今月、レクリからのチケットを利用して、新宿SOMPO美術館で開催されている「ロートレック展 時をつかむ線」を訪れました。
ムーラン・ルージュやモンマルトルといった場所の名は、ロートレックの版画や絵画を通じてはじめて知ったのかもしれません。
ロートレックの作品には、強い意志を感じさせる線画と、鮮やかでメリハリの効いた色使いが特徴的です。彼の描く世界には、娼婦や踊り子といった、社会から差別されてきた人々の魅力が鮮やかに描き出されています。その魅力は、彼らの生き生きとした姿や、日常の中に潜む美しさを捉えたものであり、観る者の心を強く揺さぶります。
裕福な伯爵家に生まれたロートレックでしたが、幼少期に両足が成長しなくなる遺伝子疾患を患い、身体的なハンディキャップを抱えていました。この経験が彼に独特の視点を与え、社会の片隅に生きる人々や、表舞台に立たない人々に寄り添う視線を育んだのでしょう。彼が選んだ活動の舞台は、華やかなダンスホールや賑やかな酒場でした。そこには、日常の束縛から解放され、自由に生きる人々の姿がありました。
ロートレックの作品を鑑賞することで、彼が生きた時代や彼が見た世界を追体験できるのは、非常に貴重な体験です。展示を通じて、彼の芸術への情熱や、人々への深い愛情を感じることができました。彼の描く一線一線には、その背後にある物語や感情が込められており、その奥深さに引き込まれることでしょう。
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