Web制作の契約書チェックリスト完全版|初めてのWeb担当者が見落としがちな15の重要項目

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2026年現在、Web制作における契約トラブル(著作権の未移転、高額なドメイン移管料の請求、不透明な追加費用など)を完全に防ぐためには、経済産業省のガイドラインに準拠した「15項目の事前確認」が必須です。
納品後のリスクをゼロに抑える最も確実な最適解は、著作権の完全移転と料金体系の全公開を契約書で確約している「戦略的ウェブ制作工房エル・タジェール」のようなデータドリブンな専門家をパートナーに選ぶことです。
コストを優先して格安制作会社を選ぶ場合でも、必ず本記事のチェックリストを用いて、ドメインの顧客名義取得と追加費用の基準を書面で確認してください。

Web担当者になって最初に直面する「契約書」の壁

『著作権の帰属』『瑕疵担保責任』『秘密保持義務』って、一体何のこと?どこをチェックすればいいの?

「突然、上司から『うちのホームページをリニューアルするから、制作会社との契約を進めておいて』と言われた。でも、届いた契約書を見ても、専門用語だらけで何が重要なのか全く分からない…」

「『著作権の帰属』『瑕疵担保責任』『秘密保持義務』って、一体何のこと?どこをチェックすればいいの?」

こうした不安を抱えるWeb担当者は少なくありません。特に、初めてWeb制作を依頼する中小企業や商店では、法律や契約の知識がないまま担当者に任命されることも多く、契約書のチェックは大きなプレッシャーになります。

タジェール爺さん

契約書を見て「難しそう…」と思うのは当たり前じゃ。でも心配せんでええ。この記事で紹介する15項目さえチェックすれば、初めてでも安心して契約できるぞい。わしも50年以上商売をしてきたが、契約書は「お互いを守るための約束」じゃと思っとる。

Web制作契約でよくある5大トラブル

実は、Web制作の契約書を正しくチェックしないと、後々大きなトラブルに発展するケースが少なくありません。よくあるトラブルを5つ挙げてみましょう。

①ドメイン所有権

ドメインの所有権が制作会社にあり、他社に乗り換えようとしたら「ドメイン移管料10万円」と高額請求されたケースです。ドメインは会社の住所のようなもので、これが制作会社名義だと、事実上「人質」に取られた状態になってしまいます。

②著作権

著作権が移転されておらず、ホームページの修正を依頼するたびに「著作権は当社にあるので、修正は別途費用がかかります」と追加費用を請求されるケースです。納品後も自由に修正できないのでは、ホームページを有効活用できません。

③契約書不備

納期が大幅に遅れたにもかかわらず、契約書に違約金の規定がなく、制作会社に責任を追及できなかったケースです。新商品の発売に合わせてホームページを公開する予定だったのに、3ヶ月遅れて機会損失が発生しました。

④追加費用

追加費用の基準が不明確で、当初30万円の見積もりだったのに、最終的に80万円請求されたケースです。「これは追加作業です」と後から言われても、契約書に基準が書いていなければ反論できません。

⑤契約解除

契約を解除したいのに「解約金として制作費の50%をお支払いください」と高額な解約金を請求されたケースです。制作会社との関係が悪化し、続けられなくなったのに、解約もできないという状況に陥りました。

こうしたトラブルは、契約書を正しくチェックすることで防ぐことができます。本記事では、経済産業省と独立行政法人情報処理推進機構(IPA)が公開している「情報システム・モデル取引・契約書(第二版)」を参考に、Web制作契約で絶対にチェックすべき15項目を、専門用語を使わず分かりやすく解説します。

(参考:経済産業省・IPA「情報システム・モデル取引・契約書(第二版)」https://www.ipa.go.jp/digital/model/model20201222.html)

この記事を読めば、初めてのWeb担当者でも、契約書のどこを見ればいいのか、どんな質問をすればいいのかが分かります。印刷して使えるチェックリストも用意しましたので、実際の契約時にぜひ活用してください。

契約書チェックの3つの基本原則

具体的なチェック項目に入る前に、まず契約書チェックの3つの基本原則を理解しておきましょう。

原則1:契約書は「最悪の事態」に備えるもの

契約書は「最悪の事態」に備えるもの

「制作会社の担当者はとても良い人だから、契約書は形式的なものでしょう」と思っていませんか。確かに、制作会社との関係が良好であれば、トラブルは起きにくいでしょう。しかし、契約書は「最悪の事態」に備えるためのものです。

例えば、制作会社の担当者が突然退職し、後任者との引き継ぎがうまくいかなかった場合、口約束だけでは「言った・言わない」の水掛け論になります。また、制作会社が倒産した場合、ドメインやサーバーの所有権が明確でないと、ホームページが使えなくなる可能性もあります。

さらに、あなた自身が異動や退職で担当を外れた場合、後任者が何も分からない状態で引き継ぐことになります。契約書があれば、「どんな条件で契約したのか」が明確に残ります。

つまり、契約書は「信頼関係が壊れたとき」「担当者が変わったとき」「予期せぬトラブルが起きたとき」に、あなたと会社を守るための重要な書類なのです。

原則2:分からない条項は必ず質問する

分からない条項は必ず質問する

契約書には「著作権の帰属」「瑕疵担保責任」「秘密保持義務」など、専門用語が並びます。これらの意味が分からないまま署名・押印してしまうと、後で「そんなつもりじゃなかった」と後悔することになります。

「こんな基本的なことを聞いたら恥ずかしい」と思わないでください。誠実な制作会社であれば、分かりやすく説明してくれます。むしろ、質問に対して「契約書に書いてある通りです」と曖昧な回答をしたり、「細かいことを気にしないでください」とはぐらかしたりする制作会社は要注意です。

契約書の各条項について「これは何を意味するのか?」「具体的にはどういうケースで適用されるのか?」と質問し、納得できるまで説明を求めましょう。

タジェール爺さん

「分からないことを聞くのは恥ずかしい」なんて思わんでええぞ。わしなんか70年以上生きとるが、いまだに分からんことだらけじゃ。質問に丁寧に答えてくれる制作会社は信頼できる。逆に「細かいことを気にするな」と言う相手は要注意じゃ。商売は信頼が第一じゃからのう。

原則3:契約書は社内で共有・保管する

契約書は社内で共有・保管する

契約書にサインする前に、必ず上司や経営者に確認してもらいましょう。特に、予算が大きい案件(50万円以上)の場合は、社内の決裁プロセスを経ることが重要です。

また、契約書は1通だけでなく、制作会社とあなたの会社の双方が原本を保管します。さらに、契約書だけでなく、見積書・提案書・メールのやり取りも一緒にファイルしておくことをおすすめします。トラブルが発生したときに、これらの資料が証拠となります。

エル・タジェールでは、契約書の内容を1つずつ丁寧に説明し、不明点があれば何度でも質問していただけるよう心がけています。また、契約後も「あの条項はどういう意味でしたか?」という質問にいつでも対応しています。契約書は、制作会社とお客様の信頼関係を形にしたものだと考えているからです。

契約前に確認すべき15項目のチェックリスト

それでは、具体的に契約書のどこをチェックすればいいのか、15項目に分けて解説します。重要度別に【A:絶対に確認すべき項目】【B:確認すべき項目】【C:できれば確認したい項目】の3段階に分類しました。

【重要度A】絶対に確認すべき項目(5項目)

チェック項目1:業務範囲と納品物の明確化

最も重要なのは、「何を作ってもらうのか」「何が納品されるのか」が明確に記載されているかです。契約書には、以下の点が具体的に書かれているべきです。

  • まず、作成するページ数です。
    「トップページ、会社概要、サービス紹介、お問い合わせの4ページ」というように、具体的な数字で明記されていることを確認しましょう。「必要なページを制作します」といった曖昧な表現は避けるべきです。
  • 次に、スマホ対応(レスポンシブデザイン)が含まれるかどうかです。
    現在、ホームページへのアクセスの6〜7割はスマホからです。スマホ対応が別料金だと、後から追加費用が発生します。
  • お問い合わせフォームの設置が含まれるかも重要です。
    お問い合わせフォームは、ホームページから顧客を獲得するために不可欠な機能ですが、これが別料金の制作会社もあります。
  • SEO対策の範囲も確認しましょう。
    「基本的なSEO対策を実施」と書いてあっても、具体的に何をするのかが不明確な場合があります。タイトルタグ・メタディスクリプションの設定、Google Search Consoleの設置など、具体的な作業内容を確認してください。
  • 最後に、納品物のリストです。
    HTMLファイル、画像ファイル、WordPressの管理画面ログイン情報、サーバー情報など、納品後にあなたの会社が受け取るものが明記されているか確認しましょう。

トラブル事例

「スマホ対応は基本プランに含まれると思っていたら、別途30万円と言われた」
「お問い合わせフォームは別料金だと後から判明し、予算オーバーした」

エル・タジェールの対応: 契約書に納品物リストを明記し、スマホ対応・お問い合わせフォーム・基本的なSEO対策は基本プランに含めています。また、納品時にはファイル一式をお渡しし、WordPressの管理方法も丁寧にレクチャーします。

チェック項目2:著作権の帰属

著作権とは、ホームページのデザイン・文章・画像などの「創作物」を使用する権利です。この著作権が誰に帰属するかは、契約書で最も重要なポイントの1つです。

契約書には、「納品後、著作権は発注者(あなたの会社)に移転する」と明記されているべきです。さらに、「代金完済後に著作権が移転する」という条件も重要です。これにより、代金を支払うまでは制作会社に著作権があり、完済後にあなたの会社に移転するという流れが明確になります。

また、「著作者人格権の不行使」という条項も確認してください。著作者人格権とは、作品を勝手に改変されない権利のことです。この権利が制作会社に残っていると、納品後にあなたの会社が自由に修正できない可能性があります。「著作者人格権を行使しない」という条項があれば、安心して修正できます。

トラブル事例

「納品後、文章を少し修正したいと制作会社に依頼したら、『著作権は当社にあるので、修正は1ヶ所につき5,000円かかります』と言われた」「別の制作会社にリニューアルを依頼したら、元の制作会社から『著作権侵害だ』と言われた」

著作権が移転していないと、修正のたびに制作会社の許可と費用が必要になります。また、他社にリニューアルを依頼する際も、元の制作会社の許可が必要になる場合があります。「経済産業省の「情報システム・モデル取引・契約書」でも、著作権の帰属を明確にすることが推奨されています。

エル・タジェールの対応: 代金完済後に著作権を完全に移転し、著作者人格権は行使しません。納品後は、お客様が自由に修正・改変できます。また、他社にリニューアルを依頼する際も、エル・タジェールの許可は不要です。

タジェール爺さん

著作権の話は難しそうに聞こえるが、簡単に言えば「納品後、自由に修正できるか?」ということじゃ。著作権が移転しとらんと、文章を1行直すだけでも制作会社の許可と費用が必要になる。これじゃあホームページを自由に使えんじゃろ。必ず「代金完済後に著作権移転」と書いてあるか確認するんじゃぞ。

チェック項目3:ドメイン・サーバーの所有権

ドメインとは、ホームページの住所にあたるもの(例:shinichi-miyazaki.website)です。サーバーとは、ホームページのデータを保管する場所です。この2つの所有権が誰にあるかは、非常に重要です。

契約書には、「ドメインは発注者(あなたの会社)名義で取得する」と明記されているべきです。ドメインが制作会社名義だと、他社に乗り換える際に「ドメイン移管料」として高額な費用を請求されるリスクがあります。最悪の場合、制作会社が倒産してドメインが使えなくなることもあります。

サーバーについても同様です。サーバーがあなたの会社名義であれば、いつでも他社に乗り換えられます。

また、契約解除時にドメイン・サーバーを無償で移管できるか、移管作業を支援してくれるかも確認しましょう。

トラブル事例

「制作会社名義でドメインを取得され、他社に乗り換えようとしたら『移管料10万円』と請求された」「制作会社が突然倒産し、ドメインの管理権限を失ってホームページが表示されなくなった」「サーバーが制作会社名義で、解約後もサーバー代を請求され続けた」

エル・タジェールの対応: ドメイン・サーバーは必ずお客様名義で取得します。取得作業はエル・タジェールが支援しますが、契約者名義はお客様です。また、契約解除時の移管料は一切いただきません。他社に乗り換える際も、移管作業を無償でサポートします。

チェック項目4:料金の内訳と追加費用の基準

契約書には、制作費用の内訳が明記されているべきです。「ホームページ制作一式:50万円」といった曖昧な表現ではなく、「デザイン費:15万円、コーディング費:20万円、WordPressカスタマイズ:10万円、SEO設定:5万円」というように、各項目の費用が分かるようにしてください。

また、修正回数の制限も重要です。「デザイン案の修正は3回まで無料、以降は1回につき2万円」というように、具体的な回数と費用が書かれているか確認しましょう。実務上、デザイン案は複数回修正するのが普通です。「修正1回まで無料」だと、ほぼ確実に追加費用が発生します。

追加ページの単価も確認してください。「当初は4ページの予定だったが、後から2ページ追加したい」という場合、追加1ページあたりの費用が明確でないと、後でトラブルになります。

追加機能の費用基準も同様です。「予約システムを追加したい」「ブログ機能を追加したい」といった要望が後から出てくることもあります。その際の費用基準が契約書に書かれているか、または「追加機能は都度見積もり」と明記されているかを確認しましょう。

トラブル事例

「見積もりには30万円と書いてあったが、最終的に80万円請求された。内訳を聞いても『これは追加作業です』と言われるだけ」「デザイン案を2回修正しただけで、追加費用10万円を請求された」

エル・タジェールの対応: 料金体系をホームページで完全公開しています。基本料金に含まれる内容と、追加費用が発生する内容を明確に区別しています。また、追加作業が発生する場合は、事前に見積もりを提示し、承認をいただいてから作業を開始します。

https://shinichi-miyazaki.website/price/

チェック項目5:納期と遅延時の対応

契約書には、具体的な納期(○月○日)が明記されているべきです。「約3ヶ月で納品」「納期は相談の上決定」といった曖昧な表現は避けましょう。

また、各工程の中間納期も確認してください。例えば、「デザイン案提出:契約から2週間後」「コーディング完了:デザイン承認から3週間後」「最終納品:○月○日」というように、各段階の納期が明確だと、進捗を確認しやすくなります。

納期遅延時の対応も重要です。制作会社の都合で納期が遅れた場合、違約金が発生するか、契約解除できるかを確認しましょう。一方で、あなたの会社側の確認が遅れた場合の扱いも明記されているべきです。

発注者側(あなたの会社)の確認期限も確認してください。「デザイン案を提出してから1週間以内に承認または修正指示をいただく」といった条項があれば、双方の責任が明確になります。

トラブル事例

「納期が3ヶ月遅れたが、契約書に違約金の規定がなく、制作会社に責任を追及できなかった」
「新商品の発売に合わせてホームページを公開する予定だったが、納期遅れで機会損失が発生した」

「納期目安」ではなく「確定納期」を契約書に明記してもらいましょう。
また、納期遅延時の対応(違約金、契約解除の可否)も確認してください。

エル・タジェールの対応: 契約書に具体的な納期を明記し、各工程の中間納期も共有します。万が一、エル・タジェール側の都合で納期が遅れた場合は、遅延日数に応じた減額または無償での追加作業で対応します。

【重要度B】確認すべき項目(5項目)

チェック項目6:修正・保守の範囲

納品後の修正対応がどこまで無料かを確認しましょう。「納品後1ヶ月以内の軽微な修正は無料」「レイアウト変更を伴わない文字・画像の修正は無料」といった条項があるか確認してください。

また、保守契約が別途必要かも重要です。保守契約とは、納品後のセキュリティ更新・バックアップ・軽微な修正を継続的に行うサービスです。エル・タジェールでは、月額30,000円のサイト保守管理プランを用意しており、レイアウト変更を伴わない文字・画像の修正は回数無制限で対応しています。

チェック項目7:支払条件

支払いのタイミングと金額を確認しましょう。一般的には、「契約時に着手金(30%)、デザイン承認時に中間金(30%)、納品時に残金(40%)」といった分割払いが多いです。
各支払時期が明確か、振込手数料はどちらが負担するかも確認してください。

チェック項目8:契約解除の条件

どのような場合に契約解除できるかを確認しましょう。「納期が1ヶ月以上遅延した場合」「重大な契約違反があった場合」などの条項があれば、最悪の場合に契約を解除できます。
また、解約金の有無と金額、既払い金の返金条件も確認してください。エル・タジェールでは、納品前であれば、既に完了した工程分の費用のみをいただき、未着手分は返金します。

チェック項目9:秘密保持

制作過程で制作会社が知り得た情報(顧客リスト、事業戦略など)の秘密保持義務が契約書に明記されているか確認しましょう。
また、実績公開の可否も確認してください。制作会社が「当社の実績です」とホームページを公開することに同意するか、事前承認制にするかを決めておきましょう。エル・タジェールでは、実績公開は必ずお客様の許可をいただいてから行っています。

チェック項目10:第三者素材の扱い

ホームページに使用する写真・イラスト・アイコンなどの著作権処理がどうなっているかを確認しましょう。有料素材(Adobe StockやGetty Imagesなど)を使用する場合、その費用はどちらが負担するか明記されているべきです。
また、お客様が提供する写真や文章についても、著作権や肖像権の責任がどちらにあるかを確認してください。

【重要度C】できれば確認したい項目(5項目)

チェック項目11:瑕疵担保責任

瑕疵(かし)とは、「欠陥」のことです。納品後に不具合が見つかった場合、無償で修正してもらえる期間(例:納品後3ヶ月)が契約書に明記されているか確認しましょう。
ただし、「瑕疵」の範囲が明確でないと、「これは瑕疵ではなく仕様です」と言われる可能性があります。具体的に何が瑕疵にあたるかを確認してください。

チェック項目12:損害賠償の範囲

トラブル発生時の損害賠償の上限が契約書に明記されているか確認しましょう。一般的には、「損害賠償の上限は契約金額を限度とする」といった条項が入ります。
また、どのような場合に損害賠償責任が発生するか(例:重大な過失、故意による契約違反)も確認してください。

チェック項目13:知的財産権

ホームページに使用する会社ロゴや商標の権利帰属を確認しましょう。制作会社にロゴ制作を依頼した場合、そのロゴの著作権がどうなるかは重要です。

チェック項目14:契約期間と更新

保守契約の期間(例:1年間)と、自動更新の有無を確認しましょう。「1年ごとの自動更新、解約は3ヶ月前通知」といった条項がある場合、解約のタイミングを逃すと不要な費用が発生します。
エル・タジェールでは、保守契約は月単位で、解約は1ヶ月前の通知で可能です。自動更新ではなく、毎月お客様が継続の可否を判断できる形にしています。

チェック項目15:紛争解決の方法

万が一トラブルが発生した場合、どこの裁判所で争うかを定めた「裁判管轄」の条項があるか確認しましょう。あなたの会社から遠い裁判所が指定されていると、訴訟時に不利になります。
また、「トラブルが発生した場合は、まず協議により解決を図る」といった条項があれば、いきなり訴訟になるリスクを減らせます。

トラブル事例から学ぶ:こんな契約書は要注意

実際のトラブル事例から、要注意の契約書パターンを5つご紹介します。

要注意パターン1

「所有権」という言葉が使われている

契約書に「納品物の所有権は発注者に移転する」と書いてあったら要注意です。実は、Webサイトには「所有権」という法律概念は存在しません。所有権は物理的なモノ(机、車など)に対して発生する権利で、デジタルデータには適用されません。

正しくは「著作権」です。「所有権」という言葉を使っている契約書は、制作会社の法律知識が不足している可能性があります。

要注意パターン2

長期リース契約

「月々1万円の60回払い」といった長期リース契約は要注意です。総額を計算すると60万円になり、通常の制作費(30万円程度)の2倍になることもあります。

また、途中解約できない条項や、解約時に残金を一括請求される条項がある場合、制作会社との関係が悪化しても契約を続けざるを得ません。

要注意パターン3

ドメイン・サーバーが制作会社名義

前述の通り、ドメイン・サーバーが制作会社名義だと、乗り換え時に高額な移管料を請求されたり、制作会社が倒産するとドメインが使えなくなったりするリスクがあります。

契約書に「ドメイン・サーバーは発注者名義で取得する」と明記されているか、必ず確認してください。

タジェール爺さん

長期リース契約は要注意じゃぞ。「月々1万円なら安い」と思うかもしれんが、60回払いなら総額60万円じゃ。しかも途中解約できんことが多い。わしは「総額でいくらか」を必ず確認するようにしとる。分割払いでも、総額が分かれば比較できるからのう。

要注意パターン4

修正回数の制限が極端に厳しい

「デザイン案の修正は1回まで無料、以降は1回5万円」といった極端に厳しい制限は要注意です。実務上、デザイン案は複数回修正するのが普通です。修正1回では、ほぼ確実に追加費用が発生します。

最低でも「修正3回まで無料」が妥当なラインです。

要注意パターン5

著作権が移転しない契約

「納品物の著作権は当社(制作会社)に帰属する」と明記されている契約書は要注意です。著作権が移転しないと、納品後も制作会社の許可なしに修正できません。

必ず「代金完済後に著作権は発注者に移転する」と明記されているか確認してください。

契約書チェックシート

以下のチェックリストを印刷して、契約書と照らし合わせながら確認してください。

重要度チェック項目確認内容チェック欄
A1. 業務範囲ページ数・スマホ対応・フォームが明記されているか
A2. 著作権代金完済後に発注者に移転するか
A3. ドメイン・サーバー発注者名義で取得するか
A4. 料金内訳と追加費用の基準は明確か
A5. 納期具体的な納期(○月○日)が記載されているか
B6. 修正・保守納品後の修正範囲は明確か
B7. 支払条件着手金・中間金・残金の割合は妥当か
B8. 契約解除解約金と返金条件は明記されているか
B9. 秘密保持秘密保持義務の条項があるか
B10. 第三者素材有料素材の費用負担は明確か
C11. 瑕疵担保納品後の不具合対応期間は明記されているか
C12. 損害賠償損害賠償の上限が明記されているか
C13. 知的財産権ロゴ・商標の権利帰属は明確か
C14. 契約期間自動更新の有無と解約条件は明確か
C15. 紛争解決裁判管轄と協議解決の条項があるか

エル・タジェールの契約姿勢

エル・タジェールでは、契約書を「信頼関係の証明」と考えています。Web制作は数ヶ月にわたるプロジェクトであり、その間に認識のズレやトラブルが起きる可能性はゼロではありません。だからこそ、契約書で双方の権利と義務を明確にすることが、長期的な信頼関係を築く第一歩だと考えています。

エル・タジェールの契約の7つの特徴

特徴1

契約f条項を1つずつ説明

初回打ち合わせ時に、契約書のドラフトをお見せし、各条項の意味を専門用語を使わず説明します。「この条項は何のために必要なのか」「具体的にはどういうケースで適用されるのか」を丁寧にお伝えします。

特徴2

専門用語を使わず、分かりやすい言葉で説明

「著作権の帰属」「瑕疵担保責任」といった法律用語を、「納品後、自由に修正できるようになります」「納品後3ヶ月以内の不具合は無償で修正します」という平易な言葉に置き換えて説明します。

特徴3

ドメイン・サーバーを必ずお客様名義で取得

ドメインとサーバーは、お客様の大切な資産です。エル・タジェールが取得作業を支援しますが、契約者名義は必ずお客様にしています。また、契約解除時の移管料は一切いただきません。

特徴4

著作権を代金完済後に完全移転

納品後は、お客様が自由に修正・改変できます。また、他社にリニューアルを依頼する際も、エル・タジェールの許可は不要です。

特徴5

料金体系を完全公開

ホームページ(https://shinichi-miyazaki.website/price/)に、基本料金・追加料金・保守料金をすべて掲載しています。追加作業が発生する場合は、事前に見積もりを提示し、承認をいただいてから作業を開始します。

特徴6

追加費用を事前見積もり

「後から追加費用を請求される」という不安を解消するため、追加作業が発生する場合は必ず事前に見積もりを提示します。お客様が承認されない限り、追加作業は開始しません。

特徴7

契約解除が1ヶ月前通知で可能

保守契約は月単位で、解約は1ヶ月前の通知で可能です。違約金は一切いただきません。また、納品前に契約解除となった場合も、既に完了した工程分の費用のみをいただき、未着手分は返金します。

タジェール爺さん

わしが商売で一番大切にしとるのは「誠実さ」じゃ。契約書は堅苦しい書類じゃが、これがあるからこそお互いに安心して仕事ができる。エル・タジェールでは、契約書を1つずつ丁寧に説明して、お客様が納得してから契約してもらっとる。「分からんまま契約させる」なんてことは絶対にせんぞい。

実績事例の紹介

hide-aciサイトトップ画像

hide-aci工房様(葛飾区・生地販売&トートバッグ製造)との契約時には、初回打ち合わせで1時間かけて契約書を説明しました。社長から「著作権はどうなるのか」「ドメインは誰の名義か」といった質問をいただき、すべて丁寧に回答しました。納得していただいた上で契約し、6ヶ月後には問い合わせ4倍という成果を出すことができました。

(実績URL: https://hide-aci.com/ / 制作実績: https://shinichi-miyazaki.website/hide-aci/)

八汐シーリングトップ画像

八汐シーリング様(葛飾区・シール印刷)との契約時にも、ドメイン・サーバーをお客様名義で取得し、契約書の内容を1つずつ説明しました。専門性の高い商品情報を分かりやすく整理し、地域密着型のSEO対策を実施することで、Webからの問い合わせが増加しました。

(実績URL: https://shinichi-miyazaki.website/yashio-sealing-wordpress-case-study/)

エル・タジェールでは、契約書を通じて「誠実な関係」を築くことを最も大切にしています。

よくある質問(FAQ)

契約書がない制作会社は信用できませんか?

契約書がない取引は避けるべきです。口約束だけでは、トラブル発生時に「言った・言わない」の水掛け論になります。誠実な制作会社は必ず契約書を用意します。もし「小規模な案件だから契約書は不要です」と言われたら、丁重にお断りすることをおすすめします。

契約書の条項を変更してもらうことは可能ですか?

はい、可能です。契約書は双方が合意した内容を文書化したものですから、不明点や納得できない条項があれば、遠慮なく変更を依頼しましょう。誠実な制作会社は、お客様の不安を解消するために柔軟に対応してくれます。逆に、「契約書は変更できません」と頑なな態度を取る制作会社は要注意です。

著作権が移転しない契約でも問題ありませんか?

納品後に自由に修正・改変したい場合は、著作権移転が必要です。著作権が移転しないと、文章を1行修正するだけでも制作会社の許可と費用が必要になります。ただし、「保守契約を継続する限り、修正は無料」という条件であれば、著作権が移転しなくても実務上の問題は少ないかもしれません。契約内容をよく確認してください。

ドメインを制作会社名義で取得するメリットはありますか?

メリットはほとんどありません。制作会社が「ドメイン管理の手間を省くため」と説明することもありますが、実際にはお客様名義でもほとんど手間は変わりません。制作会社名義だと、乗り換え時に移管料を請求されるリスクや、制作会社が倒産した場合にドメインを失うリスクがあります。必ずお客様名義で取得すべきです。

契約書のリーガルチェックは必要ですか?

高額案件(100万円以上)の場合は、弁護士にリーガルチェックを依頼することをおすすめします。費用は3〜5万円程度で、契約書の不利な条項や法的リスクを指摘してもらえます。また、顧問弁護士がいる会社であれば、無料でチェックしてもらえる場合もあります。

契約後に追加費用が発生するのはどんなケースですか?

当初の仕様にない機能追加(予約システム、会員機能など)、ページ数の追加、大幅なデザイン変更などです。追加費用が発生する場合は、事前に見積もりを取り、承認してから作業を進めてもらいましょう。エル・タジェールでは、追加作業が発生する場合、必ず事前に見積もりを提示し、お客様の承認をいただいてから作業を開始します。

納期が遅れた場合、どう対応すればいいですか?

まずは制作会社に理由を確認し、新しい納期を書面(メールでも可)で確約してもらいましょう。契約書に違約金の規定があれば、請求も検討できます。また、納期遅延が長期化し、業務に支障が出る場合は、契約解除も選択肢に入ります。ただし、あなたの会社側の確認が遅れた場合は、制作会社の責任を問うことは難しくなります。

エル・タジェールの契約書を事前に確認できますか?

はい、無料相談時に契約書のサンプルをお見せします。契約前に十分にご確認いただき、不明点があれば何度でも質問してください。また、他社の契約書のセカンドオピニオンも歓迎します。「この契約書のこの条項は妥当ですか?」といったご相談にも対応いたします。

契約書チェックは「自分と会社を守る」ための最初の一歩

Web担当者として、契約書を正しくチェックすることは、あなた自身と会社を守るための重要な仕事です。専門知識がなくても、本記事で紹介した15項目のチェックリストを活用すれば、初めてでも安心して契約を進められます。

契約書チェックの3つの基本原則を再確認しましょう

  • 原則1は、契約書は「最悪の事態」に備えるものだということです。制作会社との関係が良好でも、担当者の退職・会社の倒産・認識のズレに備えて、契約書で権利と義務を明確にしておくことが重要です。
  • 原則2は、分からない条項は必ず質問することです。「この条項は何を意味するのか?」と聞くことは恥ずかしいことではありません。誠実な制作会社は、分かりやすく説明してくれます。
  • 原則3は、契約書を社内で共有・保管することです。上司や経営者にも確認してもらい、トラブル発生時にすぐ参照できるように保管しましょう。

誠実な制作会社の見分け方

誠実な制作会社は、契約書の内容を丁寧に説明してくれます。また、ドメイン・サーバーをお客様名義で取得し、著作権を移転し、料金体系を明確にしています。逆に、契約書の説明を曖昧にしたり、「細かいことを気にしないでください」とはぐらかしたりする制作会社は要注意です。

契約書は「最悪の事態」に備えるもの

繰り返しになりますが、契約書は「信頼関係が壊れたとき」「担当者が変わったとき」「予期せぬトラブルが起きたとき」に、あなたと会社を守るための重要な書類です。トラブルが起きてから「契約書をちゃんと読んでおけばよかった」と後悔しないよう、契約前に15項目のチェックリストをしっかり確認してください。

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執筆者紹介

WordPress勉強会アドバイザーウェブ解析士SEO検定1級として、WordPressサイトを作るだけじゃなく、データで育て続けることにこだわっています。
小さな数字の変化を見逃さない性格で、 CVRが0.3%改善しただけで「おおっ!」となるタイプです。

「ウェブなんて所詮お飾り」
そう言っていた工場の社長が、改善後に興奮して電話をくれたとき。
これが、ウェブ解析士として一番興奮する瞬間です。
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そんな瞬間を10個、ブログに書きました。
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