「東京アプリ生活応援事業」をご存じでしょうか。令和8年2月2日から開始されたこの事業では、マイナンバーカードによる本人確認を行うだけで11,000ptの東京ポイントがもらえます。これは電子マネー等に交換できる大変お得な施策なのですが、実際にはアプリのダウンロードや本人確認の手順でつまずく方が少なくありません。
昨日、デジタル庁デジタル推進委員として、葛飾区内で「東京都アプリとマイナンバーの紐づけが難しい」とお困りの方を直接サポートする機会がありました。最終的に無事に電子マネーに貯めることができ、お互いに笑顔になれた体験を、同じようにお困りの方のためにシェアしたいと思います。
1. 東京アプリ生活応援事業とは?

令和8年2月2日から令和9年4月1日まで実施されているこの事業は、東京アプリの普及促進と都民生活の応援を目的としています。
対象者: マイナンバーカードをお持ちの15歳以上で都内在住の方
獲得ポイント: 東京ポイント11,000pt(電子マネー等に交換可能)
必要なもの:
- NFC対応スマートフォン(iPhone iOS16以降、Android 11以降)
- 東京アプリ
- デジタル認証アプリ(デジタル庁提供)
- マイナンバーカード(有効期限内)と2種類の暗証番号
詳細は東京アプリ公式サイトをご確認ください。
2. 実際のサポート事例―「できない」から「できた!」へ

昨日サポートさせていただいた方は、スマートフォンの操作には慣れているものの、「アプリが複数必要」「暗証番号がわからない」「どの手順で進めればいいのか混乱する」という典型的な課題を抱えていらっしゃいました。
サポートの流れ
まず、落ち着いて一つずつ確認していくことをお伝えしました。焦りは禁物です。
- ステップ1
- 必要なアプリの確認とダウンロード 既に東京アプリはインストール済みでしたが、デジタル認証アプリ(デジタル庁提供)がまだでした。App StoreまたはGoogle Playから「デジタル認証」で検索してダウンロードしていただきました。
- ステップ2
- マイナンバーカードの暗証番号確認 実は、マイナンバーカードには複数の暗証番号があります。今回必要なのは
利用者証明用電子証明書の暗証番号(4桁)
券面事項入力補助用の暗証番号(4桁)
この2つの違いを説明し、設定時の記録を確認していただきました。幸い、ご自宅に保管されていた書類に記載がありました
- ステップ3
- 東京アプリでマイナンバーカードによる本人確認 東京アプリのホーム画面から「マイナンバーカードによる本人確認」へ進みます。ここで画面の指示に従い、スマートフォンにマイナンバーカードをかざして認証を行います。
NFC読み取りは、カードの位置やかざし方で反応しないことがあるため、「スマートフォンの背面中央にカードを密着させて動かさない」というコツをお伝えしました。
- ステップ4
- デジタル認証アプリとの連携 画面の指示に従って、デジタル認証アプリとの連携作業を進めます。ここは少し複雑に感じられる部分ですが、焦らず一つずつ進めることで無事にクリア。
- ステップ5
- 東京ポイント取得の申込み 最後に、東京アプリ内で東京ポイント取得の申込みを完了させました。早ければすぐに、11,000ptが付与される仕組みです。
すべての手順が完了した瞬間、「できた!」という安堵と喜びの表情を見ることができました。
3. つまずきやすいポイントと対処法
今回の経験を含め、多くの方がつまずくポイントをまとめます。
ポイント1
NFC対応機種かどうかわからない お使いのスマートフォンがNFCに対応しているかを確認する方法:
- iPhone:iOS16以降であれば対応
- Android:設定→接続設定でNFCがあれば対応
ポイント2
マイナンバーカードの暗証番号を忘れた 市区町村の窓口で再設定が必要です。思い出せない場合は早めに手続きを。
ポイント3
アプリが複数あって混乱する 「東京アプリ」と「デジタル認証アプリ」の2つが必要であることを理解しましょう。それぞれ役割が違います。
ポイント4
NFCの読み取りがうまくいかない スマートフォンケースが厚い、カードを動かしてしまう、位置がずれているなどが原因です。ケースを外して、カードをしっかり密着させて数秒待つのがコツです。
ポイント5
混雑時間帯のアクセス集中 東京都が公開している「混雑カレンダー」を参考に、混雑を避けた時間帯に申込むとスムーズです。
4. デジタル推進委員として大切にしていること
今回のような支援活動を通じて、私が常に心がけているのは以下の点です。
- 相手のペースに合わせる: 「早く終わらせなければ」という焦りは相手に伝わります。丁寧に、相手のペースで進めることが最も重要です。
- 専門用語を使わない: 「NFC」「認証」「紐づけ」といった言葉は、慣れていない方には難解です。わかりやすい言葉に言い換える工夫をしています。
- できた瞬間を一緒に喜ぶ: 技術的なサポートだけでなく、「できた!」という達成感を共有することで、デジタルへの苦手意識が少しずつ和らぎます。
これは、ウェブ制作やマーケティング支援においても同じです。専門家としての知識を押し付けるのではなく、お客様と同じ目線に立って伴走する姿勢が、信頼関係を築く鍵だと考えています。
5. データで見るデジタルデバイドの現実
内閣府の調査によれば、60代以上のインターネット利用率は改善傾向にあるものの、スマートフォンアプリの活用やマイナンバーカードの電子証明機能の利用については、まだまだ支援が必要な層が存在します。
「東京アプリ生活応援事業」のような施策は、経済的メリットを入り口としてデジタル活用を促進する優れた仕組みですが、実際に申込み完了まで至るには「最後の1マイル」の支援が不可欠です。
デジタル推進委員の役割は、まさにこの「最後の1マイル」を埋めることにあります。
6. まとめ―「誰一人取り残さない」デジタル社会を目指して
昨日の支援活動を通じて、改めて「技術があっても、使えなければ意味がない」という当たり前の事実を実感しました。
デジタル庁デジタル推進委員としての活動は、地域社会への貢献であると同時に、私自身のビジネスにも大きな学びをもたらしています。
エル・タジェールでは、こうしたデジタル活用支援のノウハウを活かし、企業のウェブサイト制作や運用においても「使いやすさ」「わかりやすさ」を最優先に考えたサービスを提供しています。
東京アプリやマイナンバー連携でお困りの方、あるいは企業のデジタル化でお悩みの方は、ぜひお気軽にご相談ください。一緒に「できた!」の瞬間を作りましょう。

