
先日開催された 東京山梨AIミートアップ にて、「WordPress × SEO:AI時代に”引用される”サイトの作り方」をテーマに登壇させていただきました。
ChatGPT・Perplexity・Google AI Overviewといった生成AIが検索体験を急速に変えつつある今、自サイトがAIに「引用される側」になるための実践的な3本柱をお話ししました。特に今回、一番お伝えしたかったのは 第3の柱「サイテーション戦略」 です。第1・第2の柱(技術基盤とコンテンツ)はSEO時代から積み上げられてきた土台ですが、AI時代に新しく効いてくるのが第3の柱だからです。本記事では、登壇内容のエッセンスと会場の様子を報告します。
なぜ今「AIに引用されるサイト」なのか
冒頭、参加者の皆さまに3つの質問を投げかけました。
- ChatGPTやGemini、Perplexityを日常的に使っていますか?
- 自社名や自社サービスをAIに尋ねたとき、正しく紹介されていますか?
- その内容に、Googleで検索したときとのギャップはありませんか?
AI検索時代の最大の課題は「ゼロクリック」です。検索結果だけで回答が完結するケースが増え、クリック率は最大64%まで落ち込んでいるというデータもあります。”検索順位”だけを追いかける時代は終わりつつあり、これからは AIに引用される側に回ることが、認知・集客の新しい前提条件になっていきます。
3本柱フレームワーク|WordPressで実装する「引用される」サイト
本編では、AI時代のWordPressサイト運用を3本柱で整理してお伝えしました。
第1の柱|技術的基盤(WordPressの総点検)— SEO時代からの土台
インデックス設定、SSL、パーマリンク、SEOプラグインの重複回避、XMLサイトマップ送信、max-image-preview:large、アイキャッチ画像の16:9仕様、見出し階層、メタディスクリプション。SEOの基礎10項目を「総点検」として紹介しました。
この領域自体はSEO時代から変わりませんが、Google Discover対応では1200×628(Facebook OGP仕様)ではなく、1280×720 など16:9で設定する、といった”AI時代に効いてくる小さな差”が増えてきています。小さな設定の差が、掲載結果を大きく左右します。
第2の柱|E-E-A-Tとコンテンツ設計 — これもSEO時代からの延長
AIに引用されやすいコンテンツには共通点があります。「答えが明確」「1テーマに絞り込まれている」「構造化されている」の3つです。
- 冒頭100〜200字で、読者の疑問に直接答える
- 箇条書き・表・定義文など、AIが抜粋しやすい形式で書く
- 画像のalt属性を具体的に設定する
- 1年以上更新されていない記事を優先的に見直す
こちらもSEO時代から語られてきた考え方の延長線上にあります。ただし、AIは「答えの明確さ」と「構造」をより強く評価するため、”検索エンジン向けに書く”のではなく”AIが抜粋しやすい形に整える”という視点で書き直すのがポイントです。
第3の柱|サイテーション(第三者評価)戦略 — AI時代の新しい武器
ここが今回、一番お伝えしたかった柱です。
AIはサイト単体ではなく、「そのサイトが外部でどう語られているか」を見ています。自社サイトで”うちは専門家です”と書いていても、外部のどこにもその言及がなければ、AIは信用してくれません。
第1・第2の柱はSEO時代から積み上がっている領域で、多くの企業・エンジニアがすでに取り組んでいます。一方で、第3の柱であるサイテーションは、AI時代に明確に効き始めた新しい軸です。ここに手を打てているかどうかで、AIからの引用され方に大きな差が生まれます。
具体的には、以下の4つを軸にします。
- プレスリリース配信(PR TIMESなど)
- Googleビジネスプロフィールの最適化
- 勉強会・セミナーでの登壇と、そのレポートの自社公開
- SNS・コミュニティでの継続発信
この4つを軸に、月1メディア掲載 + 週1 SNS発信を6ヶ月継続することで、AIの認識に変化が現れるケースが多いこともお話ししました。サイテーションは即効性がありません。しかし、半年続けた人とそうでない人の差は、1年後にはっきりと表れます。
会場の様子

このミートアップは、東京と山梨をオンラインでつなぎ、コミュニケーションをおこなっています。
当日はエンジニアの方が多く参加されており、コードやインフラには強い一方で、SEOやAIO(AI最適化)はこれまで業務範囲の外だったという方も少なくありませんでした。
だからこそ、「技術的には正しく作れているのに、なぜAIから引用されないのか」「検索で見つけてもらえないのか」という根本的な疑問に、外部からの評価=サイテーションという切り口で答えられたのは、会場の反応としても手応えのある場面でした。
用意していたQ&Aスライドに加えて、その場で追加の回答もさせていただきました。参加者の皆さまが熱心に質問をくださる姿が印象的で、「AI時代のウェブ運用」への関心の高さを改めて実感する時間となりました。
気づき|「登壇レポートを書くこと」もサイテーション戦略である
最後にお伝えしたかったのは、この登壇レポート記事を書いている今、まさに私自身がサイテーション戦略を実践しているということです。
第三者の場で発信した内容を、自サイトに再構成して公開する。この1サイクルが「評判コンテンツ」となり、AIがあなたのサイトを引用する確度を少しずつ押し上げていきます。登壇された方、ウェビナーに参加された方は、必ず自サイトでレポートを公開する。これだけで競合と差がつきます。
3ステップ・アクションプラン
- STEP 1|本日中:WordPress基本設定の総点検(特にDiscover対応の画像仕様・
max-image-preview) - STEP 2|今週7日以内:著者情報・会社情報ページ・Googleビジネスプロフィールを整備
- STEP 3|今月から継続:月1プレスリリース + 週1 SNS発信を6ヶ月継続
28項目チェックシートを配布しています
当日ご紹介した「WordPress AIO対策チェックシート(全28項目)」は、弊社サイトにて配布しております。「AIに引用されるサイト」を自社で育てるための、すぐに使える総点検リストです。
ご興味のある方は、ぜひ 弊社サイト よりお問い合わせください。
登壇の機会をくださった運営の皆さま、ご参加いただいた皆さま、本当にありがとうございました。引き続き、データドリブンな視点で、皆さまのデジタル成長を伴走してまいります。

