2024年11月1日、戦略的WEB制作工房エル・タジェールは、開業から丸3年が経ち、4年目を迎えることとなりました。
これまで、多くの方に支えられてきました。デザインやコーディング、WordPressなどさまざまな専門家の皆さんに多くの教えをいただき、また制作会社さまや多くのクライアントさまにも恵まれてきました。
みなさまには、感謝の気持でいっぱいです。ありがとうございます。
2019年「スタート」
私はコロナ禍の2019年、独学でウェブ制作のスキル習得を開始しました。
いつ終わるかわからないコロナ、迫る定年。
定年までサラリーマンを続けるのか、人生100年時代と言われるなか、定年後の人生を一歩早く始めるのか、2020年は毎日のように悩んでいました。
2021年「船出」
しかし、コロナ禍で休業状態となっている間に、さまざな準備が整ったことから、2021年に、これまでのサラリーマン生活に終止符を打ち、11月1日開業届を出し、新しい生活を始めました。
それまで副業で行ってきたウェブライティングの仕事をベースに、2022年はクラウドで仕事に応募してときどきウェブ制作の仕事をさせていただいていました。すべてが手探りで、もっとも不安な時期でした。妻には「稼げなかったら、Uberの配達でも警備員でもコンビニのバイトでも何でもやるから」と話したこともありました。
2022年~23年「量産」
とにかく制作経験が欲しかった私は、2022年後半から複数の制作プロダクションに契約していただき、結果的に年間30本以上のホームページやランディングページ制作をする経験を得ました。この1年間の経験で、WEB制作に自信がつき、作業にも余裕が生まれるようになりました。
しかし、ご多分に漏れずこの下請けでの作業は単価が安く、2023年後半からの課題は単価アップとなりました。
単価を上げるには、スキルを上げるともに評価していただけるお客様を見つけなければなりません。そこで、2023年以降は単価のが下がり続けるネットにある程度の見切りをつけ、地元のつながりやさまざまな交流会に参加するようになりました。
また、スキルアップについては、毎日かならずそのための時間を確保し、WordPressの最新情報やGSAPなどのスキル習得に努めています。
2024年「ウェブ解析士との出会い」
おかげさまで2024年は単価も順調に上げられるようになり、ウェブ制作全体の見える景色も変わっってきました。そんな中、2023年ごろからChatGPTなど生成Aiが台頭し始めました。今も進化し続ける生成Aiは、脅威であるともにチャンスでもあります。ウェブ制作もノーコードが主流となり、簡単なサイトを作るなら、これまでスキルアップを続けてきたコーディングのスキルは全く不要となりました。長くウエブ制作を続けるなら、コーディングだけでは先細るのではないかと考え、2024年にはウェブ解析士の資格を取得し、現在は解析と改善提案も業務としています。
4年目となる今日からの1年は、ウェブ解析・改善に力を入れ、業務の50%程度にまで高めたいと考えています。「コンバージョンアップなどウェブの課題を解決案を提案し、実際にコードを書き換えるなど改善を実現できる」というポジションで活動したいと考えています。
目指すは地下アイドル
私は会社員時代も営業職の経験がなく、開業した時に自分に最も足りないのは営業スキルだと考えておりました。これは今も解決されているわけではないのですが、ひとつひとつ工夫しながら改善されてきています。「どんな人になにを提供するのか」を考えている中で、一冊の本に出会いましたのでご紹介いたします。
『職業は専業画家』(福井安紀)
「無所属で全国的に活動している画家が、自立を目指す美術作家・アーティストに伝えたい、実践の記録と活動の方法」と題されたこの本には、「個人が努力できる範囲だけで、確実にメジャーに慣れる方法はない。目指すは地下アイドル(意訳)」という一文があります。自分がなにを目指すかが見えていなかった当時、目が覚めたような気がしました。クライアントさま一人ひとりと丁寧なつながりを持ち、「一人の制作者としてメジャーではなくても、ひっぱりだこになりたい」今もそんな気持ちでいます。
ベンチマークを追いかけて
私にはウェブ制作初期から、こんなサイトが作れるようになりたい、というベンチマークにしている制作会社さんがあります。この3年ほど、毎日のようにその会社の制作したサイトを研究し、自分に足りないスキルを確認し続けています。テクニカルな面はもちろんデザイン面でも永遠に追いつけないかと思いますが、これからも続けていきたいです。
同時に、2024年に取得したウェブ解析士にも、ベンチマークとしたい方がいらっしゃいます。こちらも、遠い背中ではありますが、追いかけていきたいと考えています。
今後ともどうぞよろしくお願いいたします。
あっという間に4年目となりました。
時間は待ってくれないので、今このときを大切にしながら、今後もと精進してまいります。
戦略的WEB制作工房エル・タジェールを、どうぞよろしくお願いいたします。