はじめに ― この案件で、私たちは「整骨院のサイト」を作っていません
立石鍼灸整骨院様のサイト制作をご依頼いただいた時、私たちエル・タジェールが最初に決めたことは「テンプレ的な整骨院サイトを作らない」ということでした。
なぜなら、ご主人にお会いして話を聞いた瞬間にわかったからです。
この治療院の本当の価値は、症状や技術ではなく、ご主人ご本人にある、と。
立石という土地で長年地域住民の体を診てきたご主人は、近所の人から「医者に行く前に、まずあの先生に聞きに行く」と言われるほどの存在でした。
体の不調を感じた時、人はまず誰に相談するか。病院でも、薬局でも、ネット検索でもなく、「あの先生」に聞きに行く。これは、技術や設備の話ではありません。人としての信頼の話です。
この案件で私たちが取り組んだのは、その「人柄に対する地域の信頼」を、初めてサイトを訪れる人にも一瞬で伝えること。本記事ではその過程を共有します。

ご主人はとても器の大きい第一印象でした。お店でお話を聞いている間も、ひっきりなしにお客さんがいらしていました。痛みを直すというより、ご主人と話しにいらっしゃる方もおり、会いされているお店だと感じました。
プロジェクトの概要
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| クライアント | 立石鍼灸整骨院 様 |
| エリア | 東京都葛飾区立石 |
| 業種 | 鍼灸・整骨院(地域密着型治療院) |
| ご依頼内容 | WordPressによる新規サイト制作 |
| 制作期間 | 【ここに実際の期間を入れてください:例「約1.5ヶ月」】 |
| 担当範囲 | 戦略設計/コンセプト立案/コピーライティング/WordPress構築/公開後運用サポート |
| 公開URL | https://tateishi-ns.com/ |
ご依頼の背景 ― 「いい治療院なのに、それがネットでは全然伝わらない」
ご相談の最初の段階で、ご主人が抱えていらっしゃった課題はとてもシンプルでした。
- 長年通ってくださる地元の常連さんは多い
- 近隣の方からの口コミ・紹介で来られる方も絶えない
- ところが、ネット検索からの新規問い合わせがほとんどない
- 「先生がいいって聞いたんですけど」とご来院いただける機会を、ウェブで増やしたい
つまり、オフラインでは確立されている信頼が、オンラインに翻訳されていない状態でした。
ここで多くの制作会社が陥りがちなのが、「鍼灸整骨院 立石」というキーワードで上位を取ることだけをゴールに据え、症状ページや料金表をひたすら詰め込む発想です。
しかし私たちエル・タジェールは、ウェブ解析士・SEO検定1級としての知見から、それだけでは決して「選ばれる治療院」にはならないことを知っています。検索で見つけてもらった瞬間、3秒以内に「この先生なら信頼できそう」と感じてもらえなければ、予約には繋がらないからです。
そこで私たちは、ご主人と何度も対話を重ね、サイトを「症状検索のためのカタログ」ではなく、「人柄を体感できる場所」として設計し直すことを提案しました。

ちょうど、整体院のチェーン店から離れるタイミングだったようで、チェーン店の看板なく続けていけるのか、ご不安があったようです。
ヒアリングで見えた、本当の強み ― 「医者に行く前に、まずあそこに聞きに行く」
私たちはWordPress制作に入る前に、ご主人と数回のヒアリングを実施しました。データドリブンを掲げるエル・タジェールですが、定性情報(クライアントの言葉そのもの)も同じくらい大切にしています。なぜなら、売れるサイトの言葉は、必ずクライアント本人の口から出てきた言葉だからです。
その中で、何度も繰り返し出てきた言葉がありました。
うちには、ちょっとした不調があった時に、医者に行く前に相談しに来てくれる人が多いんですよ
これを聞いた瞬間、私たちは「これがコンセプトの核だ」と確信しました。
地域住民にとって、ご主人は「治療家」である前に、「まず最初に頼れる人」だったのです。これは、立石という土地で何年にもわたって誠実に体と向き合い続けてきた結果としてしか得られない、極めて稀有なポジションです。
私たちは、このポジションを以下の一言に凝縮しました。
「ここで聞けば、ひとまず安心。」
この一言を軸に、サイト全体のトーン・コピー・写真選定・色設計を組み立てていきました。
サイトで「人柄」を表現するために決めた、3つの設計方針
「人柄をサイトで表現する」と言葉にするのは簡単ですが、実際にやろうとすると非常に難しいものです。プロフィール文を充実させればいい、笑顔の写真を入れればいい、そういう小手先の話ではありません。
エル・タジェールでは、立石鍼灸整骨院様の案件において、以下の3つの設計方針を貫きました。
方針① ファーストビューは「専門用語」より「人」を見せる
多くの治療院サイトは、ファーストビューで「肩こり・腰痛・交通事故対応」といったキーワードを並べます。SEO的には正しい判断のように見えます。
しかし考えてみてください。症状に困って検索した人が一番知りたいのは、「この治療院で、どんな人が、自分の体を診てくれるのか」です。
私たちは、立石鍼灸整骨院様のファーストビューを、ご主人の存在感と、患者さんとの距離の近さが伝わる構成にしました。

方針② 言葉づかいは「先生」ではなく、ご主人本人の語り口に近づける
サイトの本文は、敢えて「専門家が患者様に説明する」トーンを避けました。
理由は明確です。地元の方が「あの先生に聞きに行く」と言う時、彼らはご主人を「医療従事者」として頼っているのではなく、「話を聞いてくれる、頼りになる近所の知り合い」として頼っているからです。
サイトの言葉が硬すぎると、その親しみやすさは消えます。かといって馴れ馴れしくなりすぎると、治療家としての信頼が損なわれます。
私たちは、ご主人が実際にヒアリングで使われた言葉・言い回しを徹底的にメモし、そのリズム感を残したまま、初対面の読者にも伝わるレベルに整える、という細やかな作業を行いました。
方針③ 「地域に根ざしている」という事実を、徹底的に可視化する
地域密着型ビジネスの最強の差別化要因は「地域での実績」です。これは大手チェーンには絶対に真似できません。
私たちは、立石という土地名を要所要所で自然に登場させ、京成立石駅からのアクセス・近隣の目印・営業時間といった「地元の人が当たり前に知っていることを、初訪問者にも届ける」設計を徹底しました。
これは単なるSEO対策ではありません。「ここはちゃんと地元の治療院だ」という、目に見えない安心感を作るための情報設計です。
技術面で工夫したこと ― 速くて、見やすくて、長く運用できるサイト
エル・タジェールは「作って終わり」ではなく、クライアントが長期で運用できるサイトを納品することを大切にしています。立石鍼灸整骨院様のサイトでも、表面のデザインだけでなく、技術面・運用面で以下のような工夫を行いました。
- WordPressベースで構築:今後ご主人ご自身、もしくはご家族でも記事更新ができるよう、編集画面はできる限りシンプルに調整
- パフォーマンス最適化:画像の自動圧縮設定、不要なプラグインの排除を行い、モバイル表示速度を確保
- モバイルファースト設計:実際の来院検討者の多くがスマートフォン経由であるため、まずスマホで美しく、次にPCで整う設計順序を採用
- セキュリティ強化:管理画面のログインURL変更、ログイン試行制限、定期バックアップなど、個人事業主でも安心して運用できる構成
- 基本SEO設定:titleタグ・descriptionの最適化、構造化データの実装、サーチコンソール・GA4の初期設定まで一気通貫で対応

ご自身で改善なさったり、お知らせなどの投稿がしやすいよう設計しています。
この案件から得られた、地域密着型ビジネスのサイト制作で本当に大切なこと
立石鍼灸整骨院様の案件を通じて、エル・タジェールが改めて確信したことが3つあります。
1. 地域密着型ビジネスのサイトは、「人」を売る場所である
症状名や技術名ではなく、誰がやっているかを伝えること。これがチェーン店や大手競合との最大の差別化要因になります。
2. クライアントが普段使う言葉こそ、最強のコピーである
コピーライティングのテクニックよりも、本人の語り口を残したコピーの方が、地域の読み手には届きます。
3. データドリブンと「人柄表現」は両立する
私たちは数字に基づいて意思決定をしますが、その数字は「人柄が伝わったページの方が滞在時間が長い」「事業者紹介ページからの予約導線の方がCVRが高い」といった事実を教えてくれます。データは「人柄を出すべきだ」と私たちに語りかけてくれているのです。
あなたのビジネスにも、「人柄」と「信頼」を伝えるサイトを
エル・タジェールは、立石鍼灸整骨院様のような地域に根ざしたビジネス、そして人柄や信頼が事業の核になっている個人事業主・中小企業様のサイト制作を得意としています。
- 自分の業界では、技術や商品の差別化が難しい
- 競合と価格や設備で勝負しても消耗するだけだ
- 本当は「自分自身」「うちのスタッフ」「お客様との関係性」が一番の強みなのに、それがウェブで全く伝わっていない
もしひとつでも当てはまるなら、ぜひ一度ご相談ください。「作って終わり」ではなく、御社のデジタル成長パートナーとして、長期で伴走させていただきます。

