行政書士として、ウェブサイトは持っている。Google検索にも一応出ている。でも、「ホームページを見て連絡した」という新規問い合わせが、なかなか増えない──。
アクセスデータを確認してみると、訪問者は来ていた。でも、来た人がすぐに帰っていた。見てもらえていないのではなく、見てもらっても伝わらない状態だったのです。
エル・タジェールにご相談いただいた都内の行政書士事務所では、サイトの情報設計とデザインを見直すことで、数字が大きく動きました。
3.5倍
訪問者の滞在時間
5倍
閲覧ページ数
「なんとなく見たけど、結局わからなかった」という離脱
行政書士のサービスは、依頼する側にとって「何をお願いすればいいか」がわかりにくいカテゴリです。建設業許可、相続、外国人ビザ──サービス一覧を見ても、自分の悩みが「どのサービス」に当てはまるのか、すぐにはわからない。
この事務所のサイトには、3つの状態が重なっていました。
①複数ページに同じような内容が重複していた
「相続手続き」「遺言書作成」「遺産分割」など、関連するページが複数あり、それぞれの内容が似ていた。ユーザーは「どこを読めばいいかわからない」と感じ、途中で諦めて帰っていました。
②重要な情報が「目立たない場所」にあった
料金・対応エリア・問い合わせ方法など、依頼を決める上で必要な情報が、ページの構成上「探さないと出てこない」位置にあった。見た目は整っていても、ユーザーが知りたいことに自然にたどり着けない設計でした。
③ページをまたぐと雰囲気が変わり、信頼感が下がっていた
フォントの大きさ、余白、色の使い方が各ページでばらばらで、「きちんとした専門家のサイト」という印象を維持できていなかった。行政書士への依頼は信頼が大前提。サイトのちぐはぐさが、無意識の不安につながっていました。
「読んで、わかって、連絡したくなる」ための3つの設計
①ページの役割を整理する「情報設計の見直し」
重複していたページを統合・再構成し、各ページが「誰に、何を伝えるか」を明確にしました。訪問者が「このページには自分に必要な情報がある」と感じられる構成に変えることで、途中離脱を減らし、最後まで読んでもらえる流れを作りました。
②「読む気になる」レイアウトへの刷新
近接・整列・反復・対比というデザインの基本原則に沿って、情報の見せ方を再設計しました。関連する情報は近くにまとめ、重要な箇所は視覚的に目立たせる。「読みやすい」という感覚は、ユーザーの安心感と信頼感に直結します。
③「次の一歩」が自然に出てくる導線設計
「料金を知りたい」「対応エリアを確認したい」「とりあえず相談してみたい」──訪問者の心理の流れに合わせて、各ページの終わりで次の行動が自然に取れる導線を配置しました。問い合わせボタンを目立たせるだけでなく、「ここで相談していいんだ」という安心感をセットで届けることが重要です。
数字で見る変化
改善前と改善後のデータを比較すると、訪問者の行動が明らかに変わりました。
| 指標 | 改善前 | 改善後 | 経営的な意味 |
|---|---|---|---|
| 滞在時間 | 基準値 | 3.5倍 | 読まれるようになった=内容が伝わっている |
| 閲覧ページ数 | 基準値 | 5倍 | 複数のサービスを検討するユーザーが増えた |
| ページ設計 | 重複・散在 | 役割分担が明確 | 「どこを読めばいいか」が一目でわかる |
| デザイン統一性 | ページごとにバラバラ | 一貫性のある設計 | 専門家としての信頼感が維持される |
滞在時間が長くなるということは、来てくれた人が「自分に必要な情報がここにある」と感じ、ページを読み進めているということです。閲覧数が5倍になるということは、問い合わせを検討している人が複数のページを回遊し、依頼の判断材料を集めているということです。
ウェブサイトは「あること」よりも、「来た人が行動したくなること」が目的です。行政書士にとってのウェブは、事務所の第一印象であり、「この先生に任せてもいいか」を判断する場です。
士業・専門家事務所の方へ
「アクセスはあるが問い合わせが来ない」「サイトは作ったが活用できていない」「どこを直せばいいかわからない」──行政書士・司法書士・税理士など、士業・専門家事務所からこういったご相談をいただくことが増えています。
専門家のサイトに求められるのは、華やかさではなく「信頼感」と「わかりやすさ」です。来てくれた人が「ここに相談してみよう」と思える設計──これは、デザインのセンスではなく、情報設計の技術で実現できます。
エル・タジェールは、アクセス解析データをもとに「何が伝わっていないか」を特定し、改善の優先順位をご提案します。まずはお気軽にご相談ください。

