
リニューアルから3ヶ月後、ポールスターピラティスのスタジオ代表が私にそう語りかけました。

宮崎さん、実は最近、サイトを見る目が変わったんです。
以前は、ホームページって『とりあえずあればいい』くらいに思っていたんです。でも今は、うちの営業スタッフの一人として見えるようになって。それも、かなり優秀な。
その表情には、確かな手応えを感じている様子がありました。
出会いは「成果が出ない」という悩みから
初回の打ち合わせで、代表はこう切り出しました。

CTR4.9%って、正直どうなんでしょう? 検索結果には表示されているみたいなんです。Google Search Consoleを見ると、ちゃんと露出はしている。でも、クリックされない。これって、やっぱり問題ですよね?

そうですね。せっかく検索結果に表示されているのに、100人のうち5人しかクリックしてくれないということです。言い換えれば、95人の見込み客を逃している状態です

95人も…

例えるなら、優秀な営業マンと新入社員の違いです。同じ商談の場に立っても、優秀な営業マンは第一印象で興味を引き、話を聞いてもらえる。でも経験の浅い新入社員は、せっかくのチャンスを活かせず、お客様に素通りされてしまう。今のサイトは、新入社員みたいな状態なんです。

なるほど…じゃあ、この『新入社員』を育てることはできますか?

もちろんです。でも、まず何が弱点なのか、データで見てみましょう
「弱点」と「強点」が見えた瞬間
GA4とSearch Consoleの分析結果を一緒に見ながら、私は説明しました。

まず分かったのは、訪問者の8割がスマートフォンからアクセスしているということです

そんなに!?

でも、現在のサイトはPC中心の設計です。スマホで見ると、文字が小さくて読みづらい、ボタンが押しにくい。つまり、お客様の8割に対して、うまく対応できていないんです

営業マンで言えば…?

お客様が求めているコミュニケーション方法に合わせられていない状態ですね。お客様はLINEで気軽に相談したいのに、営業マンは『まずは弊社にお越しください』と固い対応をしている感じです
代表は深くうなずきました。

もう一つ。競合分析をしたところ、貴スタジオの最大の強みは『医療従事者による専門的アプローチ』と『個人の身体特性に合わせたオーダーメイド指導』ですよね?

はい、そこは自信を持っています

でも、今のサイトでは、その強みが埋もれているんです。訪問者が最初に目にする部分で、他のピラティススタジオとの違いが明確に伝わっていない

つまり…

せっかく素晴らしい商品知識とスキルを持っているのに、それを最初に伝えられていない営業マンです。自己紹介で『私はピラティスの指導をしています』とだけ言って、肝心の専門性や独自性を語らない状態ですね
代表は少し考えてから、こう言いました。

でも、弱点だけじゃないですよね。うちのサイトの『強点』も見えましたか?

もちろんです。Search Consoleのデータを見ると、『ポールスターピラティス 東京』『医療従事者 ピラティス』といった専門的なキーワードで確実に表示されています。つまり、露出の機会自体は獲得できている。あとは、その機会を活かす力をつければいいんです
「一流営業マン」への育成プラン

では、どうやって育てていきましょうか?
私は改善プランを提示しました。

まず、スマホファースト設計に切り替えます。PCサイトをスマホに合わせるんじゃなくて、スマホでの体験を最優先に設計する。お客様が求めるコミュニケーション方法に合わせるということです。
それから、ファーストビューで『医療従事者による専門的アプローチ』を大きく打ち出します。優秀な営業マンが自己紹介で真っ先に強みを伝えるように、訪問者が最初に目にする部分で『ここは他と違う』と分かってもらう。
代表は熱心にメモを取りながら聞いていました。

そして、予約までの導線を見直します。料金体系を明確に、アクセス情報を分かりやすく、よくある質問を充実させる。お客様が不安に思うポイントを先回りして解消する営業マンに育てるんです。

なるほど…でも、これって一度作ったら終わりじゃないですよね?

その通りです。優秀な営業マンは、常にお客様の反応を見ながら話し方を改善していきます。サイトも同じ。継続的にデータを見ながら、さらに成長させていくんです。
3ヶ月後、育った「営業マン」の成果
3ヶ月後のフォローアップミーティングで、代表は興奮気味に画面を指さしました。

見てください、宮崎さん! CTRが9.1%になってるんです。4.9%から約2倍ですよ!

素晴らしいですね。しかも、一時的な上昇じゃなくて、3ヶ月間安定して高い水準を維持している

そうなんです。それで気づいたことがあって
代表は少し照れくさそうに続けました。

毎週Search Consoleのデータを見る習慣がついたんです。このキーワードでクリック率が高い、このページの滞在時間が長い…そういうのを見るのが楽しくて

データを見る習慣、大事ですね

以前の私なら、『とりあえずサイトをきれいに作り直せば成果が出るだろう』って思っていたと思います。でも今は違う。データを見て、お客様が何を求めているのかを理解して、それに応える。これが本当の意味での『サイトを育てる』ことなんですね
私は深くうなずきました。

そうです。今回のプロジェクトで一番の成果は、CTRの数字だけじゃないと思っています

というと?

代表ご自身が、『データに基づいて改善する』という習慣を身につけられたことです。これがあれば、私がいなくても、サイトをさらに成長させていけます
「サイトは営業マン」という視点
代表は、コーヒーを一口飲んでから、こう語りました。

宮崎さんと仕事をして、サイトって『作品』じゃなくて『営業スタッフ』なんだって分かったんです

というと?

以前は、デザインがきれいとか、かっこいいとか、そういう『作品』としての完成度を求めていました。でも今は違う。このサイトは24時間365日、お客様と最初に接する営業マンなんだって

まさにその通りですね

だから、『このページはお客様の不安をちゃんと解消できているか』『この導線は分かりやすいか』『スマホでストレスなく見られるか』…そういう視点で見るようになりました

素晴らしい変化です

それで思ったんですけど、うちのリアルな営業スタッフにも、このデータ分析の考え方を伝えたいんです。お客様がどんな言葉で検索しているか、どんなページに興味を持っているか。それを知ることで、対面での接客もレベルアップできると思うんです
私は感動しました。サイトという「デジタル営業マン」の成長が、組織全体の成長につながろうとしている。

いいですね。それこそが、データドリブンな組織への第一歩です
データ分析で見えた2つの課題
エル・タジェールでは、まずGoogle AnalyticsとSearch Consoleで徹底的にサイトの現状を分析しました。
課題①:スマホ対応の不備
GA4の分析結果、訪問者の8割がスマートフォンからアクセスしていることが判明しました。しかし、サイトはPC中心の設計で、スマホでの閲覧体験が最適化されていませんでした。小さな画面では文字が読みづらく、ボタンが押しにくい状態だったのです。
課題②:差別化ポイントの不明確さ
競合分析を行うと、他のピラティススタジオとの違いが明確に伝わっていないことが分かりました。「医療従事者による専門的アプローチ」「個人の身体特性に合わせたオーダーメイド指導」という強みがあるのに、それが訪問者に伝わっていなかったのです。
改善戦略:スマホファースト×明確な差別化
問題が明確になったので、2つの軸で改善を進めました。
スマホファーストデザインの採用
従来の「PCサイトをスマホに最適化」ではなく、「スマホ体験を最優先に設計」するアプローチを採用しました。文字サイズ、ボタンの配置、画像の表示方法、すべてをスマートフォンでの使いやすさを基準に再設計しました。
差別化ポイントの明確化
ファーストビューで「医療従事者による専門的アプローチ」を大きく打ち出し、訪問者に「ここは他のスタジオと違う」と瞬時に理解してもらえる構成に変更しました。また、資格・実績・お客様の声を段階的に配置し、自然な流れで信頼を構築できる導線を設計しました。
コンバージョンを意識した導線設計
訪問者が予約に至るまでのプロセスを見直し、各段階での不安要素を解消する仕組みを構築しました。料金体系の明確化、アクセス情報の分かりやすい表示、よくある質問の充実など、予約への障壁を一つひとつ取り除きました。
3ヶ月後の成果
リニューアル実施後、数字は劇的に変化しました。
CTR(クリック率):4.9% → 9.1%(約86%向上)
検索結果に表示された際のクリック率が約2倍に改善。しかも、一時的な改善ではなく、3ヶ月間安定して高い水準を維持しています。これは、サイトが訪問者のニーズに合致し、魅力的に映っている証拠です。
このケースから学べること
今回の成功事例から、中小企業が学べるポイントは以下の通りです。
データで現状を把握する 「なんとなく見た目を変える」のではなく、Google Analyticsなどの分析ツールを活用してユーザーの実際の行動を把握することが重要です。
スマホファーストは必須 現在のWebトラフィックの大部分はスマートフォンから。PC中心の発想は卒業し、スマホでの体験を最優先に考えるべきです。
差別化を明確に伝える 「他社との違いは何か」を明確にし、訪問者にその価値を瞬時に理解してもらえるメッセージを作ることが成功の鍵です。
継続的な改善を前提とする リニューアルは「ゴール」ではなく「スタート」。継続的にデータを見ながら改善を続けることで、さらなる成果向上が期待できます。
あなたのウェブサイトは大丈夫ですか?
もしあなたのウェブサイトが、以下のような状況なら、改善の余地があるかもしれません。
- 検索結果に表示されてもクリックされない
- スマートフォンでの閲覧が不便
- 競合との違いが明確でない
- 何を改善すべきか分からない
エル・タジェールでは、データ分析に基づいた戦略的なウェブサイト改善をサポートしています。まずは無料相談で、あなたのウェブサイトの現状を一緒に分析してみませんか?
