ヒートマップ分析の読み解き方:客が本当に見ている場所はここじゃ

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執筆者紹介

東京都葛飾区の戦略的ウェブ制作工房 エル・タジェール代表・宮崎です。

WordPressもくもく勉強会アドバイザーウェブ解析士SEO検定1級として、「作って終わり」ではなくデータドリブンで成果を出すサイトを数多く作成しています。

過去の失敗から学んだ教訓:勘ではなくデータで判断することを大切にしています

御社のデジタル成長パートナーとして、売上向上・問い合わせ増加まで伴走します。

ブログ記事では、タジェール爺さんがわかりやすく解説してくれます。

客は「口」では嘘をつくが、「指」は嘘をつかん

ヒートマップツールをみて悩むタジェール爺さん

「なぜ売れないのか」と、御社はまたアンケートなぞを取ろうとしておるのか?
やめておけ。客自身も、自分がなぜその商品をカゴに入れなかったのか、本当のところはわかっておらんのじゃ。

「なんとなく」「忙しかったから」。そんなものはただの言い訳じゃよ。

真実は、もっと無意識の底にある。

「読み込みが遅くてイラついた」
「期待した言葉がなくて冷めた」
「ボタンが押しにくくて諦めた」。

こうした小さなストレスの積み重ねこそが、離脱の正体じゃ。

ヒートマップとは、ただの「色のついた図」ではない。あれは「客の無意識の告白」なのじゃよ。
マウスの動き、スマホをスクロールする親指の速度。そこには、口では語られない「欲望」と「不満」が色濃く残されておる。
今日は、その「色」の読み解き方を授けよう。データを眺めるのではない。客の背後に立ち、その視線を追体験するのじゃ。

スクロールヒートマップ ~興味と退屈の境界線~

客がどこまで話を我慢して聞いたか、それがこの地図には記されておる。
「ここまで読めば十分」と判断され、帰られた場所。そこが、御社の話がつまらなくなった地点じゃ。

スクロールヒートマップ

「興味の断崖」を見つけるのじゃ

最も見るべきは、色が赤(熟読)から青(離脱)へ、崖のように急変しておる場所じゃ。
なだらかに青くなるのは仕方がない。だが、急に冷めておるなら、そこには明確な「犯人」がおる。

  • 何が起きておるか: 特定の見出しや画像の直後で、客がごっそり減っておる。
  • 客の心: 「なんじゃ、期待外れじゃな」「ワシには関係ない話じゃ」。そう吐き捨てて帰っておるのじゃ。
  • どうすべきか:その断崖の直前にある「見出し」を書き直すがよい。客の胸を刺す言葉になっておらん証拠じゃ。あるいは、前置きが長すぎる。さっさと結論を出す構成に変えるのじゃ。

「偽りの底(フォルス・ボトム)」に気づけ

御社が「良かれ」と思って空けた余白が、客を追い返していることに気づいておるか?

  • 何が起きておるか: 話の途中なのに、まるでそこが終点であるかのように離脱が増えておる。
  • 客の心: 「ああ、ここで終わりか」。大きな余白、区切り線、「以上」のような雰囲気。客は勝手に「閉店ガラガラ」だと勘違いしておる。まだ続きがあるのにな。
  • どうすべきか:矢印を出せ。「まだ続きがあるぞ」と、次の料理をチラつかせるのじゃ。勝手に店を閉めさせるでない。

ファーストビューでの門前払い

店に入って3秒で「ここは違う」と出られてしまっては、商売にならんじゃろう?
もし冒頭で7割が帰っておるなら、それは中身以前の問題じゃ。

  • 客の心: 「看板(広告)と中身が違うではないか!」。
  • どうすべきか: 呼び込みの言葉(広告)と、店の暖簾(FVのコピー)を合わせるのじゃ。「あなたの探しているものはここにある」と、0.5秒でわからせよ。

クリックヒートマップ ~欲望と苛立ちの痕跡~

クリック、タップ。それは客の「意思」そのものじゃ。
「もっと知りたい」という熱意と、「なぜ動かん!」という怒り。この二つを見極めねばならん。]

クリックヒートマップ

「死んだクリック(デッドクリック)」の叫びを聞け

リンクでもない場所を、何度もクリックした跡はないか? 画像や、太字のテキストじゃ。

それを「間違って押したんじゃろう」などと片付けるなよ。それは客からの「もっと詳しく教えんか!」という無言の要求じゃ。

  • 何が起きておるか: リンクではない商品画像やアイコンが赤く染まっておる。
  • 客の心:「この写真、大きくならんのか?」「この言葉の意味は何じゃ?」「値段はどこじゃ?」。知りたいのに反応しない。客は舌打ちをしておるぞ。
  • どうすべきか:ここぞ商機じゃ! 客が知りたがっておるその場所をリンクに変えよ。ポップアップで詳細を見せてやれ。それだけで、客の満足度は跳ね上がるわい。

コンバージョンボタンの「青ざめた孤独」

一番恐ろしいのは、御社が押してほしい「購入ボタン」が、誰にも触られず青いまま残っておることじゃ。

  • 何が起きておるか: ボタンはある。だが、その周りには人の気配(クリック痕)がない。
  • 客の心: 「ボタンがあるのはわかっておる。だが、押す理由がないんじゃ」。御社は客の気持ちが温まっておらんのに、いきなり契約書を突きつけておらんか?
  • どうすべきか:ボタンの色を変える暇があったら、ボタンの手前を磨け。「これなら安心じゃ」「損はさせん」という証拠(口コミや保証)を、ボタンの直前に置くのじゃ。背中を押してやるのじゃよ。

アテンションヒートマップ ~熟読と混乱の泥沼~

画面が止まっておる時間。ここを読み間違える者が多い。
「よく読まれておる(赤色)」からといって、喜ぶのは早計じゃ。「良い赤」と「悪い赤」があるのを知らねばな。

「悪い赤」:思考のフリーズ

  • 何が起きておるか: 難解な料金表や、細かいスペック表が真っ赤じゃ。だが、その直後で皆帰っておる。
  • 客の心: 「わからん…」「どっちが得なんじゃ…」「読むのが面倒くさい」。これは熟読ではない。混乱して固まっておるのじゃ!
  • どうすべきか:解きほぐせ。箇条書きにせよ。図解にせよ。「おすすめはこれじゃ」と選んでやれ。客に脳を使わせるな。

「F」と「Z」の法則

客の目は、御社が書いたようには動かん。「F」の字や「Z」の字を描いて、斜め読みをする生き物じゃ。

  • どうすべきか:大事なことは「左側」に置け。文の頭に結論を書け。右端になど、誰も目をくれんぞ。右側には雰囲気作りの写真でも置いておけばよいのじゃ。

スマホ時代の「親指」を想像せよ

PCとスマホは、まるで別の国じゃ。スマホを見る客は、忙しなく、そして「親指」という制約を持っておる。

親指の届く場所、届かぬ場所

自分のスマホを片手で持ってみよ。画面の左上を親指で押せるか? 攣(つ)りそうになるじゃろう。
重要なボタンをそんな「僻地(へきち)」に置いてはならん。

  • どうすべきか:大事なボタンは画面の下、親指が自然と届く「特等席」に置くのじゃ。押しにくいボタンは、それだけで客をイラつかせ、離脱させる罪作りな存在じゃと知れ。

高速スクロールの壁

スマホの客はせっかちじゃ。シャッシャッと画面を弾き、数秒で下まで行こうとする。
青い海の中に、ポツリポツリと赤い島があるなら、客は「見出し」だけを拾い読みしておる証拠じゃ。

  • どうすべきか:「見出し」と「画像」だけで筋が通るようにせよ。本文など読まれん前提で書くのじゃ。太字だけを追えば内容がわかる、それがスマホ時代の「おもてなし」というものじゃ。

作っただけのサイトを稼ぐ営業マンに育てる技術は、こちらにまとめてある。
ぜひ読んで欲しい。

結び:データを見るな、人の心の揺らぎを見よ

ヒートマップツールをみて人の心を読むタジェール爺さん

ヒートマップという道具は、無機質なサーモグラフィに見えるかもしれん。
じゃがな、その色の濃淡の一つ一つは、の店を訪れた、血の通った人間の「感情の痕跡」なんじゃよ。
真っ赤に燃える場所には、客の強い関心か、あるいは深い苦悩がある。
冷たく青ざめた場所には、客の無関心と、失望がある。

「客の視線を追いなさい」

わしが言いたいのは、客を監視しろということではない。客に寄り添えということじゃ。
彼らがどこで躓き、どこで悩み、何を求めていたのか。その「声なき声」を、データの向こう側に聴くのじゃ。
不満の石を取り除き、欲求の道を掃き清めたとき、御社のサイトは単なる情報の羅列から、極上の接客係へと変わるじゃろう。
数字(コンバージョン)などというものは、そのあとから勝手についてくるものじゃ。

さあ、講義はこれまでじゃ。

自分のサイトのヒートマップを開いてみるがよい。そこに隠れておる「客の本音」と、じっくり向き合うのじゃぞ。

ヒートマップツールについて詳しくお知りになりたい方は、エルタジェールまでお気軽にご相談下さい。


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