
ブランディングがしっかりしている企業には、自然と評判が集まります。 メディアが取り上げたくなり、顧客が自発的に推薦してくれる。その評判の積み重ねが、AIの推奨材料になるのです。
つまり、AI時代のSEO戦略は、小手先のテクニックではなく、ブランディングとレピュテーションという本質的な取り組みにフォーカスすべきだと考えています。
私の考察②:ブランディングの核は「実績とストーリー」
では、ブランディングを構築するために何が必要か。
私は、実績とストーリーの二つが不可欠だと考えています。
実績は信頼の証明です。
「これまでどんな成果を上げてきたのか」「どんな企業と取引してきたのか」「業界でどんな評価を受けているのか」——具体的な数字、導入事例、受賞歴、メディア掲載などが、企業の信頼性を裏付けます。
ストーリーは共感の源泉です。
「なぜこのビジネスを始めたのか」「どんな課題を解決しようとしているのか」「お客様とどんな関係を築いてきたのか」——ストーリーは、機能や価格では差別化できない時代において、顧客の心を動かす強力な武器になります。
実績が「信頼」を生み、ストーリーが「共感」を生む。この二つが組み合わさることで、強固なブランドが形成されます。
そして、それがレピュテーション(評判)として第三者に語られ、AIの推奨材料になるのです。
私の考察③:E-E-A-Tはレピュテーション構築のために重要
ここで、GoogleのE-E-A-T(Experience, Expertise, Authoritativeness, Trustworthiness)という評価基準が重要な意味を持ってきます。
E-E-A-Tは、単なるSEOのチェックリストではありません。それは、レピュテーションを構成するためのブランディングに不可欠な要素なのです。
- Experience(経験):実際にどんな経験を積んできたのか
- Expertise(専門性):その分野でどれだけ深い知識を持っているのか
- Authoritativeness(権威性):業界でどんな評価を受けているのか
- Trustworthiness(信頼性):情報の正確性や透明性をどう担保しているのか
これらの要素を明確にし、Webサイト上で可視化することが、AI検索時代のブランディングの第一歩になります。
そして、E-E-A-Tを明確にするために最も有効な手段が、インタビューです。
経営者や担当者に対して、これまでの経験、専門知識、業界での評価、お客様との関係性などを丁寧にヒアリングすることで、企業の本質的な強みが浮き彫りになります。
エル・タジェールの強み:セールスライティングでE-E-A-Tを可視化
ここで、私たち「戦略的ウェブ制作工房 エル・タジェール」の強みについてお話しさせてください。
私はWordPress構築の専門家であると同時に、セールスライティングのスキルも持ち合わせています。
インタビューを通じてクライアント企業のE-E-A-T要素を引き出し、それを戦略的なテキストコンテンツとして構成することができます。
単なる「会社概要」や「代表挨拶」ではなく、AI検索にも評価され、人の心も動かす——そんなコンテンツを、インタビューに基づいて作成できるのです。
WordPress構築 × ウェブ解析 × セールスライティング
この三位一体のアプローチで、AI検索時代のSEO戦略を、クライアント企業と共に実践していきます。
まとめ:AI検索時代のSEOは「作る」から「築く」へ
住太陽さんのウェビナーから得た最大の学びは、AI検索時代のSEOは、コンテンツを「作る」ことから、ブランドを「築く」ことへとシフトしているという事実です。
インタビュー
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EEAT明確化
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実績とストーリーの可視化
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ブランディング
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レピュテーションの構築
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口コミ・パブリシティの獲得
この一連の流れを理解し、長期的な視点で取り組むことが、これからのWeb制作者に求められる役割だと確信しています。
「作って終わり」ではなく、お客様のビジネス目標達成のためのパートナーとして伴走する——エル・タジェールの理念が、まさにAI検索時代に求められているのだと、改めて実感したウェビナーでした。
参考リンク:
