「九州の離島に行ってみたい。でも、どこに頼めばいいか分からない」
五島列島、壱岐、対馬──九州の離島は、訪れた人が必ずリピートするほどの魅力を持っています。しかし「行ってみたい」と思っても、離島旅行は本土のパッケージツアーとは勝手が違います。フェリーの手配、現地の宿、島ごとに異なる見どころ──「専門家に頼みたいけど、どこに相談すればいいか」という旅行者の迷いが、問い合わせの壁になっていました。
旅の輪九州様は、まさにその専門家です。しかし従来のサイトでは、「離島旅行のことならここに頼める」という安心感が伝わっていませんでした。今回のリニューアルは、旅行者の「迷い」を「問い合わせ」に変えるための設計の見直しです。
リニューアル前の経営課題
離島旅行専門という明確なポジションを持ちながら、ウェブ上ではその強みを活かしきれていない状態でした。
- 「どの島に行けるか」が分かりにくい:五島列島・壱岐・対馬・クルージングと多様なラインナップがあるにもかかわらず、商品の分類が不明確で、旅行者が目的のツアーにたどり着けない構成になっていました。
- 離島旅行専門会社としての信頼が伝わらない:「なぜ旅の輪九州に頼むのか」という理由──離島への深い知識、現地とのネットワーク、安心して任せられる実績──がデザインや構成から伝わっていませんでした。
- 問い合わせ対応の管理が追いつかない:離島ツアーはカスタマイズ要素が多く、問い合わせ内容も多岐にわたります。件数が増えるほど、どの案件がどの状況かを把握することが難しくなっていました。
「専門性はある。でも、その専門性がウェブから伝わっていない」──この状態を変えることが、プロジェクトの核心でした。
「迷っている旅行者」を受け止める3つの設計
①「どの島か」で選べる情報設計
離島旅行を検討する人の頭の中は「九州の旅行がしたい」ではなく「五島列島に行ってみたい」「壱岐ってどんな島?」という島単位の関心から始まります。この旅行者の思考に合わせ、ツアー商品を島別・テーマ別に明確に分類しました。五島列島・壱岐・対馬はエリア別に大きく区分し、クルージングは「特別体験」として独立した問い合わせ導線を設置。旅行者が「自分が探しているもの」に最短でたどり着ける構成にしています。
②問い合わせを「増やす」だけでなく「管理できる」仕組みに
離島ツアーの問い合わせは、一般的なパッケージ旅行と比べて交渉・調整のやり取りが多く発生します。サイトに問い合わせフォームを設置するだけでは、件数が増えるほど対応の漏れや遅れが起きやすくなります。今回は問い合わせに進捗ステータスを付与できる管理機能を実装。「どの案件が返信済みか」「検討中のお客様はどこまで進んでいるか」をスタッフが一目で把握できるようにしました。集客と業務効率化を同時に実現する設計です。
③「離島旅行の会社」をビジュアルで体感させる
旅行サイトにおいて、「行ってみたい」という感情を喚起できるかどうかは、情報量よりもビジュアルの力で決まります。離島への移動手段でもある船がフッターでゆっくりと動くアニメーションは、「ここは本物の離島旅行専門会社だ」という印象を視覚的に伝えます。単なる装飾ではなく、旅の輪九州様のブランドポジションをサイト体験として落とし込んだ設計です。
この設計が旅行者の「迷い」を「決断」に変える
旅行商品の購買プロセスは、「知る→興味を持つ→調べる→比較する→問い合わせる→予約する」という段階を経ます。離島旅行の場合、この「調べる→問い合わせる」の間に大きなハードルがあります。情報が見つからない、どこに聞いていいか分からない、という状態が離脱を生みます。
今回のリニューアルで設計したのは、まさにこのハードルを下げることです。
- 島別の明確な分類 → 「自分が行きたい島のツアーがある」と分かる
- 専門会社としてのブランド表現 → 「ここに頼んでいいんだ」という安心感
- 問い合わせ管理機能 → スタッフが迅速・丁寧に対応できる体制
ウェブで「迷っている旅行者」を受け止め、問い合わせという最初の一歩を踏み出してもらう。その先の顧客体験は、旅の輪九州様の現地への深い知識と対応力が担います。ウェブはその「入口」としての役割を果たす設計になっています。
観光業・旅行業でウェブ活用をお考えの方へ
「商品の魅力はある。でも、サイトから予約・問い合わせにつながらない」「専門性が高いぶん、ウェブでどう伝えれば良いか分からない」──観光業・旅行業・体験型ビジネスを営む方から、このようなご相談をいただきます。
旅の輪九州様の事例が示すのは、「何を提供するか」だけでなく「どんな人の、どんな迷いに応えるか」を設計することで、問い合わせの質と量が変わるということです。エル・タジェールは、業種の特性を深く理解した上で、訪問者の意思決定プロセスに沿ったサイト設計を得意としています。まずはお気軽にご相談ください。


